コラム

 公開日: 2013-04-07  最終更新日: 2014-07-31

平成24年度主要国の長期金利の動向とハイイールド債の変動の大きさについて

新年度に入り、アベノミクスはますます熱を帯びてきました。
一昨日の黒田日銀総裁の金融緩和への取り組みの発表で、国債利回り=長期金利は一時0.4%を切るなど、債券市場は荒れた展開になっています。
その様なときですから、過去の長期金利の推移を確認する意義はあろうかと思います。

下図は、昨年4月9日から本年3月30日ほぼ1年間(≒平成24年度)の、米国長期金利(10年国債利回り)(黄色)、日本の長期金利(10年国債の利回り)(ブルー)とオーストラリアの長期金利(10年国債利回り)(紫)の推移です。すぐに目が付くのは、12月以降の日本の長期金利の低下です。昨年4月に比べ40%を超える低下となっています。米国とオーストラリアは、7月の底から徐々に上昇し、米国は一時4月のレベルを回復しました。アベノミクス、恐れるべしです。

130330日米豪長期金利の動き

下図は、ドイツ(黄色)、日本(ブルー)と英国(紫)の長期金利の比較です。期間は2012年3月30日から本年3月末で、平成24年度に対応しています。3国の長期金利の低下傾向は11月末までは、似た動きでしたが、12月にはいり日本の金利は急落、英国の金利は上昇し、昨年末のレベルを回復したのですが、キプロス問題が発生し、英国・ドイツともに。下降しています。本来の株式と債券のパターンでは、株価の上昇、金利の上昇(価格の低下)のサイクルですが、株価の上昇と債券価格の上昇という歪みが生じています。

130330日英独の長期金利の動き

通常考えられる動きを掲載します。株価上昇・債券価格の低下、株価下落・債券価格上昇のイメージ図です。

債券と株式の創刊関係イメージ図

国内債券(インデックスファンド)(紫色)と先進国債券(のパフォーマンスに連動するETF)の動きをTOPIXと比較しました。期間は平成24年度1年間です。
やはり株式の動きは変動幅が大きく、国内債券は変動が少ないので、株価が下がっても一定レベルのリスクに抑えられるという、株式と債券の分散効果が確認できる結果となっています。シティーグループ国債インデックスに連動するETFの下落と上昇は主として、円高・円安効果に因ります。

130330TOPIXと先進国債券国内債券の動き

下図は、米国に上場する適格債券(のパフォーマンスに連動するETF)(黄色)と米国のハイイールド債(のパフォーマンスに連動するETF)とS&P500の動きを比較しています。期間は平成24年度1年間です。さすがに適格債券全体の動きは、変動幅が小さいことが解ります。ハイイールド債の動きは、株式よりは変動の幅が狭いのですが、通常の再建に比べるとその変動の幅の大きさが解ります。このように債券の中でもハイイールド債は価格変動が大きいので、それを認識の上購入される様お勧めします。米国のように大きな市場でもこれだけ動くのですから、新興国のハイイールド債の値動きの大きさに至るべきかと思います。

130330米穀総合債券指数とハイイールド債の動き

グラフのデータは著者が取得し、マイクロソフトのライフプラン・ソフトMSNマネーで作成しています。但し、マイクロソフトのサポートは一昨年に終了しています。データは1999年からのものです。

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文責
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