患者さんに痛みを感じさせず歯科医嫌いを防ぐ歯科医師
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痛みが苦手だからできる、患者さんに痛みを与えない工夫(1/3)

麻酔の使い方を工夫すれば患者さんの傷みをやわらげることができる
港区芝で、歯科医を開業して四代目というヨシエ歯科医院の吉江浩之院長。実は、子どものころは甘いものが大好きで虫歯に悩まされ、虫歯治療で何度も痛い経験をしたことがあるそうです。
「私は痛いのが本当に苦手です。子どものころは虫歯の治療で何度も痛い思いをした記憶があります。注射も嫌いでした。小学校の予防接種はなぜあんなに痛いのだろうと毎回思っていました。また、学生時代に治療の練習もかねて、同級の学生に治療されたときは、お互いに下手ですから、本当に痛かったですね。そういう経験もあって、いまは絶対に患者さんに痛みを与えないようにしようと決めています。痛い、というイメージから、歯医者嫌いになる人が多いようですが、ほとんど痛みを感じることのない治療も可能なんですよ」
吉江院長によると、痛みを感じない歯の治療のポイントは麻酔の使い方だそうです。
「まずは、塗るタイプの麻酔薬をつかって、歯茎の表面を麻痺させてから、電動麻酔器を使って麻酔薬を入れます。これも、一気に注入してしまうと患者さんが痛みを感じるので、スピードのコントロールが難しいのです。小学校での予防接種が痛いのは、一定の時間内に多くの子どもに注射していくために、こうしたコントロールができないためだったんです」
それでも、吉江さんは「痛かったら必ず言ってください」と患者さんには伝えているそうです。
「個人差がありますから、なかなか麻酔が効かない方もいます。歯科医の診療台の上で、表情も変えずにじっと耐えている患者さんもいますが、チクッとしたり、イタッと感じたりしたら、思い切り表情をしかめてもらった方が歯科医としては助かります。すぐに痛みを和らげるような処置ができますから。言葉にしたり、手を上げたりしなくても、痛い!と思った瞬間に、目を見開いたり、眉が動いたりなど、自然な反応を見せてくれるだけで、ちゃんと通じますよ」
自分が痛みに弱いだけに、患者さんの痛みにも敏感になったといいます。
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