コラム

 公開日: 2015-07-08 

生前贈与の限度額とは?

 梅雨本番に加えて台風まで接近中と、今週は傘が手離せませんね。



 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 今回のテーマ、生前贈与の限度額ですが、当然の事ですが法的には限度額はありません。 好きな時に好きなだけ子供達で贈与する事は可能です。 それに見合った「贈与税」を納付すればの話ですが(苦笑)

 ここで採り上げた限度額とは、「自分たちで設定すべき限度額」の事なのです。

 最近は、積極的な資産移転促進の意味合いもあり、教育資金、住宅取得資金、結婚・子育て資金といった名目で1,000万年単位での一括贈与が可能になってきました。 

 ある70才前の相談者の方との会話の中で「子はともかく孫は本当にかわいい、孫の為の贈与ならいくらでも出す。」という発言がありました。 確か子供さんが50代前後で孫にあたる女性が20代半ばだったと思います。 結婚も決まり、新築のマイホームを購入予定で、その為の費用として生前の一括贈与を考えているとの事でした。

 一見微笑ましい「孫愛」の成せる技? でしたが気になってその方の現在の収入を尋ねたところ、「年金だけ」と言う答えで「蓄えは全て贈与に回す。」と言う内情だったのです!

 配偶者の方は既に死別しており一人暮らしも板につき、気ままに暮らしてる、友人も多くやる事にも事欠かないし、至って健康そのものだから(宵越しの銭は持たない)といった感じでした。

 会話の中からの推測では預貯金はおよそ3,000万円前後と判断しました。 このうちの2,000万円を贈与と言う形でさっさと手離すことになるのです。 それでも、1,000万は残る訳ですが、 その方が将来何歳まで暮らすのか? 今は健康でもいつ何時事故や病気で長期入院や高額の手術や治療代が発生するかもしれません。 または介護施設にお世話にならざるを得なくなるかもしれないのです!

 さらには、自宅も人間同様に歳を取ります。 いろいろなところにガタが出始め、大規模なリニューアルを要するかもしれません。 家族構成によっては孫のいる子供といない子供との間に「贈与格差」が生じて思わぬ確執を生じるかもしれないのです。

 
 仮にこの方が90才まで生きているとして、70才からでも残り20年あります。 1,000万円と言えども20年では年間50万円の「備え」でしかありません。 病気・事故・家屋の修繕等、高額出費が重なればあっという間に50万円程度の備えは消滅します!

 事実、子に言われるままに一括贈与をしてわずか3年後に自分が病気で長期入院、その後配偶者が要介護状態になり、極端に生活費を切り詰める日々を迎える事になったのです。 それなのに、親ごころなのでしょうか、子には一切その事を伝えずギリギリの毎日を送り続けていた方を知っています。

 私は独り者で、子や孫の可愛さ、愛おしさと言うものを実感できませんが、あくまでも自分たちの安定した生活あってこその子や孫への援助だと思います。 自分の半生をかけて手に入れた財産なのですから、まずは自分たちの生活を楽しむこと、ある意味元気な親の姿を見せる事が子供への最高のプレゼントなのです。

 厳しい言い方をさせてもらえば、「親バカ」であり「子離れできない親」としか見えません。

 贈与には、一括でなくとも年間110万円まで非課税の「暦年贈与」もあります。 一回限りでドカンと贈与しては子や孫の感謝も一回限りになりませんか?

 暦年贈与で、毎年子や孫からの感謝を感じる事の方が、「渡し甲斐」もあるのではないでしょうか?





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