コラム

 公開日: 2014-04-05 

ピアノ練習での怖いこと

ピアノが脳に与える影響については、子供の頃から知りたかったことでした。
ここ数年、取り組んでおりまして、
現在は、これについては、何人もの学者のかたが解説してくださっています。

数年前には、ピアノと脳の関係について、ある業界で名前が知られてかたに
お話ししたことがあるのですが、

「あなたね~、ピアノと頭の良さなんて関係あるわけないでしょ?
ピアノなんてやるのはバカばっかりだ」

と、あきれたように言われたことが、ありました・・

私は、そういうことをきっかけに、
クラシックに興味を持つ人が少しでも増えてくれるといいなぁと思い、
そんな話をしたのですが、
どうやら、その人は私がそのようなことを話すことすら気に入らなかったようです。。
アメリカの有名大学博士号?をお持ちのかたの本を私の目の前にポンとおいて、
「こういう人がいわないとね」とまで言われました。。

そのかたとはそれっきりですが、それはともかく、余計な話ですが、
私より一回り以上年下でいらっしゃるのに、
とても老けてみえるかたでした・・

巨匠ピアニスト、ホロヴィッツは84歳まで演奏活動をしていました。
アルド=チッコリーニは88歳、日本の室井摩耶子さんは91歳で現役です。
完璧な暗譜力で、2時間近いコンサートを演奏されます。
もちろん!年齢よりお若くみえます。
なぜ若々しくみえるのかはいろいろ音楽にヒミツがあるのですが、
それをその人に教えて差し上げたかったくらいです。(信じないでしょうが 笑)

その「ヒミツ」は、また書いていきたいと思いますが、
今日は、そんなピアノが、
脳によくない結果になってしまう、という
困った可能性について、お話したいと思います。

人がその人の能力を発揮できるかどうか、最高のパフォーマンスを発揮できるか
どうかというのは、その人のメンタリティと関係あります。

その中でも、自己認識=自分はどういう人か、と
自分がどうとらえているかが、とても大事です。

「私は出来る!」と思って物事をするのと、
「絶対無理~出来ない・・」と思ってするのでは、
どうでしょうか?

結果があるから私は出来る人と思うのは当然ですが、
そうではなく、初めに、私は出来る人として取り組むことで、
全く能力の発揮されかたが違う、ということなのです。

つまり、未来のなっていたい自分を、
今の自分がどのくらい信じて、受け取れることができるか?という
ことでもあります。

子供のころ、褒めることが大事といいますが、
同じ能力がもともと備わっているとして、

「あなたならできるわよ」とお母さんに言われて育つ子と、

「本当にあなたはダメな子ね」と日々言われたら、どうなるしょうか・・??

その後の結果については、想像にかたくありません。

大物になられたかたの幼少の頃の話を読んでいますと、本当に成功されているかたは
子供の頃の人格形成についてはとても大切に育てられているようです。

ところが、厄介なのが、善意のドリームキラーの存在です。

ドリームキラーというのは、言葉どおり、夢を壊す人です。
ドリームキラーはある意味わかりやすいのですが、
厄介なのが、善意のドリームキラーです。
「あなたのために私は言ってるのよ」
と本当に思って人格攻撃をしてきます。

もちろん、子供を叱ることを否定はしません。
やっていいこと悪いことの分別を教えたり、
勉強する過程においても、厳しさは必要です。
それにより、鍛えられていき、世の中を生きていく基礎ができていきます。
ただの甘やかしは決して良い結果になりません。

しかし、
さきほどの「自己認識」を傷つけない叱り方をすることが大事なのです。

叱る、注意する、にしても、限定することがコツです。

「今日はどうしたの?」
「あなたらしくないじゃない?」

というように、叱る出来事と人格を分けることが大事です。

ところがよくやってしまうのが、

「あなたバカじゃないの?」
「どうしてできないの?」
「本当にダメなんだから!」

のような人格批判です。

これは、相手の無意識に「自分はダメな人間なんだ・・」と刷り込み、

結果、相手は能力が発揮できないようになっていきます・・

それで、ピアノの困った可能性についてに話をもどします。

ピアノというのは、長いスパンで上達していくもので、練習が必須です。
しかし、練習すればどんどんうまくなるかというとそういうものでもなく、
いろいろな要素(センス、リズム感、指の柔軟性など)が絡んでおり、
ぐっと上達したり、止まったりを繰り返しながら、時間を経て、上達していくものです。

それが分かったうえで、長期的なスパンでみてあげればいいのですが、
止まっている時期に、指導者やお母さんがガンガン叱り、さきほどの「ダメな人」を植えつけてしまうと、ピアノとしての能力発揮が難しくなってしまいます。。

そして、さらに、もっと怖いことがあるのです・・

それは、練習で、自己評価が低くなってしまうと、ピアノだけでなく、
その人の、ほかの面にも影響してしまう、ということなんです。

上手にさせたいあまり、厳しい声かけをして、仮にピアノが少し上手くなっても、
他の面での能力が発揮できなくなってしまったら、
それは幸せでしょうか・・??

これを解決するには、
指導者側や保護者のかたが、いかにお子さんの成長を信じて見守れるかという、
気持ちの余裕をもてるかどうかが、鍵のように思います。。

この記事を書いたプロ

細川ピアノ教室 [ホームページ]

音楽家 細川莉夏

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