コラム

 公開日: 2014-08-19 

あなたはだれの為に資産運用をしていますか?

前回は、新ファミリー一族のライフイベントについて述べました。ライフイベント表で確認できることは、家族は何代か継続されるものであり、一代目が彼岸に旅立てば、貴方たちご夫婦の二代目が、初代となる一族が始まるのです。

このことを考えた場合、老後のための資産運用は、次代のものでもあると云う事です。

年代別による投資について、若い時にはリスクを取り、歳を取ったらリスクが低い資産の比重を多くするという、指南書が数多くあります。本当でしょうか。
確かに、ご自身の生活だけを考えた場合には、その通りの感じがすると思います。ただし、それらの本が伝えているのは1代限りのものです。
このように謳うことで、同一人に歳と共に新しい金融商品を販売することが出来ます。また、遺産を受け取った若い方達名には、安全資産だけでなくリスク資産を購入しては如何でしょうと、売り手の利益を考えた商品を販売することが出来ます。

私は、それとは違い、準富裕層以上の資産がある、新ファミリー・一族の資産運用は、異なった観点で金融資産を保有することをお勧めしています。次代に渡すための資産運用です。これを学んだのは、ハロルド・R・エバンスキーの「ウェルスマネジメント」からでした。
また、現在受験勉強中のプライベート・バンカーの教本からも、家族・承継という人柄の重要さを学んでいます。
代々の家族という切り口を考えれば、当然と思えるものですが、このような考え方で書かれた投資・資産形成の本は少ないように感じます。

私は、長期投資(人によっては超長期と思われる長さ)は、10,年単位で考え、二代目が受け取っても困らない資産で構成し、無理のないreturn・riskであるべきと考えています。
従いまして、50年間は保有可能な資産・商品を想定しています。
勿論、運用する資産の一部は、自分たちの生活費に使い、残ったものが次の世代の財産形成のベースになるものとして渡せればよいので、生活を犠牲にしてまで資産を残す必要はないと思っています。

ご自身が運用されるのですから、下記の観点での運用が可能な資産が望ましいと考えています。
1.その資産はご自身が許容できる高さのリスクでなければなりません。
ただし、資産配分よりコントロールが可能なリスクも可。

140819AAプラン一覧

2.年金等の収入で不足する金額を引き出す事が可能な資産。
 (ここで毎月分売などの投資信託を思い浮かべた方は、投資に関して知識不足です。また、これを理由に、毎月分配型投資信託を勧めるFPがいたら、その方も知識不足か、その商品を販売するSalesまたは、金融機関等の関係者です。)
単純に言えば必要なときに必要な金額分が売却可能であれば良く多大なコストを掛けて、毎月定額を分配している非効率な運用を強いている投信は今回の対象外です。

3.不動産の経営は、何回もお伝えしました通り、不動産は小規模では受け継いだものが困るケースが多発します。複数の土地・建物で構成され、事業として専任出来るものでない場合には残す資産として不適です。特に、日本では少子・高齢社会で今後人口が減少するため、多くの不動産は価値の減少が予想されます。
インフレでの増価は価値の創造ではありません、単に価格が上がるだけです。

4.納税資金としてすぐに使える流動性の高い資産。

5.受け継ぐ者が、世界中どこにいても管理できる資産。

6.長期にわたって、returnが見込める資産。現在のブームで良いとされる資産は除いた方が無難です(ポートフォリオの一部として早期に生活に使う方針をのぞく)

細かことは、数々あるのですが、上記の条件に合致するものは、下記のような資産です。
なお、使用用途によって資金を分割して管理する必要はありませんし、非効率です。将来のイベントやライフステージを考慮したリターン・リスクで資産配分を行うのが効率的です。

0.現金
及び同等物としての金(現物)

1.短期金融資産として
 普通預金、定期預金、MRF・MMF(外貨も入ります)など
2.債券:国や企業が発行する借用書です。
国債、社債及び、これらを対象とする投資信託(ETFを含む)
先進国の国債は現物所有も考えられますが、投資信託が望ましいと考えます。
新興国・フロンティア国の債券は銘柄の中で多数に分散されている投資信託が望ましいと考えます。
ます。
社債等は企業の信用度でリスクが異なります、各信用機関のA評価が望ましいと考えます。
3.株式:企業が発行する証券で購入すると株主に成れます。
 未上場でなく、上場している企業の株式が対象になり、その中から数十年のスパンで考えられる企業が望ましいと考えます。なお、株式指数に連動するETF(上場投信)は倒産が無いので、企業への投資よりも望ましいと考えます。
4.不動産
 事業に値する規模で、価値の再生産が可能な物件以外は、REITが望ましく、そのREITは上場されている銘柄に限ります。また、REITのパフォーマンスに連動するETFも対象と考えています。
5.上記資産の他に、お子様たちに譲る貴金属・宝飾も受け継がれていくものとして考えています。ただし、たいへん高価な品物になります。

以上の資産を対象として、下図のように自分や家族に相応しいアセットアロケーションを組み、ら配当・利子+値上がり益を得ながら、2代目3代目に繋げられればと思います。

140819アセットアロケーションプラン対比

その点で、我々の年金を管理運用しているGPIFや企業年金のアセットアロケーションは
超長期の運用を考慮したものですから、ベンチマーク・参考材料として活用できます。
GPIF2014年現在(HPより)
140819GPIF基本ポートフォリオ
企業年金H22年3月末現在資産配分
140819企業年金連合会基本資産配分

新ファミリー・一族は私の造語で、昭和20年生まれを初代とする一家(ファミリー)を指します。その属性は、下記の図に示す通りで、ほぼ準富裕層以上の世帯相当になります。
140810新ファミリー一族の属性


文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー&登録講師
ホームページアドレス
http://www.officemyfp.com/

独立系顧問料制アドバイザーとは
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
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本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

この記事を書いたプロ

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ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL:03-6447-7831

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