コラム

 公開日: 2018-02-14 

戸籍謄本と戸籍事項

こんにちは。
練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。

このところ偶然なのですが自分の周辺で戸籍の見方についての話題が重なりました。
そこで今日から数回に分けて戸籍の見方や一例として基本的なケースにおいて、ある方の戸籍をさかのぼって追いかけていく場合について、ごく簡単にではありますがお話しすることにします。
ただ今回のお話しはあくまで基本的なものであって実際には一人一人違った記載になることも当然です。
したがってあくまで参考としてお付き合いいただければ幸いです。

なお戸籍の種類についてはこのマイベストコラムでは下記の投稿でお話ししていますのであわせてお読みいただければ幸いです。
戸籍にはどんな種類があるのか?
また上記リンク先にもありますように戸籍には本来種類がありますが、話をわかりやすくするため便宜上「除籍」等であろうケースであっても「戸籍」でお話しを進めていく場合がございます。
あらかじめご了承ください。

「戸籍事項」とは

戸籍のポイントは主に二つあります。
一つはその戸籍そのものの歴史を表している部分です。
いつその戸籍ができたのか、内容によってはその戸籍がどこから移ってきた戸籍なのか?除籍になっていればどこへ出ていった戸籍なのか?などが書かれています。
これらが書いてある部分がいわゆる戸籍事項と呼ばれている部分です。

最近の戸籍は全部事項証明書という横書きかつコンピュータで印字されたものになっていますが、この場合の戸籍事項欄には親切にも「戸籍事項」と記載がなされています。
この欄は意外とシンプルな記載が多いかもしれません。

例えば結婚によって新しい戸籍を作ったご夫婦の場合はシンプルに次のような記載がなされています。
 「編製日」「平成30年1月31日」

またどこか別の戸籍地から移ってきた場合もあります。
その場合には「転籍日」や「従前本籍」といった記載がなされてきます。
例えば次のようなイメージです。
 「転籍日」平成28年1月31日
 「従前本籍」練馬区石神井町〇丁目〇番

逆にどこかへ戸籍を移した場合は「転籍日」や「新本籍」などの記載が出てきます。
イメージは次のような感じです。
 「転籍日」平成29年2月1日
 「新本籍」西東京市保谷町〇丁目〇番

ただ横書きの全部事項証明書において戸籍事項欄は以下のような記載がなされていることが多いと思います。
 「改製日」平成20年2月1日
 「改製事由」平成6年法務省令51号附則第2条第1項による改製

これは平成6年法務省令51号によって戸籍が昔の縦書きの手書きもしくはタイプ等で印字されたものから横書きかつコンピュータで印字されたものに変更することになったことによる記載です。
実際に「縦書き」から「横書き」に変更になった時期は自治体によって違いますので「改製日」は自治体によって異なってきます。

そして注意すべきはこの記載が戸籍の全部事項証明書にある場合、戸籍などを追いかけてみていく際にはこの「横書き」になる直前の「縦書き」の戸籍謄本を取得する必要が出てきます。
この「「横書き」になる直前の「縦書き」の戸籍謄本」というのが以前に冒頭のリンク先でもお話ししている「平成6年の法務省令による改製原戸籍謄本」ということになります。
この「改製原戸籍」にはわかりやすく「改製原戸籍」という記載と「平成6年法務省令により・・・」という記載が欄外に記されています。
なお「改製原戸籍」にはもうひとつ昭和32年法務省令第27号といういわゆる「三代戸籍禁止」によってできたものもありますが、これは次回にお話しします。

コンピュータ化前の「戸籍事項」

さて今度は先程からお話ししている「平成6年の法務省令による改製原戸籍謄本」など昭和32年法務省令による改製をうけてから横書きになる直前までの縦書き謄本についてです。
この場合の戸籍事項も基本的には現在の戸籍の全部事項証明書と変わりません。
ただ「戸籍事項」という記載はありません。
この場合の「戸籍事項」は本籍地や筆頭者の記載されている欄のすぐ横に上下に4行ずつの欄があります。
ここが「戸籍事項」欄にあたるわけです。

具体的には次のような記載なされていると思います。
「婚姻の届出により昭和62年2月3日編製」
「平成2年3月4日練馬区石神井町○丁目〇番から転籍届出」
などです。
またシンプルに
「平成3年4月5日編製」
となっているケースもあります。
この場合は次回にお話しする身分事項欄もあわせて確認することになります。
また転籍して除籍となっている場合は
「平成4年5月6日東京都西東京市保谷町〇丁目〇番に転籍届出」などという記載が戸籍事項に出てきます。
ただし被相続人の戸籍を追いかけて集めていく場合にはこの戸籍事項欄だけではなく身分事項欄の記載の確認が必要です。
そこで今度は「身分事項」について見ていくことになりますが、長くなりますのでこれはまた次回に。

この記事を書いたプロ

うえの行政書士FP事務所 [ホームページ]

行政書士 上野誠

東京都練馬区石神井町2-15-20-106 [地図]
TEL:03-6671-5089

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
うえの行政書士FP事務所 代表 上野誠さん

10年のFP実務経験も持つ行政書士!遺言・相続、ライフプラン…より良い人生づくりをお手伝いします(1/3)

 司法書士行政書士事務所での20年を超える業務経験をもつ上野誠さんが昨年、独立開業しました。 上野さんの強みは、行政書士の他、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、JCDA認定キャリア・デベロップメント・アドバイザーと幅広い資格に裏...

上野誠プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

行政書士とFPの豊富な実務経験!遺言相続、人生設計をサポート

事務所名 : うえの行政書士FP事務所
住所 : 東京都練馬区石神井町2-15-20-106 [地図]
TEL : 03-6671-5089

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6671-5089

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

上野誠(うえのまこと)

うえの行政書士FP事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
遺言執行者の欠格事由と複数いる場合の注意点

こんにちは。練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。今日は前回に引き続いて遺言執行者...

[ 終活 遺言 相続 ]

遺言執行者の役割

こんにちは。練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。今日は「遺言執行者」についてお話...

[ 終活 遺言 相続 ]

戸籍をさかのぼって追いかけていく際の基本的な考え方

こんにちは。練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。前々回、前回と戸籍の戸籍事項や身...

[ 終活 遺言 相続 ]

戸籍謄本と身分事項

こんにちは。練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。昨日は石神井郵便局イベントスペー...

[ 終活 遺言 相続 ]

終活をめぐる親子のすれ違い

こんにちは。練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。さて2018年2月15日(木)は...

[ 終活 遺言 相続 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ