コラム

 公開日: 2011-04-01  最終更新日: 2011-04-13

⑦ 単純承認・限定承認・放棄とは?


相続を受けるか否かに関わる、夫々の文言の内容を列記します。
1.単純承認とは、
亡くなられた方(被相続人)の権利・義務を無制限に受け継ぐ(承継)することです。従いまして、もし債務超過であった場合には、相続人が自分の財産で弁済することになります。そして、3ヵ月前でも、下記の行為をすると単純承認したものとして取り扱われます。

・相続人が相続財産の全て又は一部を処分した時。ただし、保存行為その他一定期間内の賃貸をする場合は除かれています。

・相続人が限定承認または放棄をした後でも相続財産の全部もしくは一部を隠匿して、私的にこれを消費し又は悪意でこれを財産目録に記載しなかった時。

2.限定承認とは
相続によって得た財産の限度においてのみ被相続人の債務及び遺贈を弁済すべきことを留保して承認することを言います。

従って被相続人が債務超過の場合でも、相続人はその債務超過分を自分の財産で弁済する必要が無くなります。債務額が不明で債務超過が疑われる時に限定承認を検討します。

但し、限定承認をすると相続財産は競売の方法によって換価され、債務弁済に充当されます。従いまして換価額は期待値に沿わない場合があります。

そして、相続財産よりも債務の額が多い場合には、配当弁済の方法によって債権額に案分して支払われますが、債権者の中に抵当権や質権を持っている際にはその方への弁済が優先されます。

限定承認をするには、相続人が複数いる場合には、全員で行わなければなりません。

相続があったことを知った日から3カ月以内に財産目録を作成して、家庭裁判所に「限定承認申述書」を提出します。遅れますと単純承認したものとなります。また、相続人全員の合意が必要ですので、早期に相続人の考え方の統一が必要です。

3.放棄とは
被相続人の権利義務の承継をすべて拒否することを指します。あれは欲しいけれどもこれは要らないなどの選択は出来ません。

放棄するには、相続が開始されたことを知った日から3カ月以内に家庭裁判所に『相続放棄申述書』を提出します。放棄は相続人が個個に行います。

そして、放棄をした者は、その相続に関して、初めから相続人と為らなかった者とみなします。放棄した後に、思っていたよりも大きな財産が残ったとしても相続することが出来ません。

なお、相続放棄をしても、相続財産に属さない財産、例えば生命保険の保険金で受取人がしていされているものや死亡退職金等は、取得しても差し支えはありません。

文責
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