コラム

 公開日: 2016-04-18 

日本国債破綻の可能性は低い

■ 日本国債の破綻を恐れない理由
4月17日に青森県弘前市にて、日本FP協会青森支部の研修会(支部会員FP向けの講師として、資産形成にかかわるセミナーをプレゼンしてまいりました。
そのセミナーでも、資産配分(アセット・アロケーションの重要性と日本の個人向け国債の優位性をお伝えしています。

行きの新幹線で、数量分析家の高橋洋一氏(大蔵省退官・現嘉悦大学教授)著『数字データ・統計的に正しい日本の針路』を読み、日本政府の負債は他国に比し、それほど多くはないことをデータで理解でき、皆様に個人向け国債の保有をお勧めしていたことが正しかったと再確認できました。当該書籍に、日本国の貸借対照表の内容説明と日本銀行のB/Sによる説明が載っていましたので、本日私も内容を確認しましたので、紹介いたします。

■ 日本政府の資産額・負債額の実情
下記は、日本国の平成25年度末(平成26年3月31日)の貸借対照表です。

160418平成25年度末国の貸借対照表

日本政府の当年度の負債額は1,143.1兆円で、前年に比べ25.9兆円増加しています。
内、公債(国債)は855,8兆円で28.5兆円の増加です。
よく、日本国の破綻、日本国債の破綻などが新聞や週刊誌を賑やかにする要因はこの部分です。
旧民主党など左の勢力が消費税の導入と財政再建を超え高に唱えて国民を不安に陥れる原因でもあります。
この負債の大きさが一方的に報道されることが多すぎるように感じています。
しかしながら、資産の部を確認すれば、652.7兆円の資産があり、資産・負債差額額は490.4兆円に過ぎません。
この金額は日本のGDPの1倍程度です。

また、現預金や有価証券等の金融資産の額の大きさも目立ちます。
財務省の解説では、これら資産の多くは売却が出来ず、国債の償還に使えないとされていますが、国債の破綻などが議論される際には、緊急時でもあり、民間への売却などの手段で負債への償還は可能です。

過去、国民へのサービス提供のため絶対に民営化できないとされていた、3公社(日本専売公社、日本国有鉄道、日本電信℡公社)は全て民営化されていますし、5現業も郵便事業等は日本郵政3社に分割・上場され、他も独立行政法人に移行されています。
同じように、国債が破綻するという国家存亡の危機であれば、売却は可能と思います

■ 日本銀行の国債保有額
また、日本政府が株式の半分を所有する日本銀行は実質的に日本国政府の一部です。
このバランスシートを確認しますと、すでに国債の保有額は平成25年末に、1,983,370億円になっていますから、国の負債に計上されている公債残高の855.8兆円も657.50兆円まで減少します。
従って、日本国債が危ない(リスクが高い)との声は、日本経済が変調し、民間銀行の多くが破綻した後のことと考えられます。

160418平成25年度末日本銀行のの貸借対照表

なお、個人向け国債の最低利率は0.05%に設定されていますから、マイナス金利が導入された現在では、日本国政府よりもリスクの高い民間銀行の定期預金よりも優位にあります。
従って、資産配分の検討の際に、国内債券の配分については、個人向け国債10年変動をお勧めしています。

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
【登録】
投資助言・代理業:関東財務局長 (金商) 第2227号
あなたのライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
注:投資助言に関するリスクの所在は下記に掲載しています。
http://www.officemyfp.com/toushijogentorisk.html


『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

この記事を書いたプロ

オフィス マイ エフ・ピー [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL:03-6447-7831

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
サービス料金
150503オフィスマイエフピー

□ 初回面談時、30分は無料です。コンサルタントとしての吉野と、ご相談者のマッチング時間です。ご相談者が面談を継続されたのち下記の相談料が発生します。料...

サービス・商品

将来のの不安や心配事で悩んでいませんか?そのようなときこそ、お気軽にご相談ください。保険・投信・不動産の販売や仲介は行っていません。貴方のためのアドバイ...

 
このプロの紹介記事
ファイナンシャルプランナー・投資アドバイザー  吉野充巨さん

夢と希望に満ちたライフプランを実現する資産形成。FP&中立的な投資アドバイザー。(1/3)

 江戸時代から町人街、文化の中心地として栄え、現在でも日本を代表する商業の街である日本橋。この街に10年間事務所を構え、多くの人々の生涯の夢・目標を叶えているファイナンシャルプランナー(FP)が、吉野充巨さんです。投資助言・代理業に登録し、...

吉野充巨プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

FP+堅実な投資助言で人生設計~資産形成までトータルサポート

会社名 : オフィス マイ エフ・ピー
住所 : 東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL : 03-6447-7831

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6447-7831

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉野充巨(よしのみちお)

オフィス マイ エフ・ピー

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
金融庁が金融機関に手数料の明示、行動原則等を求めています

11月25日の日経新聞朝刊に、投資商品の手数料明示 金融機関に行動原則 金融庁案、顧客本位へ7項目 という記事が...

[ 金融庁金融レポート ]

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く?
イメージ

 株価概況 11月第4週世界の株価指数の多くは上昇に転じています。MSCIオールカントリー指数は1.38%の上...

[ 株価・国債利回り・商品価格週間騰落率 ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家の正しい投資戦略
イメージ

金融レポートで金融庁は個人投資家に 長期 積み立て 分散投資 長期、積み立て、分散投資を薦めています...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 ファンドラップ
イメージ

 ファンドラップ 次いでファンドラップにもダメ出しをしています。こちらはシンプルに通常の投資信託とファ...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 貯蓄性保険商品
イメージ

金融レポートには、たとえば米国と日本の投資信託にかかる費用比較が出ています。 投資信託費用日米比較  ...

[ 金融庁金融レポート ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
すべて表示する
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ