コラム

 公開日: 2010-12-25  最終更新日: 2014-07-31

資産配分(アセット・アロケーション)とは?


日本に本店のある銀行の定期預金は、元本1,000万円とその利子が預金保険制度で保証されていますが、低リターンです。

また、日本の債券のうち個人向け国債も元本が保証されていますが、現時点での利率はやはり低いものになります。
そこで期待リターンを上げるには国内株式と外国株式への投資が欠かせません。

此処での注意点は、外国債券のリターンは為替の影響で、長期的にはかなり低いものになります。
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン社のデータ、1969年12月から2009年12月の月次データのリターンは幾何平均で3.3%です。外国債券のリスク(10.5%)に比べリターンは低いのです。但し、円安時にはリターンが上昇します。そして、外国株式と外国債券の相関はマイナス(株が上がると債券の価格が下がる)ですので、ある程度の配分は必要と考えております。

また、様々な実証研究によれば、充分に分散された資産運用の成果の91%は充分に分散された資産クラスへの配分によって決まると報告されています。
よって、これらの資産クラスに資金をどのように配分するかで、期待リターンとリスクが決まります。この様に資産の配分を行う事をアセット・アロケーションと呼びます。

例えば、投資資金を均等に5資産に配分しますと、
期待リターンは4.3%で、リスク(標準偏差)は7.8%になります。
これは、効率的市場仮説に乗っ取れば、±1標準偏差(リスク)では、年間の運用結果の68%が-3.5%~+12.1%の範囲になり(100万円の投資で損失3.5万円~利益12.1万円)、±2標準偏差(リスク)では単年度の運用結果の95%が-11.3%~+19.9%(100万円の投資で損失12.5万円~利益19.5万円)に収まります。(税・コストは除く)

リスクを小さくするには定期預金と日本債券の比率を上げ、収益を求めるには日本株式と外国株式への配分を高めることでコントロールします。

短期間に必要になる資金の運用(例えば5年後に長期のロングステイを計画している)では
リスクを小さくし、資産の余裕度が高く長期間の運用例えば(10年後の海外滞在)であれば、
国内外の株式への資産配分を多くするなど、資産の性格と期間によってもコントロールが必要です。

このようにご自分のリスク許容度と期待リターンの狭間で悩まれることと思いますが、一旦これらの配分を決めて投資に臨まれると、今回のような大きな変動にも動じることなく対応が可能になります。


文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨
『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべて読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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