コラム

 公開日: 2012-08-18  最終更新日: 2014-06-12

新しいタイプのETF(バランス型)の取り扱いが始まりました。

今までのETFの殆どは、対象とするアセットクラスを、株式、債券、不動産など単独のアセット(資産)で、国やワールド・地域・規模で層別し、パフォーマンスを測るインデックス(指数)に連動する様構成したものでした。

ところが、今年8月に入り、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が取り扱いを始めた米国ETFは単独の資産ではなく、バランスファンドの様に株式と不動産など複数のアセット(資産)のパフォーマンスを測るインデックス(指数)に連動するように設計されたものです。
過去に、複数のETFで構成された投資信託が販売されています(例えば、セゾンバンガードグローバルバランスなど)、それに似通った発想です。

各ETFのファクトシートからその特徴を紹介します。
一つは、
第一のベンチマークとしてバークレイズ米国インフレ連動国債インデックスを対象とし、第二のベンチマークとして、SSgAマルチ・アセットリアルリターンコンポジット指数を対象とするよう、複数の指標に連動するように組成されるETFです。

前者は公募発行された米国のインフレ連動債で、インデックス(指数)のリバランス時に償還まで1年以上、かつ既発行残高が5万ドル以上の債券が対象です。
後者は、複数の異なる指数から構成されていて、様々な種類の資産に対するエクスポージャー(金融資産のうち、価格変動のリスクがあるものの割合のこと)を提供とする目的として構成されています

この指数に連動することの目的は、キャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当や利子等)から得られる実質利益を実現を目指しています。従い、株式等通常の上場投信のほかに、コモディティ上場投資信託、上場投資証券、及び、米国物価連動国債(TIPS)などに投資しています。

この複合的指数に連動するETF銘柄名はSPDR® SSgA マルチ・アセット・リアル・リターン ETFで信託報酬は0.70%と高めです。
当該ETFの組み入れ銘柄数は15銘柄(ETF等)で、期待資産クラス配分は資源関連株式35%、インフレ連動債25%、コモディティ 20%、不動産20%です。
バランスファンドの一つとして投資信託と比べると信託報酬は低いのですが、ご自身で複数のETFを資産配分を同じように組成すれば信託報酬はより安くなります。

次にキャピタルゲインを主として狙う、指数の組み合わせを紹介します。第一(主たる)のベンチマークはMSCIオールカントリーワールド(ACWI IMI)指数です。当該指数は先進国と新興国の株式市場のパフォーマンスを測る指標です。浮動株調整済み時価総額加重平均指数です。同指数は投資可能な世界株式市場の約98%をカバーしているとされています。同指数に連動するETFがあり(ティッカーACWI)、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入出来ます。
第二の(副たる)ベンチマークはSSgA グローバル・アロケーション・コンポジット指数です。

これらの指数に連動する目的は、主としてキャピタル・ゲインを目指しています。通常の上場投資信託、コモディティ上場投資信託及び上場証券で組成されます。

この複合的指数に連動するETFの銘柄はSPDR® SSgA グローバル・アロケーション ETFで信託報酬は0.35%です。この信託報酬はバランス型としては安い信託報酬と思います。

組入れ数銘柄数は18銘柄で、期待資産クラス配分は、国際株式30%、投資適格債券25%、米国株式24%、米国物価連動債(TIPS)7%、グローバルリアルエステート(不動産の事です)6%、ハイイールド債6%、現金2%と記載されています。
確かに値上がり益を期待した資産クラスとそれに対応したETFの組入れです。

3番目に紹介するのは
配当および利回りを生む資産に投資するよう組まれたもので、第一(主な)ベンチマークをMSCIワールド指数とし、第二(服とする)のベンチマークをSSgA インカムアロケーション・コンポジット指数とするものです。当該指数は、インカムを主とする様々な種類の異なる指数から構成されています。

これら指数に連動するようにくむ目的は、配当と利回りを生む資産を対象とすることでトータルリターンの実現を目指しています。投資対象は通常の上場投資信託に加え、コモディティ上場投資信託及び上場投資証券が対象に為ります。各指標のパフォーマンスに連動するETFほ組み入れて構成しています。

この複合的指数に連動するETFは、SPDR® SSgA インカム・アロケーション ETFで信託報酬は0.70%です。
組入れ銘柄数は18銘柄、期待資産クラス配分は株式35%、投資適格債 35%、グローバル不動産10%、ハイイールド債 10%、ハイブリッド型(株式/債券 10%です。

一般投資家として18銘柄のETFを購入するのは難しいと思われますが、ファクトシートに乗せられている保有銘柄を見ると、なじみ深い銘柄も在り勉強に為ります。

ポートフォリオの目的を明確にし、どのような資産配分を取り、その資産配分と目的に沿う銘柄(ETF)を購入すれば良いかが良く解ります。一度勉強のためにもファクトシートをお読みください。
ファクトシートは日本語で記載されています。

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