コラム

 公開日: 2011-10-19  最終更新日: 2014-07-31

資産クラス 集中投資と分散投資の優劣

一昨日、昨日と、各資産クラスの下落と上昇がどの位の期間続くのかを述べました。本日は、各資産に投資した場合の推移と4資産に分散投資した場合の推移について、ご説明致します。
1996年~2010年の間の各資産のリターンの算術平均(小数点2位四捨五入)は
外国株式 9.0%、外国債券5.3%、4資産均等配分 3.7%、国内債券2.3%、国内株式0.5%の順でした。
1996年1月1日に100万円を各資産に投資した場合の2010年末の成果は、
外国株式 224.7万円、外国債券 195.9万円、4資産均等配分 156.0万円、国内債券 139.6万円、国内株式 67.8万円の順です。その間最も理恵君゛積み上がったのは2007年末の外国株式で353.5万円でした。ここで売却できていれば、良かったのですが、次の年にリーマンショックが起き、2008年末には166.1万円迄下がっています。

この15年間の外国株式の騰落は、最も上昇した年が1997年のプラス40%でした。最も下落したのは2008年-53%で、次は2002年の-28%です。まるでブランコのように、結果が振れています。従ってこの振れ方(ショックに)に耐えられる心臓が必要になります。

次に利益が出たのは、外国債券を保有した方ですが、15年の間のピークはやはり2007年末の247.6万円で、翌年末には15%ダウンの210.4万円まで下がっています。外国債券は、債券とは言え為替の影響も大きく、1999年には18%のダウン、2008年は15%ダウン、201年にも13%ダウンがあり、保有するにはかなりな忍耐が要ります。

一方、国内債券は結果として139.6万円でしたが、途中の1回のマイナス1%ダウンで済み、着実に利益が積み上がっています。
残念ながら、国内株式のみを1996年に購入した方は、当初3年連続でマイナスの洗礼を浴び、1998年末には83.0万円まで元本が減少、翌1999年に60%という急騰を得られましたが、2000年から2002年の3年間の下落、2003年~2005年上昇を経過して、リーマンショック後でも浮上できず、2010年末では大きく元本が棄損しています。

このように単独の資産クラスを保有する場合には国内債券を除き、急騰・急落が避けられません。
目を4資産均等に転じると、確かに資産の形成では、中間に位置する平均リターン3.7%、100ま円投資した資産累計も156.0万円ですが、途中の振れ幅は、上昇が最高19%、最大下落-29%(リーマンショック時)で、他の都市は-9.0%~14%の間に入っています。

将来もこのようになるかは疑問ですが、リスクを低めるには、国内債券への資産配分を大きくとることで可能になります。

一度ご自身の資産配分(アセットアロケーション)を点検されては如何でしょう。
参考のため、企業年金の資産配分、国民年金基金の資産配分、資産管理票を掲載します。









使用したデータはイボットソン・アソシエイツ・ジャパン社のAAライブラリ2011から1996年~2010年の主要4資産と分散投資した場合のリターンです。当該数値は指数に基づくもので、取引コストや税コストは含んでいません。

毎月、データに基づく資産運用セミナーを開催しています。次は11月12日土曜日9:30~12:00、日本橋で投資の基礎知識「国際分散投資」を開催します。宜しければご参加ください。

文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

この記事を書いたプロ

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ファイナンシャルプランナー 吉野充巨

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TEL:03-6447-7831

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