コラム

 公開日: 2018-04-15  最終更新日: 2018-04-16

Planed Happenstance、Serendipity and Resilience


人生においては幸運やチャンス、逆に病気や自然災害など、幸せな出来事も不幸な出来事も、予期せぬ出来事はたくさんやってきます。まさに「人生の禍福は糾える縄の如し」、自分の意志ではコントロールできないと思われる、こうした様々な人生イベントに対しどのように考え対処して乗り越えていったら良いでしょうか。また、どのようにしたら幸運やチャンスに恵まれた幸せな人生を送ることができるでしょうか。

人類にとってもこのように「どのように生きるか」「どうしたら幸せに生きられるか」は、永遠のテーマ・生命の根源的問題として、太古の昔から哲学や宗教、社会学、心理学など様々な学問領域で考えられてきました。

21世紀に入り十数年が過ぎましたが、近年心理学領域を中心に、哲学や宗教、医学、社会学、心理学など様々な学問領域を統合して、「人はどのようにすれば幸せに生きられるか」「どうすれば幸せにつながるビジネス、組織、社会を生み出せるか」など、人に役に立つ学問として「ポジティブ心理学」「幸福学」の研究が注目されてきています。

こうしたポジティブ心理学、幸福学の研究のさきがけの知見の一つに、Planed Happenstance(計画的偶発性)があります。これは、スタンフォード大学のクランボルツ教授が20世紀末に提唱したキャリア理論ですが、個人のキャリア形成ではその8割が予期しない出来事や偶然の出会いにより決定されるとしました。そして、偶然を計画的にステップアップさせる機会としてポジティブに捉え行動し続けることで幸運に変換させることができるとしました。一言で言えば、「積極的な行動によって幸運にたどり着ける」「幸運は偶然ではない」という考えです。

そしてもう一つ、同じような考え方にSerendipity(幸運を捕まえる能力)と言う言葉があります。これは素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを獲得することができる能力という意味で、近年目にすることが増えてきています。考え方の本質は共通していて、こちらも人生に起こった現実を受け入れて、ポジティブな意味を見出して認識転換する。そのようなプロセスを通じて幸運を掴むことができるとしています。こうした考え方は、個人や会社など人材育成・組織開発の領域でも非常に多く活用されています。

中でも例えば、困難な状況を克服して乗り越える力は、フォーカスされてResilience(レジリエンス)としてストレスフルな現代社会を生きるために必要な現代人必須の力として様々に研究や活用が注目されいます。

私事で恐縮ですが、今から20年前の1998年、42歳で約20年勤務した山一證券が自主廃業し失業することになりました。2人の子供たちもまだ小さく、それぞれ中学校・小学校に入学するタイミング。また数年前に新築でようやく購入した自宅マンションもまだ巨額の残債が残っている、まさに八方ふさがり、お先真っ暗の状態でした。加えて1998年当時、山一以外の金融機関でもバブルの清算を余儀なくされ、問題を抱えていたり体力の無いところから次々と破綻し倒産していく厳しい社会状況で、再就職も極めて困難な状況でした。

そんな社会状況の中、また42歳というハンデの中でも、何とかポジティブな気持ちを忘れず、家族を支えなければという強い責任感と負けない心を維持して積極的に30社に履歴書を書き送りました。年齢制限など書類選考で落とされた会社も多くありましたが、最終的には小さい時からディズニーが好きだったことで挑戦したオリエンタルランド社の内定を勝ち取ることができました。山一廃業には悔しい思いや、会社を恨む気持ちもありましたが、今では山一が廃業してくれて良かったとさえ思えるようになりました。結果として、その後約20年憧れのディズニーの仕事に携わることができましたから。

思いもかけずに突然降ってきた失業という不幸な出来事は、まさに自身のResilience(レジリエンス)を試される局面となりました。どのようにすればレジリエンスを強化できるか、これについてはまた後日詳しく解説します。

今日は偶然にも Tokyo Disney Resort 開業35周年ですね。OBとして、これからも訪れるゲストにますますたくさんの Happiness を提供してもらいたいと思っています。

この記事を書いたプロ

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経営コンサルタント 中村正巳

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