コラム

 公開日: 2016-09-10 

分骨について ~補足

 【今日のポイント】

 今回のコラムでは、前回紹介しました「分骨」の手続きについて、実際の事例から注意すべき案件を紹介します。

 申請手続き等の事務的なものではなく、具体的な行動における意外な盲点ともいえるポイントです。  コロンブスの卵ではありませんが、言われれば当然だと思う事がその時にはつい失念してしまうのです。


【分骨した遺骨をどう運ぶ?】

 実際の分骨を行うのは火葬場で焼骨した直後か、焼骨した遺骨を墓や納骨堂にいったん納めてその直後に分骨するという2パターンが大半です。 当然のことですが、火葬場でも菩提寺や納骨堂の有る霊園でも、分骨した遺骨を納める容器は用意していません。 遺族が事前に入手して、持参するのです。 

 また持参はしたものの、なかにはジップロックの様な袋状のものやポーチの様な「入れ物」という例もあったそうです。 流石にこのケースの場合住職は「やんわりと諭し」その日の分骨は取り止めたそうです。 

 ただの骨、されど骨、それも血の繋がった家族のものであれば、それ相応の「礼を以て」取り扱うべきでしょう。

【分骨を納める器は?】

 分骨した遺骨を自宅の仏壇に安置するのか、身に着けるものに託すのかによってそれに見合った容器が市販されています。 形状や型式によって「ミニ骨壺」や「納骨お守りペンダント」、「グリーフペンダント」といったものに分かれます。 ミニ骨壺は7千円台から3万円近いものまで、お守りペンダントは3万円台から、グリーフペンダントになりますとデザイン性やジュエリーの有無などによって3万円台から45万円まで(!)多彩なラインアップが用意されていました。

 必要に応じて適当な分骨を納める容器を決めることになりますが、出来る限り、先に述べた分骨の際にはこれらの容器を持参して火葬場なり納骨堂へ出向くようにしたいものです。 当然のことですが、兄弟数名で分骨する場合は、兄弟の人数分の分骨を納める容器を持参することは言うまでもありません。 

【分骨のタイミング】

 通常は、遺骨の取り扱いについては遺族の間で早々に決められるものですから、遺族が揃って火葬場に出向く場合はその場での分骨が殆どで、納骨の際の分骨は、事情があって焼骨の際に立ち会えなかった親族がいた場合に日程を調整して全員そろっての納骨の際に行われます。

 稀に、納骨後何年も経ってから唐突に分骨証明を請求する遺族が出てくるそうです。 
こういった場合は遺骨を管理している管理責任者の対応は慎重を極めます。

 なぜ、今になって遺骨を分骨するのか? 

 長年地元で暮らし、墓参は容易だったものが、結婚や仕事の関係等の理由でかなりの遠隔地で暮らす事になった為、墓参が非常に困難になった場合等に分骨をすることで、墓参を継続したいという理由であれば、その旨の説明をすれば、ほぼ問題なく分骨証明は発行してくれます。

 ですが、なかには遺族間のトラブルの結果、一部の遺族が強引に分骨を図るというケースもあります。 このような場合が判明した際には一部の墓地管理者からは証明書の発行を控えることになるという回答がありました。 遺骨の取り扱いには慎重を期すことで変なトラブルの関係者にされないよう指導されているそうです。

 皆さんも何年も経ってから分骨を考えることになった場合、キチンとした理由を説明できるような準備をしておきませんと、思わぬ手間がかかることになります。 

 改葬の場合でも、分骨の場合でも、さらには散骨や自然葬の場合でも、遺骨の扱いには相応の配慮が求められること、よく認識しておいて下さい。


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