コラム

 公開日: 2016-05-07  最終更新日: 2016-05-23

会田玲二「立地調査」を読む(第5章 商圏設定と商圏調査の技術)

今日は、立地探しのバイブル「立地調査」(会田玲二)、この第5章を読んでいきます。

立地調査(会田玲二)Amazonで「立地調査」を見る

第5章-商圏設定と商圏調査の技術


第5章は、商圏設定と商圏調査の技術 です。
前章から、いよいよ、どんな立地がいいのか、という読者が最も知りたいことの解説が始まりました。

インターネットで買い物ができる時代には、店の買い物は極力便利にすべき


この本が最終的に改定されたのが1999年、インターネットが普及し始め、ネットでの買い物がスタートしたころですね。(楽天市場の開業が1997年、amazonの日本上陸が1999年)

前章で、立地は10年先を読んで決めるものだと会田さんは言っているのですが、この章では、インターネットの普及で外に出なくても人が買い物できる時代になりつつあるのだから、外に出る買い物はどこまでも便利にしないといけない、といっています。

買い物はもはや苦痛、という消費者の感覚を知ること


来店所要時間がだんだん短くなってきている、というポイントも重要です。昔は何十分もかけて店まできていたのが、今は10分かかっても苦痛。

実際みなさんも経験されていることでしょう。amazonを体験してしまったら、もはや本屋での買い物など苦痛。インターネットで自分サイズ・自分好みの洋服を買ってみたら、わざわざ電車にのって服を買いに行くことなど苦痛です。

便利な店=近い店、車で行きやすい店


ではその中で、お客様に苦痛を与えない店はどのような店なのでしょう?それはこの2つです。

 1)近くにある店

 2)車で行きやすい店

「1)近くにある店」というのは消費者の目線です。皆さんだって、15分かかる店より、5分で行ける店の方がいいですよね?

これを企業戦略の目線で言うと、「小商圏で成り立つ店にすることが重要」になります。どういうことか?
お客さんが近くの店にしか行かなくなるわけだから、小さい商圏の店をたくさん作ることで売上を確保する、というやり方です。

たとえばコンビニは一昔前、1万人の商圏人口が必要でした。けれども、現在では5000人の商圏人口でも成り立つようになってきています。つまり、これまでは半径1kmからお客様を集める必要があったのが、半径500mで成り立つようになる。品揃え・価格・立地を変えていくことで、コンビニはこの小商圏化+多店舗展開を成功させています。

「2)車で行きやすい店」については、第10章でくわしく語られていますので、後日ご紹介しましょう。

この章チェックリスト(第5章P109)


(1)商圏規模は、競争段階に近づくにつれて小さくなることを想定しておくべきだ。

(2)日本ではまだ真の競争があいために、あるべき商圏を大きく見る傾向が強い。

(3)より小さな商圏地図を書くと、一本奥の生活道路立地が見つかってくる。

(4)ライリー・コンバースの法則は、マクロな商圏測定法の代表的な公式である。

(5)車時代に入ると、距離で商圏を測るよりも、j間距離が重視されるようになった。

(6)ハフのモデルは、人口・距離に小売面積を加えた産要素で商圏を測定する。

(7)ケインのモデルは、人口、所要時間、売場面積の三要素で商圏を測定する

(8)商圏の実地測定法には、店頭調査法とドライブ・テスト法の2つがある

(9)ドライブ・テスト法は、実際に車で所要時間単位の区間を測定する方法である

(10)商圏とは第2商圏までのことで、第3商圏とは境界のない外側の広い範囲である

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●関連するバックナンバー
立地探しのバイブル、会田玲二「立地調査」を読む(序章)
第1章 調査計画立案の基本原則
第2章 立地選定のための資料調査
第3章 サンプリングと集計分析の急所
第4章 出店戦略のための商勢圏分析
第5章 商圏設定と商圏調査の技術
第6章 車時代の立地調査の急所
第7章 売上推定の方法
第8章 ドミナント・エリア作戦の徹底
第9章 店舗改善のための自店調査
第10章 客数と売上げを左右する駐車場
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