土田拓己

つちだたくみ

土田総合会計事務所/税理士法人レガート

[ 中央区 ]

職種

コラム

 公開日: 2017-04-04 

配偶者控除の改正~あんま変わんないじゃん、と妻。~

平成29年税制改正大綱が、昨年平成28年12月22日に閣議決定されました。

いろいろな改正はありますが、トピック的なのは“配偶者控除の見直し”です。
来年の平成30年所得税から適用されます。

「配偶者控除の廃止か?」と事前に“伏線”が新聞発表で騒がれましたが、廃止でなく見直しで落ち着きました。平成30年になってから、改めて騒がれることになるのでしょうね。

今回の改正で目新しいのは、夫の年収でも控除額に差が付くことなったことです。
便宜的に、納税者=夫、配偶者=妻、として開設します。(わかりやすさのためですよ。ほんと。)


夫の年収


妻の収入が0円の時の配偶者控除は、夫の年収に応じて次の金額になりました。

①夫の年収  1,120万円以下     ⇒ 38万円(改正前 38万円)※影響なし
②夫の年収  1,120万円~1,170万円 ⇒ 26万円(改正前 38万円)※増税
③夫の年収  1,170万円~1,220万円 ⇒ 13万円(改正前 38万円)※増税
④夫の年収  1,220万円~       ⇒ 0円(改正前 38万円)※増税 

平均的なサラリーマンの年収は400~500万円とも言われていますので、ほとんどの人はこの影響を受けない、ということでしょうかね。
配偶者控除廃止の方向として、段階的に高額所得者は配偶者控除をなくす方向、ととれます。


103万円の上限はどうなった?


現在の配偶者控除は、【上限103万円の配偶者控除】【103万円~141万円の配偶者特別控除】がセットなので、もともと103万円の上限は存在しませんでした。とはいえ、心理的に【103万円】が独り歩きしている感がありました。

奥さんがパートで働いている場合、気にしているのは社会保険の130万円のほうでしたよね。
103万円を超えるかどうかで気にしていらっしゃる方は、家族手当支給がある会社の社内給与規定の支給要件が103万円になっている場合です。

夫の年収が『1,220万円以下』の場合で、妻の年収によって控除額がどのようになったか整理しました。

①妻の年収 103万円以下      ⇒ 控除額 38万円(改正前 38万円)     ※影響なし
②妻の年収 103万円~141万円以下  ⇒ 控除額 38万円(改正前 38万円~3万円)※減税
③妻の年収 141万円~201.6万円以下 ⇒ 控除額 38万円~0円(改正前 0円) ※減税

上記のように、『奥さんも税金を気にしないで、140万ぐらい稼いでね。』という改正になったわけです。

という話を奥さんに話すと、『でも、130万円以下にしなきゃいけないんでしょ!!あんま、変わんないじゃん。』とのこと。。。
税制調査会もぶった切りの発言ですみません。

でも、多くの働く女性の声じゃないかと思います。
ということは、結局今回の改正は、(1)の『高所得の方は、配偶者控除はやめてもらいます。』という改正だった、ということでしょうか。

お粗末様でした。

この記事を書いたプロ

土田総合会計事務所/税理士法人レガート [ホームページ]

税理士 土田拓己

東京都中央区銀座1-14-10 松楠ビル5階 [地図]
TEL:03-5524-0050

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
土田拓己 つちだたくみ

中小・零細企業の経営問題を解決します。経営に役立つ会計・税務のプロ(1/3)

 「客商売の両親の元で育ちました。毎日経理に苦労している両親を見ていましたので、小さい会社が経理を置けないことはよくわかります。ですが、そうした中小・零細企業にこそ専属の経理は必要です。しかし、毎日は必要ないかもしれませんので、365日のう...

土田拓己プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

零細・中小企業の会計・税務・事業の悩みに答える税理士

会社名 : 土田総合会計事務所/税理士法人レガート
住所 : 東京都中央区銀座1-14-10 松楠ビル5階 [地図]
TEL : 03-5524-0050

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5524-0050

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

土田拓己(つちだたくみ)

土田総合会計事務所/税理士法人レガート

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
youtubeに動画をアップしてみました。

こんにちは、“失敗事例から学ぶ決算と税金”。解説は、税理士のつちです。よろしくお願いします。今回のテー...

[ 税金のお話 ]

労働分配率の有るべき姿
イメージ

■労働分配率の有るべき姿労働分配率とは、【人件費】÷【粗利益額】の比率です。粗利益から人件費に配分した...

[ 会計のお話 ]

あらためて消費税を説明します

毎日の生活の中ですっかりなじんでしまった消費税ですが、経営者にとって消費税の基本を整理してみました。...

[ 税金のお話 ]

決算月は何月にしたらよいでしょうか

法人は事業年度があります。法人の決算事業年度は、1年以内で自由に設定することができます。一般的には、1...

[ 会計のお話 ]

事業を始めるときのチェック項目 その1

事業をスタートした時は、不安もありますが、期待でわくわくするものですね。でも、落ち着いてやっておかなけれ...

[ 会計のお話 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ