コラム

 公開日: 2011-06-11  最終更新日: 2014-07-22

スタグフレーションにいたる道-1

今回は、景気が悪化するとともに、原材料等の高騰により、インフレが発生するスタグフレーションを考えてみました。

現況は、「デフレからの脱却」が叫ばれているのですが、今後日本国債の消化が滞り、金利が高くなる=インフレになる惧れが叫ばれている中で、の
日本経済の回復遅れは鮮明ですので、今後「スタグフレーション」になることもありうるという観点から述べてみました。
2008年の夏にもスタグフレーションが叫ばれ、当時の筆者の考えは、スタグフレーションには為らないというものでした。
しかしながら、現況からは、「もしかしたら日本だけは」との疑念が晴れません。

○ スタグフレーションとは(フリー百科事典『ウィキペディア』より引用)
スタグフレーションとは「景気が悪化」するとともに、「インフレーションが進行」し、企業業績の悪化から「雇用・賃金が減少」するが、原油、石炭、鉄鉱石などの原料やとうもろこし・小麦等の食料の高騰にともない、生活必需品の価格が上がり物価上昇が発生します。
このため、貨幣や預貯金の価値が低下するため生活が苦しくなる状態を指します。

○ 過去のスタグフレーションは
私のように戦後直に生まれた年代の人には記憶にある、1973年から1974年にかけての第一次オイルショック、1979年の第二次オイルショックが思い出されます。
現在と同じように第一次では原油価格が2 ドル台であったものが10 ドル台に乗せるなど桁が変わる急騰から引き起こしました。
トイレットペーパー騒動などのパニックを引き起こした時代です。
第二次は石油元受会社が「千載一遇のチャンス」と社内報に掲載したことが報道され、石油元受会社は世論の総攻撃を受けました。

○ 現在の状況
イラク戦争前は20 ドル台の原油価格が50 ドル台へ、そしてリーマンショック直前では、150ドルを超え、リーマンショックで30ドル台まで急落いたしました。
そのご今年にはまた100 ドル台へと桁が変わりました。
それに加え今回は、中国やインドなどのアジアの経済発展とブラジル等の南米新興国の経済も拡大し続けています。
その影響で世界的な需要の高まりと、各国の金融緩和の影響で投機マネーが急増したために、またもや石炭、鉄鉱石、漁業資源、とうもろこし、小麦等々の資源が急騰致しました。

中国・ブラジルなどの金利引き締めによる、拡大スピードの鈍化や米国景気も回復が鈍化したとの見方で、商品価格は急落していますが、それでも過去からのトレンドは高値の位置に止まっています。

日本では、東日本大震災への影響から、社会は自粛ムードに陥り、電力事情からも節電とその経済への影響は甚大です。
従い、景気の回復は当面(2.3年)見込めない可能性があります。
電力の回復、世界への供給基地としての日本の復権、財政危機への改善策の進行などが図られなければ、スタグフレーションとは言われなくても、現象は同様な状態になると思われます。
(世界的には農作物・資源とうの価格上昇は継続すると思います)

文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨

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本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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