コラム

 公開日: 2016-01-14 

竹中平蔵氏新春講演の情報シェア:「変化こそ唯一の永遠」

2016年1月10日パシフィコ横浜で開催された楽天証券新春講演会2016に参加いたしました。
今後の経済動向について、読者の皆様と情報をシェアします。
講演内容の全てを筆記することはできなかったので、要点のみ記載いたします。

1.竹中平蔵氏 (慶應義塾大学総合政策学部教授 グローバルセキュリティー研究所所長)『2016年日本経済の展望-アベノミクス第二ステージ』
何時もながらの、軽快な語り口でグローバル~日本までの展望を話されました。
講演内容を正確に表現していない場合には、全て私の聞き取りのまずさと文章の拙さであり、お詫び申し上げます。

昨年の講演(夏)で2015年は3つのリスク(中東、アメリカ、中国)が高まっていると説明した。
本年はそれらが顕在化し進行する。
然しながら2016年、日本経済は「緩やかな景気回復」となる。
2016年日本経済成長率は政府見通しは2%を下げて1.7%、民間はもう少し下の数値を出している。

2016年前半にビッグイベントがある。
日本では宜野湾市市長選挙、その後に参議院選挙、米国では3月から各党の予備選挙が始まる。

■アメリカの利上げ
  予想はa.円安になって→b新興国が混乱し円が買わるストーリーでしたが、
aを飛び越えて円高になった。
■中東リスク
  サウジ(スンニ派)とイラン(シーア派)の対立が決定的となった。⇒不安が広がる。
  これは歴史的に根深いもので、100年前の第一次世界大戦中の1916年5月16日にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれたオスマン帝国領の分割を約した秘密協定、サイクス・ピコ協定迄遡る話。第一次大戦で敗戦国となったオスマン帝国はこの協定で解体し、トルコ革命を経て、現在のトルコ共和国へと再生した。
従って、ロシア機の撃墜もありうる話。
今年は日本が国連安保理の非常任理事国になり、G20の議長国。
一方中国はG20の議長国になり、日中関係はここでの両国のかじ取りがキーになる。

■中国リスク
 ・株価は2015年6月12日がピーク。
此処まで2.5倍に上がってきた。ここで30%ダウン。
 ・中国政府の能力に不安。
  中国人民銀行は他の先進国中央銀行とは異なり、中国政府の1員。
政府の指示で為替をコントロールし元を下げた
株価低落にはサーキットブレーカーを採用し4日で撤回
これらのことがここ1週間に集約された。
・中国のGDPはドルベースで日本の2.4倍。
 実物経済は?
今年は中国共産党創立以来95年で13次中期計画遂行中
 従い6.5%成長は必須となっている。

■アベノミクスは現状1.5のステージ
 ここ3年間で 
・日本の株価は2.1倍、ドイツは1.5倍、アメリカ1.4倍
  労働市場は良くなっている。(小生もその通りと考えています)
    失業率は完全雇用の失業率が3.5%、今3.3%。
完全雇用を達成しているのは日本だけ。
    求人倍率は1.2倍。
  ・デフレも克服されつつある
   インフレ率は、生鮮食品を外し、エネルギーを外した、コア・コア消費者物価で
   5年前が-1%→今は+1%
・財政再建の道筋が見えてこない。
   抜本的な社会保障の改革
     無駄なカネが使われている。例えば、経団連会長、田原総一氏にも年金が支払われている。
     受給年齢の引き上げは必須なのにまた結論が得られていない。
  ・成長戦略が不十分
    新しい芽は出てきているが、岩盤規制が崩れていない。
    企業は農業に参入できない。
    Ex.オランダは企業中心でIOTを入れている。
    特区を使って神戸でファームを作っている。⇒第6次産業(一次+2次+3次)
   アリストテレス言”改革は小事に非ず、されど小事から始まる”
    千葉県成田市に37年ぶりに医学部を新設→空港と一体となった先進大学
   ・コンセッションの例
    仙台空港の運営を民営化(東急+前田建設Gが入札で落札)
    ロンドンヒースロー空港もコンセッションで民間企業が経営している。
    関西空港も検討中、フランスのバンジーが手を挙げている。
    今後水道事業をコンセッションにできないか検討中

■ 残された課題
・移民問題
アンケートでは、現在 90%が反対
少子・高齢化の時代で避けて通れない問題。
⇒受け入れ方が問題。現状日本には移民法が無い。

・日本経済は第4次産業革命が進んでいない。
今月のダボス会議では、インダストリー4.0がテーマ
ウ―バーの件⇒時価総額7兆円⇒日本では白タクで違法、
A&Pの件⇒民泊として法の受け入れ態勢が整っていない

2020年のオリンピック、今年のオリンピックが終わった後準備が始まる(規約上)
大きなリスクを抱えている⇒リターンが合うのか

岡倉天心曰く『変化こそが永遠の進化である』
を締めくくりとして述べられています。

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