コラム

 公開日: 2015-04-17 

ベンチマークとの比較と対応例、海外インデックスETFの変更

前々回のコラムで海外市場のインデックスとの比較と、対応について述べました。

ETFの多くは指数に連動するものが多いのですが、上場している取引所と購入する投資家の居住地によって、為替の変動に大きな影響を受けます。例えば、米国の取引所に上場している欧州国株式のインデックス(MSCI英国等)に連動するETFを日本の投資家が購入するケースでは、米ドルとポンドの為替変動の影響を受け、且つ、米国の投資家の英国株への評価が反映された価格を米ドルで購入しますから、日本の投資家は米ドルと日本円の為替の影響も受けます。

ただし、元々各国の通貨のレートは現地通貨⇔米ドル⇔日本円として米ドルを介して決定されているのですが、それでも円とユーロ、円とボンドの決済もあり、できれば各国の取引所のインデックスに連動するETFを当該市場で購入することで、その市場の株価動向の把握に役立つと考えています。

下図は円と各国通貨のレートの年間推移です。

150415円ドルユーロポンド

円とドルレート(紫色)は際立って円安になっています。一方、円とポンドでは10月以降横ばい現時点で5%円安なっています。ところが、円ユーロでは7%程度円高になっています。この関係から、もし、年初10ユーロの株価のEU圏の欧州株の価格はユーロでは全く変化が無くても、米国市場に上場している銘柄は約17%ドル表示で低下します。
これが新興国各国で発生していることです。

円と香港ドル(黄色)、スイスフラン(ブルー)、豪ドルの騰落変化です。香港ドル豪ドルはユーロと同じく、ドルとの関係ではドル高になっています。スイスはECBの金融緩和発表時にユーロの上限価格購入を止めたショックのため、一気にスイスフラン高になりました。その後は年初程度に下がってきています。

150415円豪ドル香港ドルスイスフラン

これらが米国市場に上場している各国の株価に対するMSCIインデックスに連動するETFがSP500に負けてしまう原因です。日本の投資家にとっては、その低下分を円安が補っていますが、当該国の株価の騰落が分かり難い要因となります。

この為替の影響を避けるため 欧州に関しては、米国市場で購入したMSCI当該国のETFを売却して、各市場で当該市場の指数連動ETFに入れ替えを致しました。
下表はその銘柄の入替表です。ティッカーがEで始まるものが前述のETFです。

15041お個別銘柄入れ替え表

その他に、ノルウェー、台湾、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポール、インド、トルコ、メキシコ、カナダを保有しているのですが、対象市場で個別株式を購入する予定が無い為、米国市場で購入した銘柄の保有を継続しています。ただし、メキシコとカナダの大企業は米国にもダブル上場している企業が多いので、選ぶのであれば米国市場での購入をお勧めします。

このように、現在では日本に居ながら世界の市場にアクセスすることが出来ます。日本株だけでなく、各国の企業に投資することで、国際分散投資戦略がより良いものとなるのではと考えています。

上記資料はマイクロソフトMoney Plus Sunset Deluxeで作成したものです。
無償版のためサポートは受けられず、ソフト等の更新もありませんので、信頼性は不確かです。入力は全て手入力です。それでも私は使用しています。年間数十万円を支払えばあるのかもしれませんが、市販のものにはこれに勝るものはありません。
読者ご自身で使ってみようとお考えの方は、下記よりダウンロードください。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=20738

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

この記事を書いたプロ

オフィス マイ エフ・ピー [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL:03-6447-7831

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
サービス料金
150503オフィスマイエフピー

□ 初回面談時、30分は無料です。コンサルタントとしての吉野と、ご相談者のマッチング時間です。ご相談者が面談を継続されたのち下記の相談料が発生します。料...

サービス・商品

将来のの不安や心配事で悩んでいませんか?そのようなときこそ、お気軽にご相談ください。保険・投信・不動産の販売や仲介は行っていません。貴方のためのアドバイ...

 
このプロの紹介記事
ファイナンシャルプランナー・投資アドバイザー  吉野充巨さん

夢と希望に満ちたライフプランを実現する資産形成。FP&中立的な投資アドバイザー。(1/3)

 江戸時代から町人街、文化の中心地として栄え、現在でも日本を代表する商業の街である日本橋。この街に10年間事務所を構え、多くの人々の生涯の夢・目標を叶えているファイナンシャルプランナー(FP)が、吉野充巨さんです。投資助言・代理業に登録し、...

吉野充巨プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

FP+堅実な投資助言で人生設計~資産形成までトータルサポート

会社名 : オフィス マイ エフ・ピー
住所 : 東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL : 03-6447-7831

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6447-7831

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉野充巨(よしのみちお)

オフィス マイ エフ・ピー

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
金融庁が金融機関に手数料の明示、行動原則等を求めています

11月25日の日経新聞朝刊に、投資商品の手数料明示 金融機関に行動原則 金融庁案、顧客本位へ7項目 という記事が...

[ 金融庁金融レポート ]

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く?
イメージ

 株価概況 11月第4週世界の株価指数の多くは上昇に転じています。MSCIオールカントリー指数は1.38%の上...

[ 株価・国債利回り・商品価格週間騰落率 ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家の正しい投資戦略
イメージ

金融レポートで金融庁は個人投資家に 長期 積み立て 分散投資 長期、積み立て、分散投資を薦めています...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 ファンドラップ
イメージ

 ファンドラップ 次いでファンドラップにもダメ出しをしています。こちらはシンプルに通常の投資信託とファ...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 貯蓄性保険商品
イメージ

金融レポートには、たとえば米国と日本の投資信託にかかる費用比較が出ています。 投資信託費用日米比較  ...

[ 金融庁金融レポート ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
すべて表示する
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ