コラム

 公開日: 2011-01-23  最終更新日: 2014-07-23

日本国債と金利動向を考える-1


近々の状況から、日本国債と金利動向を考察いたしました。先行きのリスク(±のブレ)を考慮しながらご一読ください。

ギリシャ、ポルトガル国債等の格下げ利率の高騰の影響で、日本国債に関する記事が多くなりました。その中で、重要と思われる情報として、

1.2010年4月25日日経新聞では、「日本不信」米欧市場じわり、財政悪化・政策混迷で、国債の信用低下、格付け会社が警告。格付け会社フィッチ・レーティンググスの「日本国債の信用が中期的に低下するリスクがある」などが紹介されています。

2.2010年4月28日には財務省の試算結果から、民主党マニュフェスト完全実施なら、国債発行10兆円拡大も、2013年度には国債発行58兆円、歳出は106.7兆円に拡大する予測です。

3.読売新聞2010年4月29日 特集「日本の針路」4部で迫る財政破局、国債暴落のシナリオが語られています。
ロンドンで日本国債の現状を説明して回った財務省担当者に現地の投資家から「日本は何時財政破綻するのか」と問われ、海外投資家の間では「金利高騰という狼は必ず来る」との見方が広がっています。

4.同上「日本の進路」2010年5月1日には国債頼みの高齢社会の社会保障費の拡大の危うさが紹介されています。曲がりなりにも小泉政権で社会保障費の伸びを毎年2,200億円ずつに抑える」という目標が策定されましたが、現政権でこのタガが外され、社会保障費は急伸しています。

5.週刊ダイヤモンド2010年4/24号では、企業レポート郵貯銀行、優勢改革見直しが歪みを加速 異形の巨大銀行を待つ前途多難の記事の中で、今回の処置により郵貯銀行自身が国債保有のリスクに怯えている姿が書かれています(納得の記事です)

6.国債の購入量の要件として、日本の貯蓄率の低下が影響します。現在高齢化が進むと、貯蓄からの取り崩し金額が莫大なものになります。例えば、総務省の家計調査によれば高齢無職世帯の収入と支出の差は年額約60万円の赤字です。

高齢無職世帯を1,000万世帯とすれば、毎年6兆円の貯蓄がなくなります。勤労世帯の貯蓄がそれを補うのですが、あと少しで貯蓄率がマイナスになります。

7.日本国債の購入者の大半は日本人です。ただ、既に09年末で国債発行残高は600兆円を超え、地方自治体等の債券を含めると820兆円を超えることは確実です。

そして、1000兆円が国債消化の限度ではないかと考えられています。貯蓄の全てを国債購入には回せません、民間企業への貸し出し、外貨建て資産の購入などにも使われます。なお、ゆうちょ銀行の運用資金の80%以上が国債購入に使われています。

この記事を書いたプロ

オフィス マイ エフ・ピー [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL:03-6447-7831

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
サービス料金
150503オフィスマイエフピー

□ 初回面談時、30分は無料です。コンサルタントとしての吉野と、ご相談者のマッチング時間です。ご相談者が面談を継続されたのち下記の相談料が発生します。料...

サービス・商品

将来のの不安や心配事で悩んでいませんか?そのようなときこそ、お気軽にご相談ください。保険・投信・不動産の販売や仲介は行っていません。貴方のためのアドバイ...

 
このプロの紹介記事
ファイナンシャルプランナー・投資アドバイザー  吉野充巨さん

夢と希望に満ちたライフプランを実現する資産形成。FP&中立的な投資アドバイザー。(1/3)

 江戸時代から町人街、文化の中心地として栄え、現在でも日本を代表する商業の街である日本橋。この街に10年間事務所を構え、多くの人々の生涯の夢・目標を叶えているファイナンシャルプランナー(FP)が、吉野充巨さんです。投資助言・代理業に登録し、...

吉野充巨プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

FP+堅実な投資助言で人生設計~資産形成までトータルサポート

会社名 : オフィス マイ エフ・ピー
住所 : 東京都中央区日本橋1-6-7 日本橋関谷ビル4F [地図]
TEL : 03-6447-7831

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6447-7831

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉野充巨(よしのみちお)

オフィス マイ エフ・ピー

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
金融庁が金融機関に手数料の明示、行動原則等を求めています

11月25日の日経新聞朝刊に、投資商品の手数料明示 金融機関に行動原則 金融庁案、顧客本位へ7項目 という記事が...

[ 金融庁金融レポート ]

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く?
イメージ

 株価概況 11月第4週世界の株価指数の多くは上昇に転じています。MSCIオールカントリー指数は1.38%の上...

[ 株価・国債利回り・商品価格週間騰落率 ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家の正しい投資戦略
イメージ

金融レポートで金融庁は個人投資家に 長期 積み立て 分散投資 長期、積み立て、分散投資を薦めています...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 ファンドラップ
イメージ

 ファンドラップ 次いでファンドラップにもダメ出しをしています。こちらはシンプルに通常の投資信託とファ...

[ 金融庁金融レポート ]

平成27年事務年度版金融レポートに見る、個人投資家に適さない金融商品 貯蓄性保険商品
イメージ

金融レポートには、たとえば米国と日本の投資信託にかかる費用比較が出ています。 投資信託費用日米比較  ...

[ 金融庁金融レポート ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
すべて表示する
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ