コラム

 公開日: 2015-01-06 

自筆証書遺言はお勧めしません(遺言-6)

遺言にはいくつかの種類があり、代表的なものに「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」があります。
どちらにも長所と短所があります。
では、どちらをお勧めするかといえば、ズバリ!「公正証書遺言」です。

なぜ「自筆証書遺言」ではないのか。
それは、自筆証書遺言には短所がたくさんあるからです。
次のような短所があるのです。
1.全文を自分で書かなくてはいけない。
 パソコンやワープロ、タイプライター、ビデオ、録音等すべてダメです。
 とても重要な文章を正しく正確に書いていくのは、大変なことです。
 間違えた部分を修正するときに、法律にそった修正の仕方をしていないと、無効になります。
 鉛筆で書いて、書いては消し、書いては直しではまずいです。
 ペンや墨など偽造変造できないような筆記用具を使います。
2.紛失や偽造、変造に対処できない。
 1通しかない遺言書です。大事なものだということで保管したが、保管場所を忘れてしまうこともあります。
 あるいは、お通夜の晩までは確かにあったのだが、朝になったら無くなっていたということもあるそうです。
 誰かが、書き直したり、破り捨ててしまうかもしれません。
3.遺言の要式を知らない人が書いて無効になる場合もある。
 例えば、夫婦連名にしてしまった。日付が正しく記載されていない。印鑑が押印されていない等。
4.内容不明の文章になって、遺産相続争いのもとになることが多い。
 遺言の文章は、誰が読んでも同じように解釈できるように書かなければなりません。
 厳密に書いていくことは、結構難しいことです。
 「遺言があったために遺産争いになった」の元の一つに、遺言内容の不明確さがあります。
5.筆跡でもめることがある。
 元気なうちの用意していただければ良いのですが、
 元気が無くなってからの文字は元気なときと違ってしまうことがあります。
 遺言の内容に不満がある相続人がいると揉めるもとになります。
6.家庭裁判所で開封・検認が必要である。
 封印してある遺言書は、家庭裁判所で相続人またはその代理人立会いで開封しないといけません。
 そして、封印・非封印に拘わらず、同じく家庭裁判所で検認を受けなければなりません。
 家庭裁判所での開封・検認を受けないと、5万円以下の過料に処せられます。
このように、自筆証書遺言にはたくさんの短所があります。その短所をクリアできるのが公正証書遺言です。
 

この記事を書いたプロ

高伊FP社労士事務所 [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 高伊茂

東京都豊島区池袋2-68-10-801 [地図]
TEL:03-5911-7405

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
執筆のご紹介
平成29年度版『FP知識シリーズ 相続・贈与編』

平成29年度制度改正対応版『FP知識シリーズ 相続・贈与編』が平成29年5月30日から発売です。FP知識シリーズとなっていますが、一般の方からも“わかりやすい”...

 
このプロの紹介記事
相続・年金・ライフプラン、中高年の皆さまの相談相手のFP

“存在価値”を意識したライフプランニングを。(1/3)

 池袋駅北口からほど近くに事務所を構えて、まもなく10年。大手信託銀行勤務を経て独立したファイナンシャルプランナー(FP)の高伊さんは、元銀行員というよりも話しかけやすい先生といった趣を感じさせる、快活で明るい人柄がトレードマークです。...

高伊茂プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

会社名 : 高伊FP社労士事務所
住所 : 東京都豊島区池袋2-68-10-801 [地図]
TEL : 03-5911-7405

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5911-7405

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

高伊茂(たかいしげる)

高伊FP社労士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
サラリーマン川柳 さんのせん-83

きのうは日曜日でしたが、大勢のファイナンシャル・プランナーの皆さんに「あなたも講師ができるリピートの来...

[ 人生100年 ]

サラリーマン川柳 さんのせん-82

世の中で絶対あると思うもの機械は壊れる人間は、別れと死があること縁があって知り合ったどうしなのだから...

[ 人生100年 ]

6月28日(水)夜開催 『家を買って得する人、損する人』の刊行記念著者セミナー

6月16日の当コラムで紹介した、『家を買って得する人、損する人』を出版された松本智治さんの刊行記念セミナーが...

[ 人生100年 ]

サラリーマン川柳 さんのせん-81

先日、加藤一二三・九段が対局感をしなかったのは、理由がありました。長年苦労を共にした家族に、一番に報告す...

[ 人生100年 ]

サラリーマン川柳 さんのせん-80

藤井聡太四段(14)が28連勝の快挙の前日神武以来の天才と呼ばれた加藤一二三・九段が引退です。1954年に14歳7...

[ 人生100年 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ