コラム

 公開日: 2014-11-04  最終更新日: 2015-03-12

安楽死・尊厳死と脳機能について

安楽死は死期を意図的に早める

マスコミが、脳腫瘍で余命6か月といわれた女性が安楽死することを公表後、実際に死亡したニュースを取り上げていました。
アメリカでは安楽死を公的に認めている州が五つあるそうで、彼女の家族はカルフォルニア州からオレゴン州に移住し、安楽死を選択・実行したということです。
安楽死については反対論者が結構いらっしゃるので、このコラムで議論をするつもりはありませんが、余命を宣告された人の心理的なストレスは相当なものと想像します。また、末期がん患者の体の痛みも相当つらいものであると聞いています。彼女のような選択ができるというのは、自由が保障されているということで恵まれていると思います。

尊厳死は延命治療をしない

一方、尊厳死というものがあります。これは、老衰、病気、事故等でそのままでは生命が維持できない状態にあるときに、胃ろう、人工呼吸器などの力を借りて、延命処置をしないことをいいます。いわゆる寝たきりで機械の力に頼って命をつないでいるような状態は、本来あるべき人間の姿ではないという考え方です。
寝たきりになって家族に迷惑をかけて生きていたくないということで、日本尊厳死協会という組織もできているそうです。しかも登録者は毎年増加しているそうです。
ただし、尊厳死というものは、法律上の特別な法律がなくて、本人が尊厳死を希望して公正証書や遺書を書いたり、日本尊厳死協会の会員であったとしても、延命処置をするかしないかは担当した医師の判断に任されるそうです。

自宅での看取り

最近、最期は自宅でと考える方が増えているようです。
通常の老衰であれば、死期が近づくと食事がとれなくなり、自力では水分補給が精一杯・・・、当然おしっこや便もでなくなります。このような状態になると死期が近いといわれます。
病院で変な機械を取り付けられて、動けない、しゃべれない、食べれないなんて状況で死ぬのは嫌で、自宅で家族に見守られて死にたいと考える人は多いようです。
自宅での看取りは、このような意味では尊厳死と同じだと思います。
本人が意思決定できない状況になってしまったら、尊厳死も安楽死も選べないわけです。
そういう意味では生前にそのような意思表示ができ、それが確実に尊重されるという法的な整備が必要ですね。

身体より脳の機能の低下が早いと意思決定ができなくなる

医療の高度化が進み、高齢者であっても外科手術を受けることで、長生きができるようになってきました。
しかし、認知症のような脳の障害については、根本的な治療方法はなく、症状が進行するの遅くする薬物治療が主流です。すると、身体的にはまだ何年も生きられるのに、脳がそれだけの機能を果たすことができないという状況に陥ります。
行方不明になる認知症の高齢者が増えています。それらの方々は、自分の名前、住所なども思い出せないのです。最期を自宅に看取ってもらっても、そこにいるのは家族なのか、施設の人なのか、医師なのか、看護師なのか、わからないということですね。

認知症予防のためには脳を鍛える

自分の最後を迎える方法について、きちんと意思決定ができるだけの脳機能を確保しておかないと、いくら自分が自宅の看取りを希望していても、老人ホームに入れられてそのまま自宅に戻れないかもしれません。能の機能が退化して家族を家族として認識できないほど症状が悪化している状況では、安楽死や尊厳死そのものを理解することができないでしょうし、自宅に戻るという意味も理解できないと思います。
幸せな最期を迎えるためには、脳の機能低下が肉体的な機能低下より早まることがないようにしなければなりません。

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