コラム

 公開日: 2011-08-09  最終更新日: 2014-07-22

米国債の格下げで起きたことへの対応は

8月5日の米国債の格下げを契機として、日曜日に市場が開く中東市場から、世界的な株価下落の連鎖が続いています。昨日のNYダウは前日に比べ634.76ドル下がりました。本日の日経平均も前日に続き153.08円低下し終値は8944.48円でした。

既に米国債は前日に価格が低下しています。
また、米ドルの信認が揺らいだため、9日13:39現在、1ドルは77.26~77.28円です。

このように、津波のような変動の中、一般投資家の多くは逃げ遅れていらっしゃると思います。このように変動の大きな場合は我慢も大切です。一呼吸おいて次に行うべきことを御考えください。

それは資産配分を自分のリスク許容度に合わせたものに変更する。これをリ・アロケーションと言います。

例えば、ブームであった外貨建て債券だけに投資されていた方は、円高による影響で円換算では損失が膨らんでいらっしゃると思われます。外国債券を対象とした投資信託も同様です。
株式に投資されていた方は、世界的な株価下落により、国内だけでなく海外株を保有されていらっしゃる方のキスは大きいものと思います。同様に株式を対象とした投資信託の基準価格も大きく下げています。

一方、国内の債券を保有されていらっしゃる方、国内債券を対象とした投資し区宅を保有されていらっしゃる方は、債券価格の上昇の影響で利益が確保されています。

このように、保有されている資産によって損失の幅は大きく異なります。現時点では、外国株式にのみ投資されている方の損失が一番大きなものに為ります。

今後このような大きな変動に対応するには、一つの資産に集中せずに、国内債券と外国株式、国内債券と国内株式+外国株式など、資産の分散を御考えください。これをリアロケーションと言います。もし、ブームの外国債券のみに投資されていらっしゃる方は、国内債券、特に個人向け国債にも資産額を振り向けて下さい。

また、資産配分を御考えに為られて国際分散投資を行われていらっしゃる方、この秋には当初の資産配分に為るよう、リバランスをお勧めします。
その時点で考えられるアロケーションの偏向は、国内債券の比率が大きくなり、外国株式の比率が低くなりすぎるものと思われます。従い、例えば国内債券から外国株式に資金を移動する等が必要になります。これは、「上がり過ぎたものは下がり」、「下がり過ぎたものは上がる」という「平均への回帰」というアノマリーが存在するからです。

資産配分は、1.短期金融商品(定期預金等)、2.国内債券、3.国内株式、4.外国債券、5.外国株式を基本として、その配分を考えます。
例えば、資金を全て20%ずつ配分した際の期待リターンは4.2%で、リスクは7.8%(コストは含まず)です。

また、我々の国民年金・厚生年金を管理運用している年金積立金管理運用独立行政法人の平成23年3月末の配分は下記です。

企業年金連合会の資産配分は下記

夫々の配分を参考に、資産配分をお考えください。

宜しければ、各種のデータで説明するセミナーにいらっしゃいませんか。
毎月資産運用セミナーを開催しています。基礎知識から学ぶセミナーです。
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm

文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

この記事を書いたプロ

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