コラム

 公開日: 2016-08-29 

今どきの「葬儀」とは?

 まさか2週続けて台風の心配をすることになるとは! 
今日の午後からの予定を台風前提で組み直しです。


 お元気ですか?
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 ここまで改葬や無縁墓について紹介してきましたが、その流れの中で最近の葬儀・法要の新しい形を紹介して、このテーマを締めくくろうと思いました。

 私の菩提寺で聞いた話ですが、例年7月に入る頃からお盆までには新しいお墓、納骨堂を決めておきたいという方が問い合わせをして来たり、足を運んで実見したりと、ある意味「繁忙期」になるそうです。(次に忙しいのが年末の季節で、新年にはお墓に関する懸案事項を片付けておきたいという意向かららしいです。)

 改葬といったケースだけでなく、自分たちの新たなお墓(納骨堂)探しと言った来客も多いとのことでした。

 それが、今年に入ってから「異変」が生じているようで、問い合わせ自体が減少し、実見に訪れた方の成約率も大幅に下落しているとのことでした。 炎暑のせいだけでは、ないようです。

 それが最近話題の「新しい視点での葬儀・法要サービス」の登場でした。


【僧侶派遣?!】

 お世話になっている菩提寺の僧侶に自宅の仏間で法要を挙げる際にお出でいただくことは今までもあったのですが、ここでいう僧侶派遣は「インターネットで依頼する」点が大きな特徴となっています。

 2013年5月、約3年前からこのサービスを始めているみんれびという会社が、2015年の12月からネット通販でお馴染みの「amazon」に「お坊さん便」というサービスを「商品として出品」を始めてから、急速に拡がっているようです。


【お坊さん便のポイント】

 自宅で法要を依頼した場合、基本は3万5千円! これには交通費から「心づけ」も含まれています。 さらにカードによる先払いが出来るので当日直接手渡しすることもないのです。 

 なんといってもこの明快この上ない料金体系が大きな魅力です。 
今まで多くの方が口にしていた「お布施はどのくらいお包みすれば?」「お気持ちで結構です」といった「神経をすり減らすやりとり」をしなくていいのです。 神経に加えて預貯金もすり減らしていたわけですから、物心両面で「救われる思い」となるわけです。

 さらに、自宅近く(墓地近く)の寺から僧侶を派遣してもらえる、家の宗派の僧侶を派遣してくれる、檀家になるわけでないので気が楽、依頼からお任せなので手間がかからない、希望の日時に来てもらえる・・・

 簡潔に言いますと、「ユーザーニーズ第一のサービス」を実現したものです。

 特に、お墓がなくても、持たなくても供養することが出来る、これは特に人口集中が進む都市部には大きなメリットでしょう。 都心に暮らす場合、アクセス面を考えるとそれなりの立地を考慮に入れますが、それなりの費用も考慮しなくてはいけません! 

 一例ですが、都内有数の立地にある某霊園の新規受付の案内を見たところ、最小の0,36㎡=0,1坪!の墓苑で永代使用料が130万円、ほぼ1坪である2,88㎡では1,008万円!! 最大の4,5㎡では1,575万円と生者の暮らす家より高額な価格となっていました・・・ 

 このような場所を入手出来る家庭は例外中の例外、ではないでしょうか。


 いよいよこれまで世俗とは無縁の、またアンタッチャブルだった宗教界にも激烈な経済原理が働き始めたと言っていいのではないでしょうか?


【功罪は相半ば?】

 当然ですが、このサービスの存在を知れば、「何も墓を持たなくても手元供養のままで、その時々に派遣サービスを使って自宅で法要を行えば、無駄な買い物(墓、納骨堂)をしなくて済む。」と、多くの方は考えるでしょう。

 私の菩提寺の「見込み客」減少も、これに起因するケースがかなりの数、あったようです。

 では宗教界(寺や霊園)すべてがこのサービスに反発しているかと言えば、そうでもないのが現状です。

 檀家の高齢化や減少で経営環境が悪化している寺は少なくありません。 そんな時に派遣の依頼が来たら?

 寺側としても確実な収入源となります。 先に述べたように今まで無縁だった人からの依頼となれば、ある種の「新規開拓」にも繋がります。 法要の対応の仕方によっては次回以降も「声がかかる」こtになり、口コミでさらなる顧客拡大も夢ではありません。  座して檀家減少を嘆くだけよりは、外に打って出て窮地を脱するほうを良しとする寺が少なくないのもうなづけることですね。

 全日本仏教界という主要な宗派が加盟する「団体」としてはamazonに対しこのサービスの販売中止要請を出していますが、未だにネット上では販売が確認されています。 宗教界という大きな括りで見た場合は、まだまだお布施はお気持ち、定額表示は宗教のビジネス化であり、宗教にはそぐわないといった既成概念を固守する構えのようです。

 同じことは利用者側でも見受けられるようで、遠方にある本来の菩提寺に申し訳ない、何でもかんでも割り切って考えることにはまだ抵抗がある、ご先祖様の気持ちを考えると釈然としない・・・といった内容で、大半は心情的な抵抗感です。

 最近ではお布施にもケース毎の料金表を 用意している寺や霊園も多くなりました。 私の菩提寺も明快な価格表が用意されています。 これであれば、一目で「割高」「適当」「お得」といった懐事情を悟られることなく、検討することが可能です。 まだ価格設定の適否という問題は残りますが、今の時代、この程度は寺側としても検討すべきではないでしょうか?

 
 今後も続くとされる日常生活と宗教の乖離を宗教界としてどう対応していくのか? 
 一般市民の側も、葬儀や法要という儀式を生活の中でどういう位置づけにしていくのか? 

 すぐには結論は出ないでしょうが、一人一人が考えておくべき課題ではないでしょうか?




  この件に関してのご相談やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


  事務所の連絡先は 以下の通りです。

 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3
  03-5157-5027(TEL) 平日は10:00~19:00
  03-5157-5012(FAX) 24時間対応

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
よくある質問

 質問) そちらの業務の対象かどうかもよく分からないのですが    相談してもいいでしょうか?     その場合、直接の電話、お問い合わせからの連絡等ある...

これまでのメディア掲載

 円満な相続のためには、正式な遺言書を遺すことは欠かせないことです。遺言書を作成しないまま相続発生となった場合に、トラブルになりやすい事例とは?仮に遺...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
遺言書と任意後見で第二の人生をサポートする行政書士

50代から直面する親子間の問題と、満足できる「第二の人生」をサポートする(1/3)

 新橋駅前の行政書士・寺田淳さんは、自身と同じ50代の男性に向けた相続・遺言問題と、充実した第二の人生を迎えるための再就職・転職・独立に関してのサポート・サービス業務に取り組んでいます。 最近、相続に関する個人向けセミナーを開催する機会...

寺田淳プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

50代男性の悩み(親問題・自身の将来)に強い行政書士です。

事務所名 : 寺田淳行政書士事務所
住所 : 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL : 03-5157-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5157-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

遺言の効力

 夫婦で店をやってます。 自宅兼店舗で他にこれと言った財産...

T・W
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
離婚の際のお金の決め事

 【今日のポイント】  離婚の場合に必ず出てくるのがお金の問題。慰謝料、財産分与、そして年金分割。...

[ 離婚関連 ]

生前贈与以外の贈与 ~死因贈与と遺贈について

 【今日のポイント】  贈与と言えば、イコール生前贈与と捉えている方が多いのですが、贈与には他にも「死...

[ 終活~贈与 ]

相談するということは意外に難しい?

 【今日のポイント】  第三者に自分の抱える問題や不満、悩みを相談する。特に私のような相談を業務とする...

[ 新橋事務所日記 ]

人を動かす、人を育てる

 【今日のポイント】  会社勤めの方から「部下を動かすにコツは何でしょうか?」「部下に育って欲しいので...

[ 新橋事務所日記 ]

最近の女性の終活から ~お墓について

 【今日の話題】  家の為に、家族の為に、という女性観を見直す時代になったのでしょうか?女性の終活の中...

[ 終活~葬儀とお墓関連 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ