コラム

 公開日: 2012-02-24  最終更新日: 2014-07-31

家計のキャッシュフローに合う資産運用はパッシブ(インデックス)運用です

昨日のコラムで実例に基づき、年間収益率をご紹介しました。長期的には極めて平凡な数値に落ち着いてしまうことを、少しでも感じて頂ければと思います。

高いリターンを求める方には、物足りなかったのではないでしょうか。でも、毎年5%の収益を得続けることは、至難とされています。多くのファンドは、対象とする市場の平均(インデックス)を超える事が困難という実証データが数多く発表されています。

昨年好成績をあげたファンドが今年も同様な成績を上げる事は保証されていません。また、今年良い成績を上げるファンドを現時点で予想するのも困難です。笑い話で無く多くの著名な本の中で「昨年成績の良かったファンドを買うよりも、悪かったファンドを買うと今年は良い成果を得られる」とまで書かれているほどです。

私が、インデックス運用をお客様にお勧めしているのは、お客様の殆どは、投資を業としている人々ではなく投資以外のお仕事をお持ちの方達です。投資に多くの時間をかける事はできません。本業が何よりも大切です。

お客様の夢や希望をお伺いすると、目的は、投資の成績を上げることではなく、生涯にわたって恙無く過ごせるか、資産が枯渇しないで済む程度の運用を求めていらっしゃいます。リスクが高い運用で高いリターンを求めるのではなく、お客様が許容できる損失の範囲の確認=リスク許容度に応じたものになります。。

また、求めるリターンは、市場の成長とともにご自身の資産も成長するレベルの収益率を提案しています。そのため、投資対象の分散=徹底して分散を図る考えから、インデックスと連動した上場投信を含むインデックス投資信託で組むポートフォリオ作りを提案しています。

インデックス運用(パッシブ運用)の優れているのは、アクティブ運用に比べ、コストが低い事にあります。何故ならば、インデックスに連動するだけで良いため、個別銘柄の選択は機械的で、売買も抑えられます。企業を分析する必要もありませんし、アナリストレポートの市場に対するもので済みます。これらから、運用コストが低く抑えられ、信託報酬はアクティブ投信に比べ割安です。

私が、インデックス投信の有利さを確信したのは、ノーベル賞受賞者で、投資の評価く基準のシャープレシオを提案したシャープ氏の考え方を知った時からです。

それは、株式に例を取った説明で
1.世界全体の株式は、パッシブ投資家が所有する株式とアクティブ投資家が所有する株式です。

2.株式市場全体の平均リターンは世界中の投資家の平均リターンで平均を求めるパッシブ投資家の平均リターンと同等です。但し、運用経費、証券会社の手数料、税金を引かれる前のリターンです。

3.また、株式城全体の利益からパッシブ投資家の利益を引いたものがアクティブ投資家の利益です。

4.2と3からアクティブ投資家だけの平均リターンもパッシブ投資家の平均リターンと同じです。従ってアクティブ投資家全員が平均を上回ることはありません。

5.コストを比べると、アクティブ投資家のコストは、パッシブ投資家にくらべ多く高いものを支払っています。米国ではこのコストは2%とされています。

6.従いまして、アクティブ投資家は、パッシブ投資家に対して、2%余分に稼がなければ互角に為りません。長期投資で平均リターンに+2%を稼ぐアクティブ投資家は運が良いのかうでが良いのか不明ですが、全体の一部で有ることは確かです。



パレート的に考えれば、20%が勝ち80%が負ける世界かと思います。
上記は出典ウィリアム・バウンドストーン著 「天才数学者はこう賭ける」より

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文責
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