東京七宝の魅力を世に伝える七宝焼職人
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ガラスの色合いと重厚感という七宝焼の魅力を多くの人に伝えたい(1/3)

世界的にも歴史ある七宝焼。東京七宝は明治から
七宝焼は世界的に歴史のある工芸品だということをご存じですか。地中海に浮かぶキプロス島のミケーネ人の墓からは、紀元前13世紀頃の七宝焼きの指輪が発掘されていますし、12世紀のドイツやフランスではかなり高度な七宝焼の技術が見られたといいます。日本でも奈良県明日香村にある牽牛子塚古墳から、亀甲形の七宝金具が出土しています。とはいっても、現在の七宝焼とは形態や作り方が異なるようではありますが。では、今の七宝焼はいつ頃、誰の手で始まったのでしょうか。
「江戸初期、朝鮮から来た渡来人に学んだ平田彦四郎です」
そう教えてくれたのは、荒川区南千住で七宝焼の製作所を営む、東京都伝統工芸士の畠山弘さん。「第1回東京七宝作品コンクール」で東京都産業労働局長賞を受賞した腕利きの七宝焼職人です。
徳川幕府のお抱え七宝師として活躍した平田彦四郎の後も、平田家の技術は門外不出とされました。それが明治時代になり、新政府から勲章の製造依頼を受けた七宝焼家元・平田春行が、後の旭日章の試作品を完成。これが、七宝焼の中でも特に東京七宝の元祖とされています。
さて、七宝焼の魅力とはなんでしょう。
「七宝焼は、銅や金、銀などの地がねに釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス粉を焼き付ける工芸品です。ガラスならでは美しい色合いと重厚感、これが大きな魅力です」
と畠山さん。七宝焼の愛好者は40代以上が多いけれど、クロスやハートをモチーフにしたペンダント、イヤリング、ピアスなどは20〜30代の若い女性にも好評だそうです。
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