コラム

 公開日: 2012-11-09  最終更新日: 2014-07-31

秋季訪中修行(三)

10月18日、秋季訪中修行4日目。

弟弟子が実家から戻ってきたということで、
練功場所を師の経営する会社の事務所(9階)から、同じビルの
5階にある中庭に移動することになりました。



この日から、この場所で5日間、弟弟子と2人で黙々と鍛錬に
打ち込みました。

事務所で練功した前半2日間は、話し声や、師が別室を歩いて
いらっしゃる気配を感じることができたので、疲れたら小休憩
できていたのですが、この中庭は師のいらっしゃる社長室の椅子の
横の窓から一望できるのです。

「私が仕事をしながら練功の様子を垣間見ることができるから、
 しっかり鍛錬するように」

と念を押されていたので、おいそれと休むわけにはいきません。

そして、いつなんどき師が9階から降りていらっしゃるかわかりません。

私と弟弟子は見えないプレッシャーの中で、黙々と練功を続けました。

その日の午後の練功終了後、弟弟子に夕食に誘われたので、
私たちは共に食事をしながら、色々な話をしました。

一つ目に、なぜ私たちの師が、弟子同士の交流を積極的に勧めないか、
という話題が挙がりました。

弟弟子が聞いた話によると、

「学び始めの頃は、一人で集中して単調な基本功に打ち込まないと、
 本当に学ぶ為の根気が身につかないこと」

そして、

「初期の段階は周りの影響に左右されやすいので、交流をすることにより、
 自分自身の“感悟”(感じて知ること)が培われない」

この2つの理由によるものだということでした。

確かに、私の最初の師である禅僧・山口博永老師に教えを請いていた頃も、
同じように外部との接触を一切禁じられていました。

この時期はとても辛いです。

孤独です。

それはもう痛いほど身にしみて体験しています。

でも、“感悟”という能力は、確かに強くなります。

師は、まず弟子自身に、“学ぶ力”をつけることを要求するのです。

この自分自身の学ぶ力無くしては、いくら正しい教えを目の前にしても、
それを習得することはできません。

「真髄まで本当の師である・・・」

私は麻林城老師のもとで学びはじめて、何度そう痛感したかわかりません。

“獅子の子落とし”

この故事をよく連想しますが、しかし子を落とす親の心痛は、
計り知れないものがあると思います。

伝承の使命、種の保存、それは厳しい世界ですが、しかし気高い命の
姿であるとも思います。

そして、そこには絶対なる真理があるからこそ、私たちは迷わずに
前に向かって生きていけるのだと思いました。

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会長 横山春光
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