コラム

 公開日: 2015-12-28 

状況によって異なる遺産相続の金融機関における手続き

死亡に伴い、金融機関は口座を凍結してしまいます。そのため払戻しを行うには、必要とされる手続きを踏む必要があります。遺言書や遺産分割協議書など、相続の方法によって提出書類はさまざまです。しかし、混同されてしまいがちですが、たとえ遺産分割協議が長引いている場合でも、全員の同意があれば払戻し自体は可能になるため、必要書類の事前確認が重要になります。

死亡に伴い凍結されてしまう金融機関の口座における予備知識

預金口座の名義人の死亡を知ると、金融機関は即時に口座を凍結します。一部の相続人により、他の相続人の同意がない状態で、預金を引き出されてしまうことを防止するためです。

そのため凍結されてしまった口座から預金を引き出すには、遺言書や遺言分割協議書、家庭裁判所による調停調書や審判書などの提出書類が必要になってきます。中でも、一般的な預金相続の方法としては、「遺言書」もしくは「遺産分割協議書」の2つが挙げられます。それぞれの方法で提出書類が異なってくるため、事前に必要となる知識を学んでおきましょう。

遺言書がある場合の金融機関における相続手続きとは?

遺言書がある場合には、遺言書の内容に応じて、必要書類が異なってきます。遺言執行者が裁判所より選任されている場合には、「遺言書(原本)」「遺言者の除籍謄本(または全部事項証明)」「選任審判書謄本」、遺言執行者の「払戻依頼書」「印鑑証明書」を提出するのが一般的です。金融機関によっては、相続人全員分の印鑑証明書と同意書が必要になってきます。

そして遺言執行者がいない場合には、「遺言書(原本)」「遺言者の除籍謄本(または全部事項証明)」、受遺者と相続人全員分の「印鑑証明書」が必要になります。またどちらの場合にも、公正証書遺言以外の場合には家庭裁判所による「検認手続」を経なければなりません。

遺言書がなく遺産分割協議書により行う金融機関の手続き

遺言書がなくでも、遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成することによって、金融機関での手続きが行えます。その際には、「遺産分割協議書」「被相続人の戸籍謄本(または全部事項証明)」「相続人全員の戸籍謄本(または全部事項証明)」「相続人全員の印鑑証明書」が必要になります。

ただし、遺産分割協議による話し合いが長引いている場合でも、各金融機関で要求される必要書類を揃えることで払戻しは可能になる場合もあります。

この記事を書いたプロ

吉元行政法務事務所 [ホームページ]

行政書士 吉元和俊

東京都町田市原町田6-29-8 エムケービル303 [地図]
TEL:042-728-9034

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
吉元和俊 よしもとかずとし

相続を入り口にした高齢者支援に取り組む行政書士事務所(1/3)

 少子高齢化が社会問題となり、世間もそれに呼応して「相続」や「遺言」「終活」といった話題が注目を集めるようになりました。求められるのは介護や福祉といった直接的な支援だけでなく、老後の生活や死後の対応にまで広がっています。町田市に事務所を構え...

吉元和俊プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

高齢者の負担を軽減するワンストップサービスを提供

事務所名 : 吉元行政法務事務所
住所 : 東京都町田市原町田6-29-8 エムケービル303 [地図]
TEL : 042-728-9034

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

042-728-9034

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉元和俊(よしもとかずとし)

吉元行政法務事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
遺産分割協議書に必須の記載事項

遺産分割協議書は、必ず作成しなければならないものではありません。しかし、作成しておくことで、不動産や預貯金...

相続の財産を明確に、目録作成の重要点

相続財産は、財産の種類によって調査方法が異なります。中でも、評価額が関連してくるため、不動産や株式の財産評...

相続発生の第一歩!相続人と財産はどう調査する?

相続が発生すると必要になるのが、「相続人」と「相続財産」の調査・確定です。遺産分割協議後に新たな相続人や財...

誰でもOK?遺言執行人の役割と選定

遺言書を内容通りに実現させるのが、遺言執行人の役割です。遺言書において指名されるのが一般的ですが、家庭裁判...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ