コラム

 公開日: 2014-11-28  最終更新日: 2015-03-31

終活の落とし穴? ~ワイドショーも勉強になります!?

 お元気ですか?
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 11月最終のコラムは、ちょっと予想外なきっかけから書くこととなりました。

先日何気なく見ていたワイドショーの中のコーナーで、「終活の落とし穴」的な話題を扱っていました。

そこで採り上げられていたのは「終活セミナーでの過剰な個人情報の開示」と「早すぎるエンディングノートの公表」でした。

終活セミナー


 この2年ほどで「しゅうかつ」といえば、「就活」と並んで「終活」が一般に委浸透してきました。 コラムを執筆当初、SEO対策の為に「終活」というワードを検索しても2ケタ程度の反応しかない事にため息をついていた事を思うと隔世の感があります。 法人や企業主催の「終活セミナー」の宣伝や勧誘も日常的になっていますが、ここでも気を付けるべき問題があるそうです。

 セミナーや講演会となると、ほぼ100%開演前に「アンケート調査にご協力下さい」と、用紙が渡されたり、事前や事後に記入を求められます。 「今日のセミナーをどこで知りましたか?」 「関心のある項目を以下から3つ選んで下さい」 「どの話が一番有意義でしたか」等のようなセミナー自体に関するものならば問題はありませんが、中には住所・氏名・年齢から家族構成、年収、勤め先、病歴、持病の有無までを求めるものがあります。

 なんとなくセミナーの雰囲気やその日の気分で安易に個人情報を過剰に明かす事は非常に危険です。 全てとは言いませんが、講演の主催者が金融機関や生保各社の場合、個人情報を取得する事は本業への誘導を図る為ではないかと、うがった見方も出来てしまいます。 

 私も少人数を対象としたセミナーや個人向けのコンシェルジュセミナーを開催してきましたが、個人情報を記入するようなアンケートや調査は一切していません。 する必要が無いからです。 セミナー内容が受講者の疑問や依頼内容に合致したならば、先方から改めて連絡が来ます。  個々の事情や環境、背景を知るのはその後からで構わないからです。

 積極的に終活の情報を入手する事は必要です。 ですが、今現在、どこまでの情報を必要とするか? こちらの情報を披露してまで入手する程の情報なのかは、よく事前に吟味、検討する事が望まれます。


エンディングノート


 さて、私が強く推奨しているエンディングノートも、皮肉な事に、親族や同居家族がいる場合、この存在をあまりに早い段階で公表してしまう事のリスクが語られていました。

 いつ病に倒れるか?明日事故に遭うかもしれない、そうなってからでは家族にウチの財産の一覧や連絡先等を伝えられないままで余計な苦労や迷惑をかけてしまう。 ここまでは正しい判断と私は思っています。

 ですがエンディングノート作成後、つい家族や親族にまでその事を告げてしまいますと、貴方の生活費として使用している金融機関の口座情報や保有している財産類まで知られるというリスクも発生します。 貸金庫に保管するなら別ですが、自宅内に隠すと言ってもたかが知れてます。 貴方が心身ともに元気で活発に外出や旅行などを楽しんでいる間にエンディングノートは誰かに覗かれているかもしれません。 仮に別居していたとしても、日々の用事などで合鍵を持たせていれば同居と同じことになりますね。 

 家族や親族を疑うという事は、非常に嫌なものです。 

ですが万が一、自分の知らない出金記録が記載されていたら?
エンディングノートに記した財産目録の中から一部が見当たらなくなっていたら?

 面と向かって問い質せますか? 下手をすると「ボケたんじゃない?」と言われておしまいです。 一度湧きあがった疑念はなかなか払拭する事は出来ません。

 家族間で疑心暗鬼になる事程、情けないものは無いでしょう。

 こうなるとまさに皮肉な事になりますが、私のような「おひとり様」ならば、堂々と自宅の分かり易い場所に保管出来ますし、後事を託す人物にも貸金庫に保管してある旨だけ伝えておき、鍵の保管場所だけを判るようにしておけば、少なくとも他人に、生前に覗かれるリスクはほぼありません。 

 あまりに厳重に秘匿すると、発見されないまま自分の遺志は全く無視された結果を招きますし、あまりに早く公表するとこの様なリスクが生じます。 本当に信頼に足る人物は誰か? 血を分けた肉親なら信頼できるのか? 親子であっても、抱える問題の大きさによっては自分の家庭を優先します。 残念ですがこれが事実の一つです。 では利害関係のない第三者ならば? 専門家である士業なら安心に託せるのか? これも遺憾ながらモラルの欠落した一部の専門家の犯罪記事を目にすることは、決して少なくありません。 

 誰に保管場所を伝えるか? 遺言書のように法的効力を持たないエンディングノートでも、扱いにはここまでの慎重さが求められます。 安易な決定は貴方自身のリスクに変貌するという事、よく認識して下さい。

 ほんの個人の情報の管理ですらこの有様です、つくづく情報管理の難しさを痛感させられました。


 今回は、偶然目にしたテレビから始まった話題ですが、いかがでしたでしょうか?


この件に関してのご相談やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/


  事務所の連絡先は 以下の通りです。

 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3
  03-5157-5027(TEL) 平日は10:00~19:00
  03-5157-5012(FAX) 24時間対応

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
よくある質問

 質問) そちらの業務の対象かどうかもよく分からないのですが    相談してもいいでしょうか?     その場合、直接の電話、お問い合わせからの連絡等ある...

これまでのメディア掲載
アントレ2016秋号にて

 今度はリクルート社が発行する情報誌「アントレ」2016秋号の特集記事、「今こそ開業!脱。先送り人生」で、私の起業に至るまでのインタビュー記事が採り上げられるこ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
遺言書と任意後見で第二の人生をサポートする行政書士

50代から直面する親子間の問題と、満足できる「第二の人生」をサポートする(1/3)

 新橋駅前の行政書士・寺田淳さんは、自身と同じ50代の男性に向けた相続・遺言問題と、充実した第二の人生を迎えるための再就職・転職・独立に関してのサポート・サービス業務に取り組んでいます。 最近、相続に関する個人向けセミナーを開催する機会...

寺田淳プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

50代男性の悩み(親問題・自身の将来)に強い行政書士です。

事務所名 : 寺田淳行政書士事務所
住所 : 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL : 03-5157-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5157-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

 相続手続きのイロハ

 全く突然に父が急逝しました。 一人暮らしでしたが、元気...

I・W
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
特別縁故者に入所施設が認定されました。

 【今日のポイント】  新聞でも掲載されていた長年入所していた支援施設に身寄りのない入所者の遺産相続が認...

[ 最近の話題から ]

遺言では遅すぎること ~葬儀・墓・家

 【今日のポイント】  遺言に書かなくてはいけないことはいろいろありますが、遺言に遺しても意味がないも...

[ 終活~エンディングノート ]

マイナンバーで出来る事

 【今日のポイント】  2017年度の税制改正の内容が明らかになりました。その中で、確定申告の際の医療費控...

[ 最近の話題から ]

知っていますか? 固定資産税の仕組み

 【今日のポイント】  土地や建物を所有すればついて回るのが「固定資産税」です。今日は課税のポイント、...

[ 新橋事務所日記 ]

最近の相続トラブルについて

 【今日のポイント】 相続にまつわるトラブル、いろいろあります。法定相続分、遺留分、特別受益、寄与分な...

[ 終活~相続 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ