コラム

 公開日: 2015-10-31 

熟年離婚

 10月も今日で最後、なんと明日から11月です! 年末突入です。 また歳を重ねます!!


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 今日の話題は、最も私にとって不得手な分野であり、係わりたくない分野である「離婚」に絡むものです。

 50代、60代になって、または夫の定年退職をきっかけに妻側から「三行半」を叩きつける・・・
既に実行された場合にはもはや私の出る幕はありませんが、その目論みを秘めた相談者には何度か遭遇しています。


【数字で見る熟年離婚】


 厚労省のデータでは2014年の婚姻件数は約65万件、離婚は約22万件だそうで、目立つのが熟年世代の離婚だそうです。

 また、2013年の熟年離婚(結婚期間20年以上と規定)件数は約3万8千件、2013年の離婚件数のうち約18%を占めたそうで、2008年前後からじりじりと上昇傾向が続いているようです。 ~厚労省「人口動態調査:平成25年版」より


【熟年離婚とおカネの関係】


 これは最高裁のデータですが、結婚25年以上の夫婦の場合、約41%が離婚相手に600万円以上を支払っていました。2,000万円を超えるケースも8%あったそうです。

 おカネの内訳は「慰謝料」と子供の「養育費」、そして「財産分与」となります。

 協議離婚の場合は慰謝料無しと言うケースもありますが、どちらかの不貞行為などが離婚の原因の場合は有責配偶者に支払い義務が生じます。

 子供の養育費は概ね子供が成人するまで=20才まで月額5万円程度を目安に親権を持つ相手側にもう一方が支払うのが原則で、親権は妻(母)が持ち、養育費を夫(父)が負担するケースが一般的です。 ただ月額の基準は親の収入によって変動しますので、5万円と言うのはあくまでも一例として捉えて下さい。

 そして、最も「焦点」になるのが 最後の財産分与の問題です。


【財産分与】


 離婚原因がどうであれ、どちらの責任であれ、婚姻期間中の築いた財産は「共有財産」と見做されます。
各々の収入や就業の有無は関係なくです。 ~専業主婦・主夫でも共有財産になります。

 主なものとしては、不動産(持ち家) 預貯金 そして厚生年金等があります。 不動産の場合、相続と同じく分割して保有するのは非現実的で、実際には住み続ける代わりに不動産価格の半分を他の財産で支払うことになりますが、結果的に不動産を売却して代金を均等に分ける方法を採るようです。 

 『厚生年金』
 2008年から始まった「三号分割制度」では専業主婦などの「三号被保険者」を対象に婚姻期間中の厚生年金は1/2までを強制的に分割出来るようになっているのです。

 2008年4月以降の夫の加入期間について、当事者間の合意が無くても分割OKということです。 それ以前は「合意分割制度」と言って、夫婦の合意や裁判手続きを必要としたものでしたが、より簡潔な制度になった訳です。

 離婚後2年以内と言う請求期限がありますが、妻側から見れば「離婚に向けて大いなる援軍」とも見て取れます。

 但し、あくまでも「婚姻期間中の」厚生年金です、結婚前の年金受給権には波及しませんので、計算違いをしない様注意が必要です。

『国民年金』
 基礎年金である国民年金は分割されませんので、ここも注意が必要です。

『遺族年金』
 仮に婚姻期間中に夫が先立った場合は夫の厚生年金の3/4は「遺族年金」として妻に支給されます。
一般的に女性側が長命ですから、遺族年金も老後の「援軍」になる訳です。 ですが、離婚した場合は受給資格は無くなりますから、この恩恵は受けることが出来なくなります。

 同様に夫の「退職金」も、退職前の離婚の場合、財産分与対象から外されるケースもあります。 退職を待って離婚を切り出すのは、この点のリスクを軽減させる為? とも思えますね。


  女性の場合、熟年になるまで着々と第二の人生に向けての準備をしているのに比べ、男性はほぼ仕事一筋で家庭は奥様任せ、定年後も奥様任せで行けるとしか思っていない・・・ 

 ~これからも、(私の面倒を見てくれるよう)よろしく頼むよ  が 男性側の考え。

 ~これからは(一人で生きていくんで、あとは一人で)よろしくね  が 女性側。

 出来るだけ早い段階で、熟年離婚の芽を摘むように、会話の場を設けるなどの努力を重ねて下さい。

 「まだはもうなり」、「もうはまだなり」は株の金言ですが、離婚回避に関しても十分通用しますよ!



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https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


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