コラム

 公開日: 2016-09-28 

ファーストピアスでアレルギーが起こりやすい金属、起こりにくい金属

ピアスを付けたことのない方の中に、穴を開けたあと、好きなピアスをつけられると勘違いされているケースがあります。しかし、そうではありません。

ピアッシング後すぐにつけるファーストピアス選びは、慎重に行う必要があります。

ファーストピアスには、市販のファッションピアスではなく、穴開け専用のスタッドピアスを使用するのが一般的です。

ポスト(ピアスの軸)が曲がらずストレートになったシンプルなデザインで、軸は太めで長めのもの。そして金属アレルギーを起こさないために、素材選びには特に気を付ける必要があります。

金属アレルギーはどの金属でも発症するわけではなく、アレルギーを起こしやすい金属と起こしにくい金属があります。

アレルギーを起こしやすい金属

金属アレルギーは、汗や体液で溶けだした金属が金属イオンとなり、体内のたんぱく質と結合してアレルゲンとなることで起こります。

開けたばかりのピアスホールは皮膚組織がむき出しで、金属が直接体液に触れるため、イオン化しやすく、アレルギーを発症しやすくなっています。
ネックレスや指輪をしていても、汗で溶けた金属がイオン化して体内に入りアレルギーを起こすことがありますが、ピアスの場合はそれよりもリスクが高いといえます。

数多い金属の中でも、特にアレルギーと特に深い関係のある金属は次の通りです。

【ニッケル】 
もっともアレルギーを起こしやすい金属。50円・100円硬貨、食器、ベルトのバックル、ファスナーの留め金など、身のまわりに使われていることが多い金属で接する機会も多いです。

【コバルト】 
日常で触れることは少ないですが、コバルトとニッケルは性質が似ているため、ニッケルアレルギーの人はコバルトにもアレルギー反応を示すことがあります。

【スズ】 
10円・5円硬貨、電子部品のはんだ、ブリキ製品、食器、工芸品など。銀色に見えるメッキの素材としてもよく使用されます。

【水銀】
水銀の温度計などに使用されていますが、有毒物として扱われているため、触れる機会は少ないでしょう。

【パラジウム】
歯科用金属としてもっとも汎用される金属。ホワイトゴールドの宝飾品、プラチナの宝飾品にも含まれています。

【クロム】 
ステンレスは鉄とクロムの合金です。皮をなめすのにも使われるため、皮革製品にクロムイオンが残っている場合があり、腕時計、靴、手袋などでかぶれることも。

このほか、鉄、アルミニウム、銅などもアレルギーと関係が深い素材となります。

アレルギーを起こさない金属も合金には注意

純度の高いプラチナ、金、銀、チタンによるアレルギーは珍しいといえるでしょう。

それでもアレルギーを起こす方はいます。しかし、パッチテストを受けてみると、少ない割合で含まれている他の金属に反応している場合が多いです。

アクセサリーのほとんどは、合金で作られています。したがって主体となる金属がプラチナ、金、チタンであっても、ニッケル、パラジウム、銅などが含まれていれば、そっちに反応してアレルギーを起こしてしまう可能性があります。

合金にどんな金属が入っているかは以下の通りです。

【プラチナ】 
純度が高いプラチナほど、汗で溶けだすことがなく、金属アレルギーを起こすことも少ないです。問題はプラチナ合金です。

pt900はプラチナ90%、パラジウム10%の合金で、アレルギーが出やすいパラジウムが混ぜられています。

パッチテストの結果も、プラチナはなく、パラジウムに反応が出る方が多いようです。最近は、パラジウムの代わりにイリジウムを混ぜた合金もあり、こちらはアレルギーの心配が比較的少ない金属です。

【金】
金は、純金であればプラチナよりもさらに金属アレルギーを起こしにくい金属です。

しかし、やはり問題は金に混ぜられた別の金属によるアレルギーが心配されます。

軟らかい純金を硬くするために銅を混ぜており、この銅がアレルギーの原因となることが多いです。

18金は金が18、銀が3、銅が3の割合の合金です(24分率)。

また、ホワイトゴールドという金属は「金14:パラジウム10」の合金で、パラジウムがアレルギーの原因となります。

金の合金を選ぶなら、なるべく銅の含有量の少ない22金イエローゴールドがおすすめです。「金22:銀1:銅1」の割合ですが、ここまで純度を高くすると、表面にはほとんど銅が残らないため、アレルギーの心配も少なくなります。

【銀】
シルバー925は銀92.5%、銅7.5%の合金です。

【チタン】
純チタンは、市販されている金属ピアスの中では最もアレルギーとなりにくい素材です。

しかしこちらも、チタン合金にはニッケルやアルミニウムなどが含まれており、アレルギーを起こす場合があります。

また、金メッキやチタンメッキなど、メッキ加工された金属の場合、使用しているうちに下地の金属が現れ、それにかぶれてしまうこともあります。

普段からアレルギー体質で不安がある場合は、事前に皮膚科のパッチテストでアレルギーについて調べることも可能です。

アレルギーを発症してしまうとその体質は改善されないと言われていますので、予防策として事前に調べておくことをおすすめします。

この記事を書いたプロ

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