コラム

 公開日: 2016-04-02 

2016年3月31日 2015年度日本株失速 株価指数年間騰落率-2

◇ 2015年度の株価と商品等の推移
○ 世界の株価推移と日本株(TOPIXまたは日経平均)を比較。
下図は主として世界の先進国株価を代表するMSCI World IDX(ブルー)、新興国の指数MSCI Emerging Markets IDX(紫色)とTOPIX(黄色)の年間推移です。期間は、2015年4月2日から2016年4月1日です。最終日の4月1日は日経225が594.51円の急落値を入れています。

160401TOPIX・MSCI World IDX・MSCI Emerging IDX

TOPIXが代表する日本株は本年2月以降、先進国株の反発に出遅れています。特に4月1日の急落により、エマージング指数とクロスし、-15%強まで下落しました。一方、米国株・ニューヨークダウは年初来高値を更新していますから、日本よりも魅力があり海外投資家は日本を売却して米国等に資金を移動しています。新興国の株価も年初から反発しすでに15%程度上昇しています。
私は、今年度の日本株は厳しい状況と予想しています。皆様の資産配分(アセット・アロケーション)には、外国株式が一定比率入っていますので、日本株の下げにも耐えられるポートフォリオと考えています。


○円と各国通貨の動き
下図は、円と米ドル(ブルー)、円ユーロ(黄色)、円・豪ドル、の価格推移です。円は豪ドルを除き2015年は円安でしたが、2016年初から円高に転じています。特に、円ドルレートは円高が顕著です。2016年は円高の中で、日本がどれだけ改革を進められるかがキーとなります。

160401円ユーロ・円米ドル・円豪ドル

下図は、円・ポンド、円・スイスフラン、円・香港ドルの推移です。年初から円高に振れています。

160401円ポンド・円香港ドル・円スイスフラン


円高は決して日本の悪いものではありません。確かに経団連に属する大企業には輸出が伸びると業績が良くなる企業も多いのですが、すでに日本は輸出額よりも輸入額が大きな国となっています。生活者としては物価が下がることはベターですし、エネルギー価格が今後は上昇に転じても円高で相殺されます。また、円高になれば、再度海外への投資も加速できます。
ただし、国内でも岩盤規制で生産性が悪い業界等は厳しい状況に置かれますが、今度こそ構造改革が進むと考えています。

ところでGDPの世界的なメジャーは米ドルで比較されます。
安倍首相がGDP600兆円を唱えていますが、円がドルに対して120円であれば5兆ドルです。ところで民主党政権時2012年のGDPは475兆円でした、当時は1ドルが80円という円高の時代でしたので、ドルで表示すると5.9兆ドルです。
これを考えると、円安というマジックで景気が良くなっていると思わせているだけではないでしょうか。
当時すでに日本経済は拡大に向けたステップに入っていました。経済音痴の民主党がカジ取りせずに安倍首相はじめ自民党が構造改革・岩盤規制に本気で挑んでいれば、現在のGDPは7兆ドルを達成できたのではないかと推察しています。
ちなみに民主党が政権交代を果たした前年2008年のGDPは501兆円でした。

○ 2015年度の商品価格
2015年度は商品の価格、特にエネルギー価格が劇的に下がった年でした。

160331主要商品先物価格及び商品指数年間騰落率

・・原油は、3原油ともに40ドルを切り、ドバイ原油は-36.36%も下がりました。NYの天然ガスも-27.39%下げています。
また、中国の景気減速から非鉄金属も15%近く下げています。
CRB指数は-21.09%も下落し、日銀黒田総裁のインフレ目標の妨げとなる日経商品17種は-16.48%も下がっています。

○ 国債利回り年間変化
2015年度日本国債はマイナス金利の採用で-0.05%まで下がりました。ドイツの金利より利回りが低くなっています。米国はFRBが利上げを発表しましたが前年より下がっています。英国も同様です。

160331主要長期国債利回り変化

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
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