コラム

 公開日: 2016-03-10 

金融機関での相続手続きの実際 その3

 出張の予定が長引いたため、いつもより遅い時間でのコラムの投稿になりました。
昨日の東京は終日冷たい雨だったようですね。
 


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 今回は金融機関での相続手続きの最終回です。 細かな手続きが続きますが、よく注意して漏れのないように収集、作成を進めて下さい。

 【戸籍謄本等】


 相続人を確定するために必要となる書類には、冒頭に挙げた「戸籍謄本」以外にも、「除籍謄本」「改製原戸籍謄本」、また最近では「全部事項証明書、または個人事項証明書」と呼称されるものなど、複数の種類、名称がありますので、請求する場合にはよく注意が必要です。
 
 必要となる「戸籍謄本」は、「亡くなった方の16才の誕生日以降、亡くなった時までの、連続した戸籍謄本」なのです。
戸籍謄本は結婚や養子縁組などで複数の謄本にまたがる場合もありますので、この点も注意して下さい。

 また、相続人が亡くなった方の「兄弟姉妹」だった場合は「亡くなった方の両親」の、これも16才の誕生日から亡くなった時まで連続している戸籍謄本を用意する必要があります。

 この他にも、相続人が代襲相続人の場合にはまた別途異なる戸籍謄本が必要となりますので、詳しくは取引先窓口に確認して下さい。

 戸籍謄本は、原則は亡くなった方の亡くなった時の本籍地の市区町村役場に出向いて交付の依頼をします。
ですが、当該役場が遠隔地の場合等、「戸籍謄本郵送請求書」による請求も可能です。


【印鑑証明書】


 ・発行日より6か月以内のものに限ります。
 ・但し、遺産分割協議書に添付されている印鑑証明書が、「相続関係届書」の受付時点で
  6か月以内に発行されたものであれば、用意する必要はありません。
 ・相続人の中に未成年者が含まれる場合、
  法定代理人(特別代理人)の方の印鑑証明書が必要になります。
 ・海外に赴任中、在住の相続人がいる場合、
  印鑑証明書の代わりに大使館、領事館や海外の公証人役場等で発行される
  「サイン証明書」が必要になります。


【残高証明書発行】


 相続財産の確定の為には、相続発生時の預金残高の確定は欠かせないものです。

〇 依頼出来る人
 相続人・遺言執行者・相続財産管理人になります。
 また、「相続人の委任を受けた人」も依頼が出来ます。

〇 必要書類等
 ①被相続人が亡くなった事を確認出来る戸籍謄本等
 ②相続人、遺言執行者、相続財産管理人等、
  相続権限者であることが分かる戸籍謄本、遺言書や審判書等
 ③上記相続権限者の印鑑証明書
 ④依頼人の実印


 ちなみに行政書士の業務としては、相続人から依頼を受けて、戸籍謄本等や印鑑証明書等を代理として収集したり、財産調査の一環として残高証明書の収集の代行等も行っています。



  この他にも忘れてはいけない用意すべき書類等について最後に紹介しておきます。

【通帳・証書類】


 亡くなった方が取引していた通帳や、キャッシュカード、債券保護預かり証などはもはや必要のないもですが、相続手続きの際には必要となりますので忘れずに用意していきます。 ただキャッシュカードは手続きには必要が無いので各自で磁気部分を切断などしてから廃棄すれば大丈夫です。

 万が一通帳の在り処が分からない、または紛失していると言った場合はその旨を前述した「相続関係届書」に記入しておきます。

 ちなみに、相続人のうちの一人が(例えば亡くなった方の長男など)当該の金融機関と引き続き取引を継続したいという場合でも故人の口座を引き継ぐという事は出来ませんので、解約→新規開設の手順となります。


【貸金庫の鍵】


 これも既述していますが、貸金庫も引き継いで使用する事は出来ません。その為、故人名義の契約を解約し、改めて新規の契約を結ぶことになります。 その際にはこれまで使用していた貸金庫の鍵と、来店する方(相続人等)の実印が必要になります。 この場合も入室時に使うカードキーは手続きには不要なので、各自で廃棄処理をして下さい。 また鍵を紛失した、在り処が分からないと言った場合、「相続関係届書」にその旨を記入し、新鍵作成費用が必要となりますので、事前に金額等を確認しておく事です。


 如何でしたか? 3回にわたって紹介してきました「金融機関での相続手続き」ですが、複数の取引先が有った場合はこの手続きを何回か繰り返すわけです。 さらに、証券会社や投資信託等まで含めた場合、その手続きにはかなりの時間を要する事は必至ですね。

 事前に個々の手続きに必要な書類を確認しておくだけでも、かなりの効率アップに繋がりますよ。



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https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


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