コラム

 公開日: 2011-12-06  最終更新日: 2014-07-22

公的年金のリバランス、7~9月期に日本株に投資した理由

一昨日(12/03)、公的年金の損失についてご紹介しましたか、本日(2011.12.06)の日経朝刊17面に、国内株式への投資 公的年金、2年半ぶり増加。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2011年7月~9月期に国内株式への投資を増やしたとの記事が掲載されています。

なぜ、7~9月期の運用成績が悪い時期に、その原因の一因である日本株式に投資するのでしょうか。
日本株が安いレベルになったために、購入するのでしょうか。

この場合には安い時に買って高い時に売るという、投資家の行動に成ります。
そのような理由もあるかも知れませんが、公的年金の購入は別の観点からの行動です。

それは、前回ご説明した資産配分方針から、大きく外れた際に行う、リバランス(資産配分方針に戻す)に基づくものです。

前々回のコラムでご紹介しました通り、GPIFの基本ポートフォリオは国内債券67%、国内株式11%、外国債券8%、外国株式9%、短期金融資産5%です(GPIFのHPに)掲載されています。
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/11982/

しかしながら、資産運用は時々刻々資産の運用成績が変わってくるため、どうしてもこの基本方針から外れる資産クラスが出てまいります。今回で有れば、方針に対して国内債券は資産額比率が上昇し、国内株式の資産額比率が低下しています。
これを是正するには、国内債券を売却して国内株式を購入することに成ります。

なぜ、このようなリバランスという行為が必要になるかを申し上げると、毎年の運用成績で、各資産クラスの成績順位が変わります。私が持つ資料でも、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の成績順位が毎年のように変わります。この結果リバランスをしないままでいると、去年運用成績が良くて、資産額が大きくなった資産が今年下落すると、リバランスした場合よりも損失額が大きくなり、そして昨年成績が悪くて資産額が小さくなった資産のが上昇しても、リバランスした場合よりも少ない額の上昇に成ります。

従いまして、投資の原則として、資産の割合が崩れた際には、リバランスすることが推奨されています。基準としては
1.毎年資産配分方針と運用結果を比較する
2.そして、資産クラスごとの方針との乖離が5%~10%出た場合
リバランスをお勧めしています。



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