コラム

 公開日: 2016-06-23 

内容証明と行政書士

 今週は何かと外出する業務が重なります。 そして、もう6月もあと1週間なんですね!


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 さて、今回のテーマは「内容証明」です。

 前回のコラムでも紹介しましたが、行政書士法第一条の2において、「権利義務又は事実証明に関する書類の作成業務」が業務として定義付けられています。
 
 内容証明業務は、まさにこれに該当するものとなります。

 多くの場合、内容証明と聞きますと、イメージされるのが、「貸した金、そろそろ返せよ」の段階を超えて「返す気があるのか! こっちは本気だぞ!!」といった段階になった時点で用いるある種の「最後通牒」ではないでしょうか?

 漫画の「カバチカレ」の最初の回は、給与未払いで困っていた後の主人公に対し、行政書士の先生が内容証明の書き方を伝授し、後日見事に悪徳雇い主から未払い分の賃金を手にしたところから始まっていました。

 内容証明の書き方には細かな制約が定められています。 またそれに則ったとしても、ただただ感情的な文句を並べ立てても効果は期待出来ません。 やはり、この手の文章にはそれなりの「書き方」というものがあるのです。


 では、それなりの書き方にするために、行政書士はどういう手順を踏むのか? 概ね以下のようになります。

【本人確認と十分すぎる面談】


 内容証明に限らず、業務の性格上、相談者の方には「業務受任の際は、あなたの身分、身元を証明するものを確認させて頂きます。」ということを事前に伝えています。 運転免許証、住基カード、パスポート、少数派でしょうが、マイナンバーカード等、顔写真付きの身分証明書での確認となります。

 めでたく?受任となり、内容証明の作成に必要な情報を得るために、面談には十分な時間をかけていきます。 1に面談、2に面談!という感じです。

 なかなか利害関係にない第三者に自分の主張や、これまでの経緯等を正確に伝えるということは難しいものです。 どうしてもはしょったり、自己都合の解釈で話をまとめるのが、人間の常ですから、私は必ず事務所での面談を欠かしません。 電話でのやり取りでは相手の表情が見えません。 口調で真意を無抜けるほど私は出来がよろしくありませんから、面と向かって話を聞き、その都度メモをすることで、聞き違い、言い間違い、聞き忘れ、言い忘れが最小限になるように努めます。

 相談者の置かれた立場、問題の背景、経緯、要望の正確な内容の把握と優先順位の確認等をお互いが納得するまで、確認を重ねていきます。

 経験上、最初の面談時にはかなり憤りを隠せず、時系列も何もお構いなしに誹謗中傷をまくしたてるケースが目立ちました。 たまたまでしょうが? 多くは女性相談者に見受けられました・・・

 逆に、男性の中には面談の場にいるというのに、まだ躊躇、若しくは迷いを払拭出来ていない方が目立ちます。 やはり何か後ろめたいというか、自分の力不足、忍耐力不足なのではと考えているのでしょう、あまりに淡々と話されるので、本気で内容証明を出したいのかな?と、こちらが心配になるケースもありました。

 面談までを決意されたのなら、状況は包み隠さず相談して下さい、貴重な時間と、せっかくの決断が無駄になるだけですから。

 

【内容証明とは?】


 そもそも、内容証明とはどういうものでしょうか? ここは日本郵便のサイトから借用させていただきますと、以下のようになります。

 「いついかなる内容の文書を、誰宛に差し出されたということを、差出人が作成した謄本によって、日本郵便株式会社が証明する制度。」とされています。

 さらに、日本郵便が証明するものは、内容文書の存在で、文書の内容が真実かどうかを証明するものではないと書かれています。

 仮に、借金の返済督促という内容証明の郵便を送った場合、日本郵便は「謝金の督促の内容でした」ということは証明してくれますが、実際に借金があったのかどうかは証明するものではないおです。 身に覚えがあるのは借りた側だけですから。


 【内容証明の効力と注意点】


 では、内容証明の効力は何でしょう?

 先に挙げたような借金返済の督促や、貸した物品の返還請求、債権の譲渡といった請求が絡む案件の際に差し出した側の「強い意志の証拠」となるのです。  他にも押しの強い訪問販売等で契約はしたものの、やはり解約=クーリングオフの際に、その通知を内容証明で送り付けることで、先方に対して強固な解約の意思表示になります。

 では、なんでもかんでも自分の意思を伝えんがために、内容証明を使うというのは、考えものです。 形ある郵便物で、それも内容証明郵便という、一般人はあまり馴染みのないもので、請求や督促を受けるということは、実は気にはかけていたとか、そろそろ返却をと思っていたようなタイミングに当たりますと、ほぼ100%、感情論が前面に出てしまいます。 「何もそこまでしなくても」「だったらもっと真剣に伝えてくれよ!」などと、逆ギレし、意地でも返さん!などといった泥沼化になったり、とりあえずは素直に返却や返済はしたものの、回復不能なわだかまりを生じさせる事にもなり兼ねません。

 ある意味、最後通牒の意味合いを持つ内容証明ですから、私の場合、差し出す側も、一時の昂ぶりでの行動ではないかどうか、最後の最後に、今一度確認するようにアドバイスはしていきます。

 
 【補足】

 現在ネット上から内容証明郵便を出すサービスが始まっています。 詳しくは下記のリンクを参照して下さい。 専用のアプリをダウンロードするだけで、いつでも自宅で作成が可能です。


電子内容証明について



  この件に関してのご相談やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


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 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3
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