コラム

 公開日: 2012-08-16  最終更新日: 2014-06-12

ネット証券大手3社取扱い海外ETFが連動を目指す債券指数-1

前回は日本市場の債券ETFを紹介しました。筆者としてお薦めできるものは1本しかない現状でした。では、債券は一般的な投資信託に頼らざるを得ないのでしょうか。

日本市場には上場されていませんが、海外の市場には多くの債券を対象とするETFがあります。現在、大手ネット証券3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)が海外ETFに力を入れています。その中で、海外ETF銘柄数№1を標榜している楽天証券のホームページを参考として、皆様に紹介致します。

楽天証券で扱っている海外債券を対象とするETFが連動する指数は下記のとおりです。

米国市場で購入できるETFの指数として
バークレイズ・キャピタル米国総合インデックスがあります。
当該インデックスは、バークレイズ・キャピタルが算出する指数で、米国投資適格債券市場全体のパフォーマンスを測る指標です。米国の投資適格債券に含まれる債券は、米国内で公募販売されている投資適格米国国債、投資適格社債、モゲージパススルー証券(住宅ローンの元利金が購入した投資家に支払われる証券)及びアセットバック証券(各種資産の信用力やキャッシュフローを裏付け担保として発行される有価証券の総称)が含まれています。
インデックスの組み入れ銘柄は残存期間が1年以上、かつ米ドル建て、固定金利、非転換型で課税対象の債券です。

この指数に連動するETFは
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国総合 ファンドとバンガードトータルボンドマーケットETFがあります。
例えば前者の2012年8月14日の売買高は567,054株 終値は111.86でした。日本市場の売買高と取引額と桁違いです。これで有れば流動性に心配がありません。信託報酬も前者が0.24%、後者は0.11%です。
もし、この銘柄を購入するとなれば、ETFの価格にプラスして円からドルへの為替手数料、株式売買手数料(楽天証券は1,000株まで26.25ドル)が必要です。従って、海外ETFを購入する場合にはコストの観点からある程度(50~100株程度)の取引をお薦めします。
なお、両ETFはSBI証券、マネックス証券でも取り扱っています。

バークレイズ・キャピタル米国クレジット・インデックス
は、米ドル建て、残存期間1年以上の投資適格社債及び政府/国債期間・地方自治体・非米国機関の発行する債券のパフォーマンスを測る指標です。ここで解るように対象は米国市場で販売されている社債等ですから、海外企業の米国で発行された債券も対象に為ります

この指数には、グループとして残存期間1-10年。残存期間1-3年など期間を区切った指数に連動するETFも有ります。
楽天証券・SBI証券。マネックス証券でそれぞれの指数に対応するETF取り扱いがあり、3本ともに信託報酬は0.20%です。
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国クレジット・ファンド
iシェアーズ・バークレイズ 米国クレジット 1-10年ファンド
iシェアーズ・バークレイズ 米国クレジット 1-3年 ファンド


JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックスに連動するETFがあります。
当該インデックスは、エマージング市場で「活発に」取引されています、対外債務商品のトータル・リターンに連動する、幅広く多様な米ドル建てエマージング市場債券のベンチマークとして開発された指数です。

インデックスの組み入れ対象国の政府・準政府機関の発行する固定利付債及び変動利付債が組み入れられています。
当該インデックスの条件は、米ドル建て、発行残高(額面ベース)10億ドル以上、残存期間が2年以上、ユーロクリア(1968年にモルガン銀行が設立したユーロ市場における集中決済機構のこと。現在はマーケットを構成する参加者が出資する別会社が運営しており、モルガン銀行ブリュッセル支店が業務を代行している。) か発行国以外に本拠を置くその他の期間で国際的に決済が可能、売買価格がインターディーラー・ブローカー(IDB 様々な金融取引市場の円滑な取引をサポートする、マーケットのアブソーバー)またはJP.モルガンを通じ、毎日タイムリーに入手可能の債券です。

上記指数に連動するETFで楽天証券・SBI証券・マネックス証券で取扱いしているのは、
シェアーズJPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ファンド
です。

iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド インデックスに連動するETFがあります。
当該インデックスは、米国内での販売を目的とした、米ドル建ての高利回り社債の内、流動性が高いとインデックスプロバイダー(この場合はマークイット・インダイシーズ・リミテッド)が判断した銘柄で構成されるルールベースのインデックスです。そして、流動性の高い米ドル建て高利回り社債市場をバランスよく代表するように構築された指数です。したがって当該インデックスへの組み入れ銘柄数の制限はありません。

筆者コメント
高利回り社債市場とは、投資適格がない社債市場のことで、俗にいうジャンク債です。勘案して表現すると、北郊する社債に格付けの上で投資適格が与えられていないため、資金調達のため高利回りにならざるをえない社債を集めた指数です。
とはいえ、数多くの社債で構成されているため、その中の一部が破綻しても、結果として成果が残るとしています。ただ、社債(債券)とはいえ、その価格変動率は高く、株市域並のリスクがあるとお考えください。

銘柄名はシェアーズ® iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ファンド
楽天証券・SBI証券・マネックス証券で取り扱っています。

次回は米国国債の指数を紹介します。

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