コラム

 公開日: 2014-09-22 

第一期『八卦掌強化訓練』無事に終了しました

9月20日(土)に、当会主催で開催いたしておりました、第一期『八卦掌強化訓練』が無事に終了しました!









八卦掌の鍛練は、はじめはゆっくりと歩くことを徹底的に足と体と頭に叩き込みます。

完成された軽快で美しい八卦歩法とは違い、基礎はカタツムリのような移動です。
(現代はネットで色々な流派の武術の映像を見ることができる凄い時代になりました)

趟泥歩(しょうていほ、タン・ニィ・ブー)と呼ばれるこの歩法ですが、歩き方が体に馴染み、心が集中状態から入静状態に変化すると、非常に心地良く研ぎ澄まされた感覚を得られ、学習のはじめの段階では10分が限界だった練習時間も、数時間歩いても平気になってきます。

しかし、私もそうですが、もともと体が弱く、中国武術は太極拳から入門した、という学習者は、この心地良い八卦掌のゆっくり歩きから、次の段階の『活歩』という、動きを繋げ、速度を上げる、という練習段階に入ると、かなりの衝撃を受けます。

マラソンが苦手な人は、はじめは辛いです・・・

私は長距離走が苦手なので、かなり苦労しました。

学習初期は、どうしても『歩法』ではなく、『ただ走る』という動きになりがちなのです。

しかも師の要求を全て体現しようとすると、走るよりつらい複雑な全身運動で歩かなければならないので、これはもう最初はつらくてつらくて仕方ありませんでした。

たまらず要求を一旦解除し楽に歩こうとすると、とたんに師に叱られ、練習時間を延ばされることになるので、開放される唯一の方法は手を抜かず必死に歩き続けることとなります。

しかし、師の、「疲れるな! 息を上げるな! ファンソンしろ!」、という言葉に、(ああ、きっと疲れなくて、息も楽になって、体もリラックスすることができるんだ!)という希望を持つことができました。

なぜこの言葉が希望になったのかというと、過去の挫折があります。

色々な関係で系統だった八卦掌の基礎鍛練法を行うことなく、この八卦歩法を鍛練していたことがあります。

老師は素晴らしい老師でしたが、私に中国武術の基礎力が足りなかったので、縁が熟していない時期尚早だったのだと思います。

しかし中国留学中でしたので、それはそれは一生懸命に鍛練に打ち込んで、朝は公園の横の川沿いを、10代の現役武術学校生と一緒に走りこみをしましたが、走ることに強くなっても、それでも八卦歩法は2年以上たっても殆ど上達しませんでした。

単純に肺活量を増やして筋力をつけることでは、八卦歩法習得の要にはならなかったのです。
(でも肺活量も筋力も元々あるのに越したことはないです)

これが私が、『弟子入り』という師弟関係の必要性を強く感じ、現在の八卦掌の師にめぐり合うきっかけになりました。

伝統八卦掌の正しい鍛錬法を行えば、たとえ苦手な動きであっても、継続して取り組んでいると、個人差はありますが確実に向上します。

私が走り込みまでしても向上しなかった八卦歩法も、ただ一心に師に教えていただいた方法と、掛けてくださった言葉を信じて取り組んでいたことで、はじめの頃にくらべると、驚異的に動きは向上しました。

もともと心臓が弱く、子供の頃は自転車通学の途中で、同級生においていかれるほど体力がなかったのですが、いまでは人並みに動けるようになりました。

正しい鍛練方法は本質的体質改善ができます。

そして、昨日終了しました、第一期『八卦掌強化訓練』では、この難関の『活歩』にみんなで挑戦しました。

仲間は本当にありがたいです。

一人ではとても耐えられない鍛練も、たくさんのパワーをもらって最後まで倒れずやり通すことができます。

長期間の基礎鍛練を積んできた仲間でないと行えない激しい鍛練でしたが、絶対に忘れない人生の思い出の1ページになりました。

翌日このような感想を耳にしました。

「リミッターが変化したみたいです、一人ではなかなかあそこまでは頑張れなかった・・・」

まさしく同感です。

『強化訓練』とう名を裏切らない鍛練ができてホッとしました。

私は他力に頼ることを良しとしない考え方でしたが、ケガをしてから少しずつ頼れるようになりました。

仲間の力に頼ることも、素晴らしいことだと思いました。

感謝の心と、謙虚な心を持つことができます。

そしてその心は、時として殺伐になりそうな厳しい鍛練を、人間的で豊かで温かな時間に変えてくれます。

昨日は、この訓練に参加したこのとのある全員が最終訓練に臨めたわけではありませんが、それでも入れ替わりでも仲間がいてくれたお陰で、訓練を継続することができ、訓練の内容をより高次元な段階に押し上げてくれたのだと思います。

見えない力に感謝しながら、これからも皆さんと鍛練を続けていきたいと思います。

得がたき友に会えること・・・

私の師がよくおっしゃっていた、『以武会友』の言葉を改めて思い出しました。

参加してくださった皆様、ありがとうございます。

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会長 横山春光
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