コラム

 公開日: 2011-04-19  最終更新日: 2015-08-03

退職後の終の棲家を選ぶポイント

「終の棲家」として、退職に際して住宅を購入される場合は、住めなくなるリスクをお考えください。
一つには、加齢による身体的な理由として、階段の上り・下がりが困難になる、お風呂などの使用に困難が生じる等です。従いまして、出来るだけコンパクトな作りの平屋をお勧めします。ただ、平屋は都会地では費用の点で無理が生じることが多く、建築が困難かも知れません。

もう一つには、認知症の発症などで、グループホームや老人ホームへの転居が必要になる場合があります。

これらのリストに対応できるとしても、住宅の購入は家賃の前払いと同様ですので、経済合理性の観点からも、一考を要する重要な事柄になります。

例えば、戸建て住宅の購入価格を平成21年度フラット35土地付き注文住宅融資利用者の主要指標から、下記の物件を購入するものとしますと、費用の面では下記の資産になります。

–総支払額=建築費2,224.9万円+土地取得費1,335.1万円=3,560万円
–平均建替え年数を30年として、30年間の修繕費は 735万円~930万円
–登記費用等で20万円内建物部分10万円とする
–固定資産税を15万円として15万円×30年=450万円⇒150万円を建物分とする

30年間の総トータルは4765万円~4,960万円になり建物部分は3,120万円~3,315万円と推計されます。

老後の住まいですから、土地の部分は最終的には取得時と同額で売却が可能とし、住宅ローンは組まず、手元資金で全額賄うものと考えますと、建物部分の費用は年間約104万円~約110万円かかります。

同じ額を手元資金として運用せずにおいても、同額は家賃として使用できることになります。

また、金融資産を年利回り2%で運用しながら取り崩す場合には、年間約139万円が家賃等で支払える計算になります。月々10万円とお考えください。

住宅の修理等は家主の負担ですし、必要であればひと月の余裕で転居も可能です。

従って施設に入居される場合には、この金額は施設への支払いに充当できます。

老後のすまいをご検討なさる場合には、今回のような観点からの考察もご一考ください。

文責
ファイナンシャル・プランナー
日本FP協会認定 CFP®
宅地建物取引主任者 吉野充巨

この記事を書いたプロ

オフィス マイ エフ・ピー [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL:03-6447-7831

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
サービス料金
150503オフィスマイエフピー

□ 初回面談時、30分は無料です。コンサルタントとしての吉野と、ご相談者のマッチング時間です。ご相談者が面談を継続されたのち下記の相談料が発生します。料...

サービス・商品

将来のの不安や心配事で悩んでいませんか?そのようなときこそ、お気軽にご相談ください。保険・投信・不動産の販売や仲介は行っていません。貴方のためのアドバイ...

 
このプロの紹介記事
ファイナンシャルプランナー・投資アドバイザー  吉野充巨さん

夢と希望に満ちたライフプランを実現する資産形成。FP&中立的な投資アドバイザー。(1/3)

 江戸時代から町人街、文化の中心地として栄え、現在でも日本を代表する商業の街である日本橋。この街に10年間事務所を構え、多くの人々の生涯の夢・目標を叶えているファイナンシャルプランナー(FP)が、吉野充巨さんです。投資助言・代理業に登録し、...

吉野充巨プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

FP+堅実な投資助言で人生設計~資産形成までトータルサポート

会社名 : オフィス マイ エフ・ピー
住所 : 東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL : 03-6447-7831

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6447-7831

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉野充巨(よしのみちお)

オフィス マイ エフ・ピー

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
金融庁が金融機関に手数料の明示、行動原則等を求めています

11月25日の日経新聞朝刊に、投資商品の手数料明示 金融機関に行動原則 金融庁案、顧客本位へ7項目 という記事が...

[ 金融庁金融レポート ]

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く?
イメージ

 株価概況 11月第4週世界の株価指数の多くは上昇に転じています。MSCIオールカントリー指数は1.38%の上...

[ 株価・国債利回り・商品価格週間騰落率 ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家の正しい投資戦略
イメージ

金融レポートで金融庁は個人投資家に 長期 積み立て 分散投資 長期、積み立て、分散投資を薦めています...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 ファンドラップ
イメージ

 ファンドラップ 次いでファンドラップにもダメ出しをしています。こちらはシンプルに通常の投資信託とファ...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 貯蓄性保険商品
イメージ

金融レポートには、たとえば米国と日本の投資信託にかかる費用比較が出ています。 投資信託費用日米比較  ...

[ 金融庁金融レポート ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
すべて表示する
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ