コラム

 公開日: 2016-12-30 

お墓のお引越しサービスとは?

 【今日のポイント】

 私の専門分野でもあるお墓の引っ越し、改葬は最近の少子化や都市への人口集中の影響で郷里から都心など今の住まいの近くにお墓を移して、簡単にお参り出来るようにしたいという要望が増加を続けています。

 このような世相を反映してか、新たな改葬に関連する新サービスが登場してきました。 2016年最後の投稿は、改葬に関する新サービスについて、紹介したいと思います。


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



【改葬の手順】

以前にも紹介していますが、お墓を移す場合には、

1)新たな墓を購入し、新墓の管理者(寺や霊園)から「受入証明書」と言われる納骨許可証を発行してもらいます。
2)現在の墓を管轄する市区町村役場で「改葬許可申請書」を入手します。
3) 4)以外の必要事項を記載します(改葬する者の氏名、死亡年月日、埋葬年月日等)
4)改葬許可申請書と一体になっている(ことが多い)現墓の「埋葬証明書」に管理者の署名捺印をもらいます。
5)再度市区町村役場に出向いて、申請書を提出、「改葬許可証」を発行してもらいます。

 まずは、この手続きを完成させておかなくてはいけません。 また、これと並行して現墓の撤去、墓石の処分、墓地の更地化を石材業者等と打ち合わせをします。 この際「墓仕舞い」の日程を現墓の管理者(住職等)と調整します。

 最後に 墓仕舞いの作業前に「魂抜き」と呼ばれる儀式(住職による読経)を行い、撤去作業が始まります。

 新墓に納骨する場合も宗派によっては「魂入れ」という同様の儀式を行う場合もあります。

 書類の作成と申請、現墓の管理者との交渉、業者の選定と日程調整、墓仕舞いの最終日程の調整、新墓での納骨… ほとんどの場合、人生で1度経験するかどうかの作業ですから、時間と手間に相当苦労させられたという方が多いです。

 

【手続きの手間とおカネ】

 まず、苦労したと言われるのが郷里と今の住まいとの距離。 長距離になればなるほど往復にかかる時間は長くなります、さらにほとんどの場合1回で全ての予定を調整し、完結させることは難しいですから2回3回と郷里へ足を運ぶことになります。 その費用もさることながら、時間を捻出することがかなりの負担になるようです。

 手間の中で最も厄介なのが「現墓の管理者」に改葬を納得してもらい「署名・捺印」をもらうことです。 場合によっては「離檀料」という名目で相当額の「お気持ち代」を要求してくることがあり、対応に苦慮することになります。

 また、お墓の撤去に際しても作業自体の費用に加え、撤去した墓石の処分代や墓地を更地化する費用が発生します。地域によって様々ですが、20~30万円台は覚悟する必要があります。

 住まいの近くの新墓や納骨堂の使用料も都心になれば相当額になります。 納める遺骨の数によって費用も変わりますから、改葬手続き全体を見れば100万円単位の出費がかかることが少なくありません。

 日本人の特徴としてなかなか冠婚葬祭を値切るとか、業者を複数検討するということはしませんし、相場を尋ねようにも周囲に改葬経験者がいることも少なく、多くの場合は「いいなり」で「地元の相場価格」を支払うことになるようです。


【ここにも新サービス】

 改葬最大の難関である「埋葬証明書」への署名・捺印の前に立ちはだかる問題として、高額な離檀料や、お墓の撤去作業業者の選定があります。 ですが、もともと「離檀料」というものに法的な拘束力はなく、加えて現墓の管理者との間に結ばれた「契約書」にその旨が明記されていなければ全く気にする必要はないのです。 同様にその寺や霊園指定の石材業者以外に作業許可を与えないというケースも、その旨を謳った契約書がなければ、拘束力は持たないのです。

 特に古くからのお墓の場合、契約書自体がなかったり、双方で所持していないケースが殆どですから、上記のような管理者サイドの「要望」を鵜吞みにする必要はないのです。

 とはいえ、やはり檀家と寺の間柄で泥仕合をすることには抵抗がありますから、私のようななんのしがらみもない第三者の資格者が出向いたほうがビジネスライクに交渉が進められ、比較的スムースに手続きを完了させることになります。

 そのような中、今秋から葬儀関係の新進企業が「お墓のお引越し」というサービスを開始しました。

 基本パターンですが、先に述べた申請に関する諸手続きから始まって、お墓の撤去、遺骨の新墓までの移転までを一括で請け負って3㎡以内の場合、249,000円と全国一律の定額で行うというものです。 無論、難関の埋葬証明書への署名・捺印の手続きも含まれているようです。

 今年に入って「お坊さん便」というネット通販で適当なお坊さんを「オーダー」し自宅での法要等の時にだけお経をあげてもらい、「足代」「読経代」などと言った供養に関する費用もすべて価格表に明示されて、しかも格安という「価格破壊」が始まり話題になりましたが、今回の改葬の手続き一括代行サービスもこれと同じようなものですね。

 ただ個人的には、私の主要な業務の一つがこのサービスの浸透によってどこまで影響を受けるのかが、大いに気になるところです! この仕事も既存の権益だけに安住は出来ないという「掟」からは逃れられないようです!?



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https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


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