コラム

 公開日: 2015-06-17 

山林等を新たに所有した場合の届出とは?

 
 今回は珍しく夜の更新です。
午後は都内各所で豪雨が通り過ぎたようですね! 
幸か不幸か、その時間はパソコンと睨めっこでして外出時には雨雲は通り過ぎた後でした。


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 今回の記事は一応テーマとしては「相続」としましたが、贈与でも同様な事なので、ご注意下さい。


【山林・保安林などの相続】 


 貴方が相続した財産の中に、地目が「山林」「保安林」という不動産はありませんでしたか? もし、該当する相続が発生したのが平成24年の4月以降だった場合、当該の市町村長に事後届出が必要になっています。 なお、相続に限らず、贈与や売買でも、また会社の合併による取得の場合でも同様の届出が義務付けられています。 これは所謂「不動産の名義変更、所有権移転の登記」とは別扱いの手続きなので、ご注意下さい。


【手続きについて】


 ・届出の提出先は、山林や保安林の所在地の市町村役場で、市町村長宛に提出します。 

 ・提出に必要なものは、「森林の土地の所有者届出書」
  「当該の土地の位置を示す地図」 
  「当該の土地の登記事項証明書、その他届出の原因を証明する書面」
  の3種類となっています。

 ・所管の林野庁に問合わせたところでは、郵送での提出で構わないとの事※注=後述

 ・届出は所有者となった日から「90日以内」に届出をしなくてはいけません※注=後述

 ・無届、または虚偽の届出の場合、10万円以下の「過料」が科せられることがあります。

  ~過料と科料の違い、前々回のコラムで採り上げていましたね、覚えていますか?


 ここまでの箇所は以下のリンクから詳細を確認出来ますので、必ずご覧になって下さい。

 林野庁ホームページより


【よく出る質問】


 1) こんな話、聞いてないよ~ もう90日どころか、1年以上前に相続しているけれど・・・

    まずは、正直に手続きの存在を知らなかった旨を窓口に伝えましょう。
    林野庁の回答では「単純な理由での遅延であれば、問題にはしません。」でした。
    が、当該の市町村への確認は必要と思われます。

 2) 届出書はどこでもらえるのか?

    掲載した林野庁のHP内にも「所有者届出書」の書式が用意されてます。
    そのままダウンロードして使用可能です。 記入もパソコン入力で構いません。
    但し、「届出人」欄だけは「自署=署名」でないといけません。

    他にも市町村役場のHP内に専用の届出書を用意している場合もあります。
    念のため、当該市町村に確認するか、HPの閲覧をお勧めします。

 3) 押印欄が無いのですが、必要ないのでしょうか?

    林野庁では「署名があれば、押印は必須ではない。」としており、
    「署名がない場合は、押印が必須」としています。
    使用できるハンコはシャチハタ系以外なら三文判でOKです。
    但しこれも市町村によっては双方を必須としています。 事前の確認が必要です。

 4) 面積がha表示になっているけど、どの書類でも㎡でしか載っていない?

    1ha=10000㎡です。
    ですから、㎡で表記された数字を10,000で割って下さい。それでhaに換算されます。


 5) 相続した(贈与、購入)土地はかなりの遠隔地、届出は郵送でもOK?

    これも、先に書いたように林野庁は「構いません」と回答してます。
    ですが、一部役所に確認したところ、「窓口に持参での提出」を言われてます。
    再三の事ですが、当該役場への事前確認はお願いします。


 6) 正直、1回も現地に行ってない土地なので地図の用意が出来ない!

    登記事項証明書には不動産番号や地番が記載されています。
    ここから単に位置の特定は出来そうですが、地図の提出は原則必須です。
    地図についてはグーグルマップ等、ネット上からダウンロードした地図でもOKです。
    地番を頼りに地図上の地番で土地の位置の特定をする事になります。

    
 ただ、現実問題として山林や保安林は地図上でも区分が出来そうもない場所であることが多く、実際の確認としては付近にランドマークがあれば(寺社、墓地等)そこを起点とした位置関係でも大丈夫です。

 また、例外的な場合ですが、まさに山中最深部の場所や、土地開発の可能性が皆無の様な斜面等の場合、「山林」であれば届出の必要が無い場合もあります(保安林はどんな場所でも提出)が、この判別は市町村が下しますので、やはり事前にある程度の位置の把握は必要になります。
    
 林野庁のHPにも書かれていますが、土地の面積による区別は一切ありません。猫の額ほどの土地でも、「山林」であれば届出は必要ですし、地目では「宅地」でも、現状はどう見ても「山林」といった場合、役場の判断で「山林」とされたら、届出は必要になります。 

 実際に、私が生前贈与で所有する事になった田舎の土地は地目上は「宅地」ですが、現地に出向いたところ周囲の山林と同化していました。 写真を撮り、当該の役場に「山林への地目変更は可能か」と質しましたが、「この程度ならば伐採すれば、宅地には容易に復するでしょう。」と一蹴されました・・・

          主観的な判断は禁物という事例です(パターンは逆になってますが)

 この他、届け出が不要な売買契約の条項が記載されていますが、ここでは説明は省きますので、HPで確認して下さい。


 以上、駆け足で森林の土地の所有者届出制度について紹介してきました。 
 心当たりのある方は、早急に確認作業に入って下さい。



  この件に関してのご相談やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


  事務所の連絡先は 以下の通りです。

 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3
  03-5157-5027(TEL) 平日は10:00~19:00
  03-5157-5012(FAX) 24時間対応

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

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