コラム

 公開日: 2012-12-09  最終更新日: 2014-07-31

日本の就業率、男性は断トツ・女性もOECD平均より高い国です(平成24年厚生労働白書から

現時点(2012年12月9日)は、衆議院の選挙運動が激しく行われています。

各政党から甘すぎる公約・マニュフェストが出されています。
スローガンの連呼で、目標とするレベルに至る道程は語られていず、より実利的な言葉ばかりです。「票をお金で買う」と思われるような政策の政党も在ります。
特に、日本の制度が悪いとは言えない事柄も「悪い・悪い」を連呼しています。理想の国がどこにあるのか解りません。

そこで、本年発行された「平成24年版厚生労働白書」から、筆者が政府見解に賛成・同調していると思われぬ様、数字に基づいて、どのような状況になっているかを紹介します。
(立場を明確にするため私が支持する政党は自民党・維新の会・みんなの党です)

なお、厚生労働省が取りまとめている資料ですから、ある程度の厚生労働省の立場を良くするバイアスが掛っています事は割り引いて下さい。

本日は、新聞等メディアと政府(官僚)・与党(過去自民党)を非難したい方達が、「悪い・悪い」と主張する、どの程度悪いのかを他国との比較で述べてまいります。

日本の社会保障の世界各国との比較資料は、政府も公正を期する為にOECD等の外部資料からデータを得ています。OECD各国の中から、
アメリカ、英国、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランス、オランダ、イタリア、ギリシャ、韓国と日本で比較しています。

今回は、日本の就業状況の比較を紹介します。
図は、男性(15~64歳)の就業率水です。日本は2010年時点で就業率は約88.5%です。日本は、qkhii1980年以降比較して抜きんでた就業率を示しており、2010年のOECD平均に比べると10%以上の差が付きます。

男性の就業率

一方女性の就業率は1980年から徐々に上昇していますが、まだ、2010年で約66.4%に止まっています。ただ、メディアで報道されるほど、他の国に対して低い訳ではありません。
日本は、1980年以降、OECD平均から約3~8ポイントほど高い就業率を示しています。

女性の就業率

日本は、男性と女性の就業率の差が大きい国です。下図はその関係を現した物もので、女性の就業率(縦軸)が低く、男性の就業率(横軸)の高さが解ります。女性の就業率は8位で男性のそれは1位です。
ただ、英国やアメリカの女性の就業率が高いのではありません。また、フランスや韓国の女性の就業率は日本よりも低くなっています。

就業率男性×女性


女性の就業率を年齢別に図にしたものが下図です。
日本と韓国は30歳代を底とするM字型のカーブを描いています。これはる結婚・育児により、職場から離れる方か多いことを現しています。

女性年齢別

ところで、労働時間と自分に費やす時間はどのようになっているかが図示されています。

個人的時間

一日のうちに、「余暇」(leisure)と「個人的ケア」(personal care)に費やしている時間について見てみると、OECD 平均では、余暇に4.3 時間を、個人的ケアに10.5時間を、両方の合計で14.8時間を費やしているのですが、日本はOECD 諸国で最も短く、余暇と個人的ケアの合計時間が14.0時間で最も短い国となっています。
とは言え、最も長いデンマークに対して約2時間程度、OECD平均とでは0.8時間の差ですから、多くのメディアが「働き過ぎ」というほどの差があるとは思えません。

私見ですが、労働が罰であると考えるキリスト教の国と働くことが善である国との差と考える事も出来ます。日本は退職後も仕事についていたいと考える高齢者の国ですから。

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文責
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