コラム

 公開日: 2015-04-08 

親名義の戸建て貸出しの注意点

親が高齢になったことで居住環境を見直す時期がきたら

高齢化社会の今、「子供と同居することになった」「設備の整ったマンションや集合住宅に移った」「介護付きの施設に移ることになった」など、親が高齢になったことで居住環境を見直す時期がやってきます。

ここで問題になるのは、それまで過ごした家(戸建て)をどうするかということです。

選択は、大きく2つに分かれます。売却するのか、賃貸するのか。

いずれを選択するにも、土地・家屋、それぞれの名義が現時点で誰に帰属するのか確認しなければいけません。

通常は居住する人ですから、親名義ということになります。売却した資金を、これからの生活資金に備えるというドライな考え方もあります。

しかし、親世代は「売却して自分たちの老後のために」と言いながらも、実際はできるだけ子供たちに残しておきたいという話をよく聞きます。

「売却」という提案には、同意を得ることが難しい場合もあるかもしれません。

ここでは貸し出すことを前提にした注意点を考えてみましょう。

賃貸に出す際のリフォームローンの返済方法や収入管理などを検討

とりあえず物件は賃貸し、家賃収入を老後の生活に充てようという場合でも簡単にことが進むわけではありません。

すべての手続きを親自身が対応できれば問題はありませんが、近くに住む家族が手伝うことになる場合がほとんどです。

貸し出すにあたっては、相応のリフォームが必要なことが多いですし、何よりも借主を探さなくてはいけません。

リフォームローンの返済方法、家賃収入の管理、確定申告などの事務処理も発生します。

税務上、家賃収入を受け取る貸主名義は誰が望ましいのか。

その場合、物件名義は親のままでいのか。

今の社会、インターネットでさまざまな情報を得ることはできますが、偏った解釈にならないよう十分注意しましょう。

助成金や金融商品など、専門家からの情報を得ることも大切

多くの情報を得た上で、専門家の意見を聞いてみることも望ましいと思います。素人では難しい地域限定の優遇措置に関する情報を得ることできる場合もあります。

また、税制上の判断が明確になってきます。さらに、親族間ではぎくしゃくしがちな相続問題にも、ある程度踏み込みながら、冷静な判断をしてくれると思います。

前項でも書きましたが、戸建て管理は中長期の計画が必要です。

最近の不動産業者は売買や賃貸管理だけでなく、不動産を介した総合情報会社の側面も持っています。

金融機関や行政と連携した助成金、低利融資など資金情報、不動産を生かした金融商品に詳しいFP(ファイナンシャルプランナー)からの情報を得ることもできます。

同業他社とのネットワークから得る成功例、または失敗例を聞きながら、名義人である親を交えた相談から始めましょう。

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