コラム

 公開日: 2015-07-14 

分骨と手元供養

 今日も熱中症に注意して下さい! 早朝から「夏の陽」全開です!!

 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 昨日に引き続き、分骨についての第2弾で、始めから分骨する場合と、分骨した遺骨を「手元に置く」という場合について紹介していきます。


【火葬場で分骨】

 当初から自宅と菩提寺に納骨する、兄弟でそれぞれ供養するのでそれぞれの墓に分骨する、など等最初から分骨を決めている場合には、火葬場で火葬場の管理者に「火葬の事実を証明する書類」~火葬証明書の発行を請求します。

 前回紹介した「分骨証明書」と同様の書類で、「墓地、埋葬に関する法律施行規則:第5条」の第3項にその旨が記載されています。

 墓地、埋葬等に関する法律施行規則 
 
 意訳しますと、「火葬場の管理者は分骨の請求を受けた場合は、火葬の事実を証する書類を交付しなければならない。」のです。 

 この場合、火葬場からは、本骨を埋葬する為の「火葬許可証」が、分骨には「火葬証明書」が、それぞれ発行されます。
「許可証」と「証明書」 くれぐれも取り違えて使用しないようにして下さい!?

 仮に兄弟2人で自宅(の墓)に埋葬する場合は、どちらかが本骨、どちらかが分骨という事になりますから事前の取り決めも必要になってきます。 当然ですが、分骨用の骨箱も必要数分を事前に用意しておきます。

 

【手元供養】

 菩提寺は遠い郷里にあり、おいそれとは墓参に行けない。 とはいえ実家近くでは適当な墓地もなく、埋葬は出来ない、でも亡き両親を身近に感じたい。  

 こういった場合、遺骨の一部を自宅の仏壇へ安置したり、遺灰をペンダントなどに収納して身に着けておくと言った、「手元供養」という方法があります。 これも分骨のひとつなのです。

 この場合でも手続きや準備に関しては、前段で紹介した火葬場での分骨と同様のものとなります。 とはいえ、「火葬証明書」を発行されてどこに提出するのか? 新たな墓地や納骨堂へ埋葬するならば、提出する相手がいる訳ですが自宅で安置するのです。 渡す相手がいないことになります。

 これは「貴方が手元でしっかり保管しておく」のです。 万が一、何らかの事情で「分骨した遺骨や遺灰の事実を証明して下さい。」と求められた場合、唯一の証明になるからです。 これが無い場合、最悪なケースでは「墓荒らしをして、盗骨した。」と言われても反証できませんね。 


 ここからは、余談になりますが、

 かなり前のコラムで紹介していますが、「焼骨した後、必ずしも速やかに埋葬する」必要はなく、「骨壺に納めて自宅に安置する」ことは認められています。 芸能人などでも、親族の遺骨は自宅で安置しているといった話が出てきますが、埋葬にタイムリミットは設けられてはいないのです。

 ですが、ひとたび墓地へ埋葬(または納骨堂へ納骨)したら、そこから「遺骨全て」を移す場合は、「改葬」しか方法はありません。 一度埋葬した遺骨全てを手元供養する事は、出来ません。 

 
 ただでさえ、肉親の死という衝撃の中でお墓のことを冷静に決めていくのは、相当難しい事と思います。  言われるがままに遠い郷里のお墓に埋葬してしまい、その後いろいろな面で負担が重くなる事例は少なくありません。



 【エンディングノート、ライフプランノートの活用】

 貴方に郷里にお墓があり、貴方の家系が「本家」だった場合、誰が祭祀継承者になるのかは避けて通れない問題になります。 さらには奥さんから「貴方の墓には入らない!」と言われた場合、どうするのでしょう?

 この手の問題も、親子双方で健康で時間に余裕がある時期に話し合い、または自分の考えを相手に伝えておくべきなのです。 その為には、生前の想いを書き残せる「エンディングノートやライフプランノート」にお墓の問題についての考えを記録しておきましょう。 

 



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