コラム

 公開日: 2014-04-23 

練習に「コンフォートゾーン」が関係している

前回、お子さんが練習をするようになるために、
まずお母様が音楽を好きになり、
音楽が流れる環境づくりをするお話をしました。

これについて、「コンフォートゾーン」という、
コーチング用語からの解説をしてみたいと思います。

「コンフォートゾーン」とは、居心地のよい空間。
人は、その人にとって、心理的にも、身体的にも、
心地よい空間=コンフォートゾーンをもっています。

そして、コンフォートゾーンは、
ホメオスタシス(恒常性維持機能)と
双方向で、関連しています。

身体は、走ったあとに心臓がドキドキしても、ちゃんと元に戻りますし、
暑いときに毛穴が開いて汗をかいても、もとの体温に戻ります。

それは、このホメオスタシス=恒常性維持機能 が作用するからです。

そのホメオスタシスが、実は、心理面にも関係しています。

心理的に、人は自分にとって居心地の良い空間=コンフォートゾーン
を持っているのですが、
それが崩れると、元にもどそうとする働きが作用するのです。
これが、ホメオスタシスのフィードバックです。

例えば、勉強が嫌いな子供の集団があるとして、そこに一人、
勉強を頑張ろう!と思っている子が入ってきたら、どうでしょうか?
おそらく、集団で、よってたかって、勉強なんてつまらないよ、
やっても何の役にもたたない、と言い続けるでしょう。
もしくは、いじめ始めるかもしれません。

これは、自分たちのコンフォートゾーンが崩れそうになるので、
危機を感じて、必死に現状を維持しようとするためです。

ダイエットで頑張って1か月で数キロ減量したとして、
あっという間に、リバウンドしてしまったというケース。
これも、元の体重を維持しているホメオスタシスが、作用して、
一時体重が減っても、もとに戻るような行動をとってしまうからです。

タバコなど、やめたいと思っていてもやめられないのは、
吸っている状態がコンフォートゾーンなので、変われないのです。

それでは、どうしたらコンフォートゾーンを動かせるのでしょうか。

まずは、余程高い目標をもち、少しずつ、コンフォートゾーンを動かす方法
があります。

ただ、これは、かなり高いモチベーションが必要です。
なんとなく、という気持ちでは、なかなか変化がありません・・
強い決意が必要です。
強い決意をするきっかけが、とても大事です。

とはいえ、余程の必然性がないと、
自分がなかなかそこまでモチベーションが持てない場合も多いと
思います。。
勉強の場合は、試験や受験という節目がありますので、
強制的にモチベーションが高まる時期があります。
ピアノの場合はコンクールや発表会というのが、それに当たりますが、
とはいえ、それだけでは、本当の意味で、
Want toでピアノを練習することとは、少し違います。

きっかけがなければ勉強しない、練習しない、というのは、
本当に好きなこととは意味が違うので、
脳がパフォーマンスを発揮する状態、
つまり、want to ではなく、have toになるからです。

それでは、そういうきっかけづくりがなかったとしたら、
どうしたらよいでしょうか?

このような場合は、まず、まわりを変えていく、
つまり環境を変えていくことをしていきます。

前回の生徒さんのケースの場合、
ピアノの練習をしなさい!とお母さんに叱られても、
本人にとっては、自分から望んで習っているわけでもないし、
必要性が乏しいのです。

しかし、お母様がピアノが好きになり、
コンサートに行ったり、お家でもCDを流しているようになられました。
それまでと、環境が変化したのです。

この変化があると、ご家庭の場合は、お子さんにダイレクトに伝わりますので、
生徒さんのコンフォートゾーンである、

ピアノ練習をうるさくいわれるー>面倒くさい、やりたくない 

という状態から、

音楽が流れる家庭―>環境が変化―>音楽に興味―>好きな曲ができる
ー>弾けるようになりたいという気持ちが起こるー>自分から弾く

という流れになりました。

コンフォートゾーンという考え方からはこのように対処できますが、
しかし、まだまだそれだけでは、十分ではありません。

練習と嫌な気持ちがくっついてしまっているケースです。

練習しようとしても、どうしても気がすすまないとか、
身体的な抵抗すら出てきてしまったケースの場合は
どうしたらよいでしょうか?

これについては、次に続きます。




この記事を書いたプロ

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音楽家 細川莉夏

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