理想の旗を降ろした時、解放と許しが訪れる

“人前の苦しみから解放される“あがり症克服専門カウンセラー

佐藤健陽

さとうたけはる

佐藤たけはる　カウンセリングオフィス

[ 東大和市 ]

職種

心理カウンセラー

コラム

公開日: 2018-01-10

理想の旗を降ろした時、解放と許しが訪れる

あがり症克服の秘訣

あがり症の方は、一見気弱な人に見えます。
一見内気な人に見えます。

しかし、気弱で内気な人とあがり症の人には大きな違いがあります。

内気な人は引っ込み思案で消極的です。
目立たず存在感があまりないような感じ、というか目立たないように息を潜めます。

人前に出ると、はにかんだり顔を赤らめたりします。彼らは自分が内気であることを程度にこそ差があれ受け入れています。

自分はこんなんだし・・・、自分はこれぐらいでいいや・・・、自分はあんなふうになれっこないし・・・、自分が内気である事を認めているのです。

では、あがり症の人はどう違うのでしょうか。

あがり症の方は、時に内気な人と同じように見えることがあります。人前に出ると顔を赤らめ、言葉がつっかえます。どぎまぎします。この辺までは一緒でしょう。

しかし、実は外見とは裏腹の内面がそこにはあるのです。こんな自分はあってはならない･･･、この緊張と不安を何とか抑えなくては･･･、軽蔑されたくない･･･。そうして、徹底的にもがきます。もがけばもがくほどかえって苦しくなる。

なのに彼ら彼女らはあまりに理想高き人々なのです。
劣っている自分をみんなの前でさらすわけにはいかないのです。持ち前の完璧主義で一点の曇りもない自分でありたいのです。そんな自分を他者に見せたいのです。

そうです。決してあがりを受け入れられないのがあがり症者なのです。

あがるのは内気な人でも一緒です。彼らはそれを受け入れ身を任せます。

あがり症の方はそれを受け入れられずに身もだえし続けます。それは、溺れてジタバタして益々溺れているようなものなのかもしれません。

彼ら彼女らは、強くありたいのです。
立派にやりたいのです。
冷静でありたいのです。
落ち着いてしゃべりたいのです。
人から尊敬されたいのです。
失敗したくないのです。
軽蔑されたくないのです。
人から否定されたくないのです。

この誇り高き理想の旗を降ろした時、解放と許しが訪れるでしょう。

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