コラム

 公開日: 2015-06-09 

身近にある罰則 「罰金・科料・反則金・過料」とは?

 ついに東京も梅雨入りです。 これからはカバンに折り畳み傘が手放せませんね。


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 昨日の記事に対して、早速旧友から連絡がありました。

『昨日のコラム、読んだよ。 罰則として罰金、又は科料~とあったけど、科料は確か記録には残らないペナルティだよね? 罰金との違いは逮捕時の態度で決められるのかな?』 と言う「問いかけ」でした・・・

 こういった「複雑な勘違い」は、もしかして彼だけではないのではと思い、今回は予定変更して、この手の罰則について、その違いを簡単に紹介していきます。


 

【罰金】
  罰金とは、強制的に金銭を徴収する「刑罰」であり、「財産刑」のひとつです。
徴収される金銭額が1万円以上の場合、罰金となります。

 検察庁保管の「前科調書」に記載され、「前科」の対象となります。


【科料】
 過料とは、罰金同様「刑罰」であり、「財産刑」となります。
徴収される金銭額が1,000円以上1万円未満の場合を、科料と呼びます。

 金額的には少額ですが、罰金同様「前科:の対象です。

 前回のコラムで紹介しました「罰金・科料」は金額はさることながら、「前科」になるという事、よく覚えておいて下さい。

 よく「懲役何か月、又は○○万円の罰金」と言われると、懲役よりは罰金の方がと思いがちですが(私はそうでした)どちらにしても立派な「前科者」になる事に変わりはないのです。



 次に、一般的に身近な(?)項目に移りましょう。

【反則金】
 自動車運転者は知らない人はいないでしょうね、スピード違反、駐車禁止、など等、私も過去何度か「洗礼」を受けて来ました(涙) 

 反則金は「交通反則通告制度」に基づいて課せられる「行政処分」のひとつです。 ですから「行政罰」であって、「刑罰」ではないのです。 無論、「前科」にはなりませんのでご安心を。

 但し、例えばスピード違反で呼び出しに応じない、事実として認めない等、応じない場合には「刑事手続き」に移行しますので、刑罰との中間に位置するような特殊な制度と言えます。


【過料】
 科料と読みが同じ「かりょう」で、意味合いも似たような内容ですから混同される事が多いものです、私の友人が間違えていたのがこちらの「過料」でした。

 これも行政罰であって、刑罰ではありませんから、「前科」とはなりません。 身近な例では 民事上、行政上の義務違反の際に適用される場合があります。 

 身近な事例では、住民票の転出入届は異動のあった日から14日以内に届け出なくてはいけませんが、この期間を過ぎて届出をした場合、場合によっては過料を科せられます。

 仕事の都合で、家人が急病で、等の理由であれば窓口での「口頭注意」で済む場合が大半ですが、さすがに半年、1年後となると科せられても文句は言えないでしょう。

 但し、例えば選挙の為に住んでもいないのに虚偽の転入届を出した、 高校野球の名門校に越境入学する為に住民票だけを異動させた等の悪意があった場合には確実に過料の対象となるようです。




 以上、我々の身近な範囲での金銭の徴収を伴う罰則として、4例を挙げてみました。


 この件に関してのご相談やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


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