コラム

 公開日: 2012-04-06  最終更新日: 2014-06-23

日本株でのアクティブ運用について

一昨日、FP学会の定例会で、日本株でのアクティブ運用で、素晴らしい成績を収めている、あすかコーポレートアドバイザリー株式会社の代表取締役 中神 康議氏の「不安な時代の明るい投資」というセミナーを聴講しました。私は日頃からTOPIXをベンチマークとしたパッシブ運用をお勧めしている者として、このような運用もあるのかと「眼から鱗」のショックでした。

ただ、残念なことですが、中神氏のお客様の多くは年金運用団体で、我々一般投資が購入することができないファンドです。
このような優秀なファンドがある一方で、詐欺的な運用のAIJが存在するのも事実です。
日々AIJは新聞等で報道され、その疑問符が付く運用が明らかになりつつあります。刑事告発も間近です。

その一方で、その様なファンドに資金を過度に委託した厚生年金基金の団体の無責任さを責める声は少ない様に感じています。
投資、資産運用は自己責任で、投資する先を選ぶ権利は、投資家にあります。その権利とともに、加入している方達から受託しているのですから、慎重に投資先を選ばなければ為りません。もし、知識が無いのでしたら、担当者としてセミナーに通い、数多くの経済書・投資資産運用の本を読み、ネットで学ぶ事が最低の責任と考えます。

新聞・経済誌が自己責任を追及し原因と要因を深堀することで、今後の不祥事が若干でも防げるのではないかと感じています。

ところで、今回は運用が間違ったという前段階と見えますが、資産・運用の世界では、キチンと管理して、投資対象を選んでも、資金が無くなることがあります。AIJがその様な真面目なファンドで、但し運用が拙かったとしたら、どのようになるのかを考えたいと思います。

例えば2005年に立ち上げたファンドがあり、その運用得対象は、日本の大手企業で、将来の安定したリターンを狙う下記のファンドが募集されたとします。

例えば、2005年10月に、:厳選に厳選を重ねた、投資先を8社に絞ったファンドです。その投資先は、インフラ・エネルギー部門の代表者で有る東京電力、石油会社で次のエネルギーとしてクリーンエネルギーに積極的に関わる昭和石油、太陽光発電にも積極的な電機業界の雄パナソニック、金融界からは、出遅れ感があるみずほホールディング、内需株として景気が上昇すると株価が上がる王子製紙、同様に世界的な鉄鋼需要を予想した新日本製鐵、そして、非鉄金属の日本軽金属と海運市況も上昇が見込まれる日本郵船の8社です。
投資手法は 期間は長期投資、バイ&ホールド、配当金も狙うとしています。
2005年秋でしたら、とても魅力があるファンドに見えませんか。

現実に、2007年までは株価は上がりつづけて、大きなキャピタルゲインが見込めました。含み益はあるものの、ファンドの運用スタイルとしては、長期保有です。ところが、2008年にはリーマンショックが発生、2009年は価格の下落、2010年回復途上にある中、2011年3月の東日本大震災、タイの大洪水で株価は低落、2012年3月漸く上向きには為ってきました。それでは、このファンドは現在どの程度まで回復できたのでしょう。
もし、夫々の企業に100億円を投じたとすると、このファンドの資産は当初800億円の投資が現在は431億円で推移しています。
このように、資産運用は良い時もあればね悪い時もある、特に、クリーンエネルギーは世界的にも既に退潮、鉄鋼業、海運業は明かりが見えません。

一般投資家として、上記の様な事態を防ぐには、やはり投資対象の分散を心がけなくてはリスクに弱いものに為ります。
日本株の中でも、個別銘柄は20銘柄で分散を測り、資産では海外株、海外債券、国内債券への配分も必要になります。

ところで、モーニングスターのファンド検索で2012年4月6日現在、運用期間5年以上、償還まで10年以上、DC専用、ラップ口座専用を含むものが1385件登録されています。標準偏差の考えからすると、偏差値が70以上のファンドは2.5%あることに為ります。このような素晴らしい成果が出ているファンドは約34件あることが予想されます。
ただし、過去の成績で、これまでの成績は将来を保証しません。このようなファンドに出会えたら、良いとは思いますかが、
カーネマン教授が言うように「若干の才能と運」が必要です。

今回使用した銘柄は私が保有している銘柄の中から、特に下落した者から選びました。

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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html

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本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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