コラム

 公開日: 2014-10-03  最終更新日: 2015-03-31

実家の始末

 
 猫の目のように変わる天気です。
今日はスーツにネクタイが厳しい1日になりそうです。

  お元気ですか?
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 前回に続いて「実家」に関する話題を採り上げました。

 総務省が発表した「住宅・土地統計調査」によりますと、2013年の全国の空き家数は約820万戸、過去最高の数になったそうです。 総住宅数に占める割合は13,5%で、およそ7軒に1軒は空き家となる計算です。 

 以前にも書きましたが都内でもニュータウンと言われた時代のマンションでは老夫婦、または一人暮らしになった高齢者のみが住人という場所が存在しています。 空き家現象は地方だけの現象ではないのです。

 さらに、これに加えて地価の下落が止まりません。 ある統計では今後も年平均2%づつ下落していくという推計が出ています。 特に地方都市の場合はこの傾向はより顕著になるそうです。

 扱いにも苦慮し、さらに資産価値もどんどん下落していく。 家持ち、土地持ちと言えば、羨望の的だった時代は既に過去のものとなってきました。 

 貴方が、または貴方の両親が不動産を所有されているのでしたら、一度信頼のおける専門家に鑑定、査定をしてもらって現時点での資産価値を把握しておきましょう。 正しい財産価値を知る事は大切な業務です。


 不動産については 特に以下の3点は正確に調べておくことを推奨します。

 

1)登記簿上の所有者の名義を確認する。 


 土地の場合、意外に祖父の名義のままだったとか、何年も前に亡くなった父親名義のまま母親も亡くなったとかの事例が少なくありません。 親が亡くなって初めて権利証を見て名義が曾祖父のままだったという相談者もいらっしゃいました。


2)隣接する土地の境界線の確認する。 


 仮に土地を売却する場合には「売り手側が」測量するのが基本ですから、いつかは必ず測量はする事になります。
 登記簿上の面積と実際の測量結果が合わなかった(?)というケースも多く聞かれます。 隣人が無断で増築時に越境していたとか、その逆で他人の土地を侵食していたなど、裁判沙汰必至の事例もあります。


3)価格の把握

 

 まずは「購入時」の正確な価格を把握しておきましょう。 父親の代で購入した場合ならまだしも、2代前3代前の家となると売買契約書すら無くしているケースがあります。 当事者が存命中なら情報の入手が容易ですから、早めに調べておいて損はありません。 

 なぜ今になって購入価格の把握が必要なのか?
それは家を売却する場合、その譲渡所得税の基準「は購入時の価格と売却価格の差額」から算出されるからです。 

 もし購入時の価格がわからないと、一律「売却価格の5%」とされます。

 正確な購入価格が分からない為に、もしかしたら実際よりも差額が大きく計算され、その結果過剰な税金を課せられる恐れがあるのです。



 貴方に住む予定のない 郊外の戸建てがあるのなら真剣に考えるべきかもしれません。 人口減少はこれからも長く続く傾向です、今でも大都市に人口集中が続き、地方には住む人間自体がいなくなっているのが現状です。 そんな土地にいくら豪奢な戸建て住宅があっても、買い手はいない、または相当買い叩かれるのがオチなのです。

 東京五輪景気による不動産価値の上昇などは、あくまでも都心の一部のエリアだけに当てはまる事です。


 売却は考えていない、いずれリタイアした後には郷里に帰り、実家に住むという場合なら考える事はそれまでの空き家の管理保守です。 

 地方の空き家になった実家の管理にいろいろな企業が新規ビジネスの好機として参入を図っています。

 主なところでも綜合警備保障、大東建物管理、空家空地管理センターといったところがサービスを展開中で、最低月1回のペースで空き家の管理、見回りを行うものや、別料金で庭の樹木の剪定や掃除なども請け負います。 家は換気をしっかりしておきませんとあっという間に中から澱み、朽ちていきますし、庭の樹木の剪定を怠っていますと公道上にはみ出したり隣家の軒先に迷惑をかけるなど思わぬトラブルの火種になり兼ねません。 台風で折れた枝が通行人に直撃し、裁判沙汰になった例もありました。 遠隔地に住んでいても所有者の責任は免れません。

 また、住む気はないのですっぱりと売却や解体などを決断した場合、今度は片づけ作業が待ち構えてます。 既に家財道具一式は撤去済みなら別ですが、多くの場合は家具や生活用具は手付かずのままでしょう。

 これに対しても、以下のようなサービスが展開中です。

 スーパーのイオンでは 1Kサイズで10万円。
 ヤマトホームコンビニエンスでは、2トントラック1台当たり20万円から。 
 サマンサネットでは3時間24,000円から。

 など等、 広さ、運搬サイズ、時間等それぞれの基準で料金が設定されています。

 中には生前の整理以外にも、遺品の整理にも対応するサービスもあるようです。

 いつかは直面する「家の始末」 相続財産中最大の財産である不動産について、将来の見通しを早めに考えておくことはまさに「先憂後楽」の実践ですから、両親や夫婦間で話し合うことを始めてみませんか?

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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