コラム

 公開日: 2014-05-14  最終更新日: 2015-03-13

脳の機能低下を脳トレでくい止めることは可能なのでしょうか?

脳は加齢とともに萎縮する運命なのです


脳の機能の低下の最大の原因は、年を取るについてに呼吸の力が弱まり、脳に酸素を取り入れる能力が急速に低下することにあるといわれています。その呼吸の能力を科学的に測定するには、最大酸素摂取量を調査すれば判ります。呼吸能力は肺機能に連動しますので、人間ドックで行われている肺活量の検査をすればわかります。最大酸素摂取量を決めるのは肺の容量、つまり胸郭の大きさということになります。

 運動をしていない人の場合は、20歳前後が肺の成長のピークで、それ以上胸郭は大きくならないそうです。したがって、20歳を超えると最大酸素摂取量は下降の一途をたどります。

 運動をしている人の場合は、35歳前後まで肺が成長する可能性があるそうです。しかしそれでも、35歳を超えるとやはり最大酸素摂取量は下降の一途をたどります。

脳に栄養を運ぶ呼吸機能がこのように加齢によって低下していくのに加えて、60歳を超えると脳そのものが委縮していく運命にあります。これは個人差はありますがやはり避けられない宿命です。アルツハイマー病などは、特別に委縮の進行が速いケースということになりますが、アルツハイマー病でなくても、脳の委縮は、肌の水分量の低下、しわ・シミの増加、白髪の増加などと同じような現象であって、避けられないのです。

結論からいうと、運動で脳の機能低下を遅らせることは可能ですが、防止することは困難であると思われます。

脳トレで鍛えたい脳の機能は何ですか?

あなたが想定している脳の重要な機能って何でしょうか?
おそらく酸素の消費量とか、脳そのものの容量ではなくて、普段の生活において今まで普通に記憶したり考えたりしていた活動のことだと思います。酸素の摂取能力が衰えても、脳そのものがちょっと委縮することは避けられない事実として受け入れるとして、せめて30代の記憶力や思考能力を維持したいということではないでしょうか。そして、もし可能であれば、想像力、創造力、発案力などをさらに高めたいということではないでしょうか。

この点について、人間の脳をコンピューターのメモリ(HDD)として考えてみると、トータルのメモリー容量は100ギガバイト → 90ギガバイト → 80ギガバイト という感じで減っていく状態です。
人間の酸素摂取量は、コンピューターでいえばおそらくCPUのクロックに相当するのではないでしょうか。電圧が高くてCPUのクロックの回転が速ければ、作動が速いのですが、老朽化・陳腐化によりCPUの働きが相対的に低下している状態です。

ではこのコンピューターはもうどうすることもできないのでしょうか?

脳の機能を向上させるのは短期記憶の能力です

神経衰弱というトランプのゲームをご存知でしょうか?
トランプのすべての裏返しにして机の上に並べて、2枚つづ引いてその数字があっていれば自分の得点にすることができるというゲームです。あーと思い出された方も多いのではないでしょうか。
あなたは小学生と対決したことがありますか?
一般の大人はたぶん小学生には勝てないと思います。(何か記憶術でもマスターしていない限り・・)
小学生は、機械的な短期的な暗記は得意なのです。しかし大人になると、何か工夫をしないと覚えきれないとかすぐ忘れてしまうのです。この能力をパソコンのメモリーに例えると、ランダムアクセスメモリー(RAM)とかワーキングメモリーと呼ばれるメモリーということになります。

人間の脳のワーキングメモリーは増やせるのか?

さあ、子供のワーキングメモリーが8ギガバイト、あなたのワーキングメモリーは4ギガバイトであったとします。これでは勝ち目はありません。ではどうすればよいのでしょうか。
パソコンでは、実はすごいテクニックがあって、長期記憶に相当するHDDの一部をワーキングメモリーとして使用できるように設定することが可能なのです。そうすることで一度に扱える情報量が増えて処理スポー度が上がるのです。(WINDOWSでは、コントロールパネルでHDDの一部を仮想メモリーとして使用する設定が可能です。)
では、あなたの脳はどうしたらワーキングメモリーを増やすことができるのでしょうか?
人間のHDDは生涯つかっても使いきれないほどの莫大な容量を持っていると考えられています。
ならば、その一部をワーキングメモリーとして使うようにすれば、あなたの脳がスーパーコンピューター波の能力を発揮させることができるようになるわけです。しかし残念ながら、それを切り替えるスイッチはありません。自分で体得するしかありません。

そしていろいろと提唱されている方法が、脳トレであり、瞑想であり、ヨガであり、呼吸法なのです。医学的にいうと脳の容量は増加しませんが、脳神経=シナプスを増加させたり、活性化させたりすることなのです。人間の脳のワーキングメモリーを増やすことは可能ですが、単純にクイズやゲームを楽しむだけで実現できる可能性はそれほど高くなく、もっと総合的に、食事、呼吸法、エクササイズ、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚などの五感も総動員して取り組む課題であると思います。

楽して早く効果的に脳を活性化したいという気持ちはわかりますが、武道やスポーツや各種習い事を一日でマスターすることができないのと同様、そう簡単ではありません。いろいろなエクササイズ等を含めた脳トレ道場がもしあったとしたら、黒帯になるためにはそれなりの継続的な努力が必要であるということですね。

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