コラム

 公開日: 2015-06-17 

性別、学歴、職種、規模別による賃金の変動

前回はどのような企業があるかを説明しました。今回は、就職する先の初任給と、そこでの将来について紹介します。

■性、学歴による初任給の推移(厚労省HP2015年3月20日)
・男女計で、学歴別に比較すると、最も高いのは大学院修士課程修了のグループは平成24年で226,100円でした。その給与を100とすると、大学卒は88.28%、高専・短大卒が75.23%、高校卒が69.84%になっています。各段階での差は11.72%、13.05%、5.39%になっています。

・大学卒と高校卒の差が18.44%ですので、高専卒と高校卒の差はその終了年数ほど割り引かれてはいません。次段階と比べると、大学卒と高専卒は85.22%、高専卒と高校卒では92.82%です。
これを見る限りでは、高専・短大を選ぶよりも、高校から大学を選ぶのが収入には有利かと思われます。
・ただし、高専卒の場合には、大学によって中途入学が可能です。将来の収入を考えこちらを選ぶことも可能です。

150615性、学歴別初任給

■就職後の収入を学歴、性、職種、規模でその差を確認します。
出典:厚生労働省平成26年賃金構造基本統計調査より
● 学歴、性、年齢階級別賃金
下図は年度で各年齢区分の賃金を表わしています。このため入社から将来までの賃金カーブではありませんが、概ねこの線に沿って賃金が上がると推計してコメントを書いています。
・男性の大学・大学院卒のピークは50代前半に訪れます。また、60歳代で一度下がり、その後賃金が上がっています。退職時と退職後就職先があった場合との差と認識しています。
このグラフは退職後勤めない方達は統計から抜けてしまいますので、高齢でも働く方には希望が持てるのではないでしょうか。

150615性、学歴別年齢階級別賃金

・賃金がこのように推移すると予想しますと、前述したとおり高専卒者には賃金の増加は不利になっているように著者は考えます。女性よりも男性が大学・大学院卒との差が広がっています。

・女性大学・大学院卒のピークで、男性のピーク時賃金に大きな差がついています。上級管理職の数の少なさが影響していると考えています。その代わり、ピーク後でも大きな賃金ダウンは起こらずに推移しています。一定の立ち位置は確保できていると推測しています。

●性、学歴、年齢階級別十分位と中位数
下図は、男女の学歴別で年代ごとにどの程度のばらつきがあるのかを見たグラフです。
・男性の場合、大学・大学院卒のばらつきが大きく、第9分位で45歳から59歳までの間700,000円~800,000円を超えていますが、第1分位は200,000円~300,000円もあり、これは高専・短大卒の第1分位のレベルと変わりません。また、高校卒の50~59歳の第9分位は大学・大学院卒の中位数レベルの賃金を得ています。著者は同学歴でも働き方により、変動幅があることを教えています。

150615性学歴年齢階級別十分位

●産業別、性、年齢階級別賃金
下図は、産業別に男女の賃金です。
・男性では、ピーク時で最も高い賃金を得ているのは金融・保険業界で、次いで教育・学習支援業です。金融・保険業はピーク年齢が早く、教育・学習支援は緩やかに賃金が上昇しています。ピーク時の賃金で比較すると、宿泊業・飲食サービス業が最も低く、金融・保険業の55.74%レベルに留まります。

150615産業、性、年齢階級別賃金

・女性は教育・学習支援業が各年齢で最も高い賃金を得ています。また、そのピークは65~69歳の階級となっています。もし、女性で業界を選ぶのであれば、教育・学習支援業が優位です。

●雇用形態、企業規模・主な産業別賃金
下図は、雇用形態、企業規模、産業別のデータです。
・企業規模では正社員・正職員の賃金は大・中・小規模順に差がありますが、正社員・正職員以外の賃金レベルは規模による格差は小さなレベルに留まっています。
・正社員・正職員の中で最も賃金が高いのは、教育・学習支援業で、次いで情報通信業、金融業・保険業、学術研究・専門・技術サービス業が同レベルです。
・正社員・正職員以外では学術研究・専門・技術サービス業が高く、次いで情報通信業が高く、建設業、学術研究・学習支援業が同レベルで続いています。

150615雇用形態企業規模

このように、規模別、産業別に賃金レベルは異なります。人生90年時代のライフプラン(人生設計)は、スタートから70年以上に亘るものです。じっくり考えてスタートラインにお並びください。


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