コラム

 公開日: 2015-01-31  最終更新日: 2015-03-31

改葬許可最大の関門とは?

 前回に引き続き、改葬に伴う事例紹介です。


 お元気ですか!
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 改葬の際、最も焦点となるのは現在のお墓の管理者、専ら寺の住職のケースが多いのですが、改葬に難色を示すことでしょう。 曰く「貴方方家族が不在でも毎年命日にはお経を唱えてきた。」「お供えの生花は寺が負担してきた。」など等、いろいろな理由を述べて、「それなりの気持ち」を要求します。

 法的根拠は何もない「離檀料」という代物が話題になっている事、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

 日本的風土の好い点でもあるのですが、従来は「阿吽の呼吸」「忖度」「斟酌」といった運用の妙でこういう問題を解決してきたのですが、それも日頃の交流があってのものです。

 郷里を遠く離れて幾星霜、今や菩提寺の在り処すら覚束ない、住職には50になるまであった事も連絡を取った事もないというのが今の檀家と菩提寺の関係なのでしょう。 こうなると、お互い遠慮はいらないと思っても不思議ではありませんね。

 結局のところ、「これまでお世話になってきたことへの感謝」というあやふやな名目で一定額の「お布施」で決着を見る事になります。

 さて、このように交渉相手がいる場合だけではありません。 厄介な相手であっても、交渉相手がいれば、まだ手の打ちようがありますが、お墓が寺の墓地に無い場合というケースもあるのです。

 最近は少数派になってきましたが、所謂村の公営墓地や、それでもない共同墓地というケースです。 お寺の管理ではないので「離檀料」ははなから発生しません。 公営の墓地であれば、当該地域の市区町村役場が担当窓口なので却って手続きは容易になります。

 さて、共同墓地の場合、誰が管理者になっているのでしょう?

 多くの場合、地区長、町会長といった名称で「地域の世話役」という方がいらっしゃいますが、その方が管理者になっているようです。 では誰が今現在の「世話役」なのでしょう? 当然ながら地域に知己の人物は皆無です。 1軒1軒挨拶がてら聞き込むしかないのでしょうか?

 これも地域の市区町村役場で尋ねる事になります。 この時、お墓の正確な所在地、住所表示などを事前に調べておけばより早く、正確に世話役が判明します。 地図などがあればより判り易いでしょう。

 万が一、世話役も関知していないような墓地であったら? 世話役がいても長期入院中などで承諾を得る事が事実上困難な場合はどうすればいいのでしょう・

 私の体験した地域の話ではありますが、その旨を記載した添付文書を用意などして、役場の担当者に説明して欲しい、話の内容が納得いく事情と判断した場合は、役場の了承を以て改葬許可を認めるというものでした。

 非常にレアケースではありますが、知っておけばこういう事態に遭っても柔軟な対応が可能になります。


  では今回はこの辺で失礼します。



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